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中田敦彦さんはなぜYouTubeでの顔出しをやめるのか

最近、YouTube動画を撮るようになりました。

いろいろ言い方はあるけど「YouTubeは30本動画上げてようやくスタート」とか「100本上げてスタート」とか言うのでストックがまだまだですが、はじめたからには形にしたいと思っています(YouTubeだとローカルという視点での発信にはまだまだ余地があって、東京城南地域をフィールドに立ち位置を築いている動画媒体はまだないようなのでそこで認知を得ることを目標にしています)。なので最近YouTubeの戦略とかSEOとかについて自分なりに勉強しています。

その中でこのニュースが気になりました。

現在、シンガポール在住の中田は「来月4月、ユーチューブ、特に(メインの)『Youtube大学』は2周年になる。登録者も370万人ぐらいになって、ほんとにありがたいことなんですけど、これこのままつづけるのか?と。一回違う形にしたい」と切り出すと「2021年4月、中田敦彦、“顔出し”を引退します」と宣言した。

え? それだとYoutubeから登録者が離れてもったいなくない?と最初は思ったのですが、ここからいろいろ分かってくるなと・・・。

YouTubeの広告による収入は少しずつ相場が下がってきていて今は1pvあたり0.01~0.05円だそうです。100万回再生で1万円から5万円入る換算で、100万再生は著名人にとっては容易ですが、これはなかなか高い数字で、それでも入ってくるのが(中間をとって)2~3万円くらいだと、これは手間暇の割にはなかなか割に合わない金額だと思います。

いくら400万人近い登録者がいるとはいえ、このレベルの広告収入だとスタッフを抱えながらYouTubeを撮っていくのは厳しい。吉本を辞めた意味もシンガポールに移住する意味もなくなります。なので収入源のバランスを変えていく必要があるわけで、中田さんの場合はオンラインサロンに入ってもらいたい、とこういうことでしょう。

YouTubeの顔出しを辞めるというニュースを出すことによって「顔出しのクオリティ高い動画を見たかったらサロンに登録して」と促しているという構図が見えてきます。中田さんのオンラインサロンはかつては月額5980円だったのが、コロナ禍のなかで980円に値下げをされています(2020年5月)。おそらくですがこの戦略からすると、遠くないうちに値上げをされるのではないでしょうか。

2020年はコロナ禍によって動画を制作する人が増えてきましたが、更新を辞めてしまったり、結果が見えず飽きてきているという人も多いのではないかと思います。トップの人でも(だからこそ)こうやって丁寧に戦略の見直しをしていることを知っておくと、うわ手ではない人たちも制作のモチベーションを保てるのではないかと思っています。

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