小説で育んできたうつわ
小学生の頃好きだった小説の話をする時、言葉にできない感情が湧き上がる。
懐かしさのような、その当時感じたわくわくのような、当時の自分を今眺めてほっこりするような、経験を重ねたが故にその時の感情に新鮮に触れられない寂しさのような、そんなあれこれがないまぜになって湧き上がる。
とても心地良い。
そんな体験を子どもの時に持てていたことを宝物のように思う。
物語に没頭してその世界を追体験する。
リアリティよりも夢のような世界に憧れた。
忍者とか、魔法とか、冒険とか、ヒーローとか、恐竜とか、謎解きとか名探偵とか、ワクワクが止まらなかったなぁ。
現実には体験し得ない世界。
書きながら心が躍っている。
リアリティよりも、と言いながら、ものすごくリアルな小説も読んでいた。
感情移入してよく泣いていた。
この頃から感情が育まれていたのだなと思う。
ひとのものがたりに、心底興味があるのだろうなと思う。
いまはあまり小説を読まなくなった。
あの頃の新鮮なわくわくを求めているのかもしれない。
そして、事実は時に小説よりえなり…
…
ごめんなさい奇なりだからかもしれない。
もう同じようには受け取れないけれど、あの頃よりは広く、違った世界が見えているのも確か。
本を読む自分でよかった。
と、なんとなく思った。
このわくわくを人生にも求めていきたい。
魔法は使えないかもしれないけど、冒険ならできる。
そんな想いが湧き上がってきたので気持ちを遺す。
ちなみにわたしの10代は、青い鳥文庫、YA!ENTERTAINMENT(どちらも講談社だ🫢)、ハリーポッター、有川浩で構成されています。
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