休職を経て退職した作業療法士のわたしが今感じていること -もやもやを抱えて働いているエッセンシャルワーカーの方へ-
能登半島地震で被災された皆様に、1日でも早く心休まる日が訪れることを願っています。
自分にできることを、粛々とやっていきます。
作業療法士として、訪問リハビリの仕事をしていましたが、2023年5月に適応障害になり
2023年の末に8年ほど勤めた職場を半年の休職ののち退職しました。
休職中の気持ちを書きたい、書こう書こうと思いながらも、気持ちが追い付かず、今のタイミングになりました。
昨年から手をつけていたのですが本当に産み出せず…笑
率直に書いてみようと思います。
長いので、よければ最後のお知らせだけでも見ていってください!
休職中の気持ち
休職中は、初めて休職を経験した方の気持ちを想像し体験する時間となりました。当たり前のことですが、、、
エッセンシャルワーカーの世界では以下のnoteでも触れられているように、休職者や退職者が多いですが、
日々の業務に追われる中でその方々に思いを馳せることもありませんでした。
もちろんそれが悪いことではなく、自分の人生を生きているのだから当たり前なのですが、
今回「仕事をしない」という時間を過ごすことでたくさんの気づきがありました。
休みはじめて1、2ヶ月ほどは
「休む選択をできてよかった」
「自分を大事にする選択ができた」
と思っていました。
実際本心ではありますがあとになって
「本当は健康でいたかった」
「なし崩しに休んでしまったことへの罪悪感」
を感じないようにするための反応だとわかりました。
ぼんやりと、なにもしないのに矢のごとく毎日が過ぎていく感覚に焦りや不安も覚えました。
職場から現状報告をするための書類が届くたび動悸が襲ってきたので、家族や友人と話してなんとか気を紛らわせました。
3、4ヶ月めになり、ようやく心から休むことを自分に許せるように。
休むことに慣れるというか。
仕事のことを考えずにすむようになり、ハイな状態だったかと思います。笑
何度も自分の感情と向き合おうと思いましたが、まだ暗いところには踏み込めない感じがありました。
5、6ヶ月目はやっと現状を直視できるようになり
自分が弱っていたのだと徐々に認められるようになりました。
「自分は弱っている、病気だった」
を受け入れるのはかなり難しいことだったと今になっては思います。
当時はよく頑張っていたんだな〜と自分に言ってあげたい。
やっとやっと平常の感じになり、職場の人事とのやりとりや面談もできるようになりました。とても勇気がいりましたが😣
仕事を失う怖さと、戻りたい気持ち、この仕事をもう続けられないという気持ち。
葛藤に次ぐ葛藤があり、とあるできごとで休職してから初めて涙が溢れでて、やっと気持ちを感じられたと思い、仕事を手放すことを選びました。
役割があるということ
仕事というのは人生の中でも多くの時間を占めています。
それがなくなり、役割を失ったような感覚や
自分は存在価値のない人間だと思ってしまうことが増えました。
簡単に"わかる"といっていいことではないとわかっていますが
消えたくなってしまう人の気持ち、人生どうでもよくなってしまう人の気持ちが
すこしわかったような気がしました。
役割がない(存在価値がない)、と感じてしまうことが、これほどまでに虚無感を味わうものだったとは。
(もちろん存在価値のない人などいません!でも落ち込んでいるときは極端な思考になりやすいです、よね?少なくとも私はそうでした🥲)
仕事がしんどくて休んだにも関わらず
社会に対する役割がなくなってしまったような悲壮感など
矛盾した思いも抱えていました。
仕事があるとか、組織に属しているということは、ある意味1番身近な役割獲得の場なのだと思います。
仕事がそのような意味を担っていると分かったとき、やはり仕事の時間もみんなにとって良い時間になってほしいと思いました。
エッセンシャルワーカーとして働いていたけど
人の役に立つ仕事がしたい
人の生活に寄り添える作業療法士ってめちゃいい仕事じゃん!
と思って作業療法士になりました。
間違いなくその気持ちを持ってなったはずですが、日々の業務をしていく中で次第に何かがすり減っていく。
わたしの場合は周囲の人の期待にこたえようとしすぎるあまり、ふりまわされて自分の感情がわからなくなりました。
人のために働きたいと思っていたのに、相手に優しくできなくなっていく。
ひとりひとりとしっかり関わりたいのに、ほかの業務に押しつぶされる。
自分を大切にする方法もわからない。
今思えば全く余裕がありませんでした。
わたしがしんどそうに働いていたら、関わっている利用者さんにも不安を与えてしまっていたと思います。
これ以上働き続けることは困難だと思い、休職に入ることを選択しました。
休職している中で、やはり
直接人に関わることの多いエッセンシャルワーカーが笑顔でいること
は、とても重要なことなんじゃないかと思いました。
人の役に立つ仕事がしたいと思って選んだ職業で、やりがいもあったし頑張ってもいたと思います。
でもいつからか相手の期待に答えなければと思ったり
医療現場のため命にかかわるような出来事にも直面していく中で
自分に扱いきれない感情がいっぱいになっていたのだと思います。
もやもやが発生した時にうまく向き合って自分の気持ちを大切にできていたら、行動や感じ方が変わっていたかもしれません。
このようなことを経験して、エッセンシャルワーカーがまずは自分を労われるような、大切にできるような世界になってほしいと思うようになりました。
現場から離れてみて思うこと
現場から離れたひとが当事者を支援したいと思うのは傲慢なのではないか、自分は安全圏にいてそんなことを言っていていいのか、という声がずっと聞こえています。
しかし、わたしに今できることは、自分の経験を基に、エッセンシャルワーカーの方が自分を大切にしながら働ける世界を作るために動くことだと思っています。
現場から離れて初めて、様々な立場の人の気持ちを慮れるようになりました。
現場にいたときは自分の仕事をするのでいっぱいいっぱいでしたし、上司を嫌な奴だとも思っていたからです(ごめんなさい本当に、、、)
きっとそれぞれの立場の人が、現状を良くしたいと思いながらもどうしていいかわからないから苦しくなっているのではないかと思います。
自分の苦い経験があるからこそ、今、
働きながらももやもやを抱えている方
なんのために働いているのだろうと感じている方
自分の感情がよくわからないという方
に、自分の声を聴く時間をとってほしいと願っています。
感情の大切さ
感情を感じなくなるというのは本当に危険で、生きる気力を失ってしまうことだと思います。(休職中心からそう思いました)
感情は自分にメッセージを伝えてくれる大切なものです。
生きている中でもやもやを感じることはあると思います。
逆に、仕事や日常を円滑に進めるためにもやもやを抑えたりすることがあるかもしれません。
これは生きていくため、場に適応するために必要な戦略です。
仕事中いつも感情に振り回されていたら大変なので、当たり前のことです。
ただ、その状況に慣れたりずっと続いたりすると、だんだんと自分の感情がわからなくなってくることがあるのではないでしょうか。
感情には良し悪しはなく、自分の大切な価値観と繋がっているものです。
どんな人にも大切な感情があります。
まずは第一歩として、自分の声を聴いてみませんか
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続けても、辞めても、手放しても、立ち止まって休む選択をしても、自分で決めることができたなら、それがとても大切なことだとおもいます。
また、直近ではありますが
1月17日 20:00〜
エッセンシャルワーカー向けの
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なんとなくモヤモヤを抱えている人が
なぜそのモヤモヤが生まれているのかのヒントを得ることができます。
第一線で活躍されているコーチ
樋口咲恵(ひぐち さきえ)さんと
足立芽生(あだち めい)さんが
ネガティブな感情の扱い方について伝えてくれます!
モヤモヤを抱えながら働いている(もしくはお休み中の)方たちにとって
必ず有意義な時間になると思います。
少しでも気になった方
ぜひこちらの無料講座にお越しください。
わたしも運営として微力ながらサポートさせていただきます。
同じエッセンシャルワーカーとしても、繋がれたらうれしいです。
なにかご不明点、ご不安な点があればお気軽にX(Twitter)やnoteのコメント欄にてメッセージくださいね🌈
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今後もエッセンシャルワーカーの声を聴いて届けていきたいと思っています。
一緒にXスペースやstand.fmで話してもいいよという方が居ましたら、お気軽にご連絡ください!!
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ちょっぴり暗め重めなnoteを😂最後まで読んでくださりありがとうございました!
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