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今年の夏休みの過ごし方・・・そして新学期へ

twitter界隈では、教員の新しいハッシュタグが話題になっています。

ネガティブな意見もリアリティー溢れる意見もどちらも「現実」であり、ほとんどが「事実」なので、みんなが思いやりを持って対応してくれればいいなと思っています。

匿名でもできるSNSに本名で投稿している人たちのその「現実」を見ると、これほど逼迫しているような状態になっているのも初めてだなと感じる一方、新学期に対する焦りも生まれてきてしまいます。

そこで、しばらくバスケットボールの話しかしていませんでしたが、学校での話もしてみようと思います。大した内容ではないので、新しい「発見」はないかもしれませんが「確認」をしてもらえればと思います。


まず、今年は新型コロナウイルスの影響により「今まで」には決して戻らないということを再確認したいと思います。これが一体いつまで続くのかは正直わかりませんが、ある意味「今まで」を捨てなくてはならないのは確実だと思います。


私の自治体は夏休みは2週間あります。もっと短いところもありますよね?

正直言えば、学校行事がほとんどなくなったのだから夏休みを短くしてまで授業時間の確保なんてする必要なかったと思います。(今でも思います。)まあ、今更言っても「たら・れば」になってしまうので、次休校や分散登校になった際には積極的に他教科に授業をプレゼントしようと思います。

そのために、夏休み何をするか!です!

1 来年度に向けての教材研究(新学習指導要領の全面実施)

2 オンライン授業に傾倒するための準備

3 学習評価の方法について再検討

後、1週間でできることと言ったらこんなもんだと思います。

1 新学習指導要領についての教材研究は、昨年度から少しずつ進めているところではありますが、やはり新しく採択された「教科書がない」というのが非常にネックになっています。いくら「教科書で教える」ということで授業を行なっていても、教科書がどのように取り上げているのかは結構重要です。また、年間を通してどのように授業を行なっていくか(何月ごろに・何コマ使って)というのは教科書を見ないとできません。

2 オンライン授業に傾倒するための準備は、今回のコロナショックによって

一斉授業で知識を注入する意味が学力上位層にはほとんど意味がない

ということが生徒自身に知られてしまいました。(あえて知られてしまったという書き方にしています。)知識注入型に特化している「塾の方が良い!」と話をしている生徒もいます。(方向性が違うと話をしてもその理解はしてもらえません。俗にいう”受験にヒステリックになっている生徒”なので。)

しかし、学校教育に関しては良い機会だと思います。今後はさらに部活動が縮小することによって「教師の本分である」授業に心血を注げる時間というのが増してきます。そこで、授業をしっかり行うことができる先生こそが「良い先生」と見られるようになってくるはずです。(生徒指導や生徒理解を適当にやりなさいということでは決してありません。)特に私と同じ社会科教員にとっては死活問題になってくる教師もいるでしょう。「わかりやすく教える」というのは社会科教員にとってもうスキルではなくなるのです。当然、絶滅危惧種のような黒板に文字をびっちり書く先生がゼロになるとは思いませんが。

現在私は、最高学年を担当させてもらっているということもあり、公民的分野をやっています。どのようにオンライン授業にしていくかは悩みどころですが、悩んでいられるのもこの夏休みの最中になってくると思います。

ちなみにですが、勤務校はGsuiteを公立中学校ですが休校期間中に運用することに成功した学校です。その面では、他の中学校よりも敷居は低いと思います。

3 学習評価の方法についての再検討については、新学習指導要領が3観点ということもあって「観点が一個減って他のものとくっついたんでしょ?」ぐらいに思っている教師もいると思います。しかし、学習評価に関してはモニタリングやアンケートなどが文科省でも行われており、このままではいけないという結果になっています。社会科でも「ワークの文章題が思考判断表現」と安直に作っている人もいたりしますが、基本的に「一度でもやったものなら文章題であっても知識理解」だと私は思います。(教員は苦しみますが。笑)

これをどのように解決していくかがしっかりできた教師は次年度は落ち着いて、できない教師は次年度もなあなあにやっていくことになるでしょう。

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