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ベートーヴェンを毎日聴く209(2020年7月27日)

『ベートーヴェン/「奉献歌」WoO126』を聴いた。

この「奉献歌」。同じ詩に別の曲を付けたものがある。それはop.121bとしてすでに書かせていただいた。

元はこのピアノと歌によるものであるが後の管弦楽伴奏版よりもシンプルな分、なにか張り詰めた願いを感じられるもの。

炎が燃え上がり穏やかな光が暗い樫の木立で輝き、香の香りが漂う。寛大な耳を傾けてください。若いこの身をあなたに捧げます。自由への砦となり、盾となってください。穏やかな空気、大地、火と水を与えてください。ゼウスよ。美しいものを父のように私に与えてください。

神ゼウスへの願いは自らの身を捧げてまで願われるというもの。凛とした樫の木立の空気と香りの中、静かに願う雰囲気を良く表す作品。

Jeff ChabotによるPixabayからの画像

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