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本が好きな人に捧げる大田区のブックスポット7選【2020年8月22日更新】

近年、全国的に本屋さんが減りつつあり、残念に感じている本好きの方も多いのではないでしょうか。
本には人と人を結ぶ力があり、偉大なコミュニケーションツールでもあります(コミュニティの役割を果たしていた本屋さんもかつては街にたくさんありました)。
筆者が住んでいる大田区にはいま、本を媒介に人と人がつながる場所が増えつつあります。
本記事ではそんな素敵な場所をまとめてご紹介します。
※営業時間はコロナの影響により変更になっている可能性があります。確認の上お出かけください。

あんず文庫(大森)

大森駅からジャーマン通りを歩くこと10分ほど(バスなら「馬込銀座」を下車)、27才の若き店主が営む古書店兼カフェバー。
近代・現代の文学を中心とした古書が取りそろえられており、奥のバーカウンターではコーヒーやアルコールを楽しむこともできます。いつも近隣の常連の方や界隈のクリエイターの方などが訪れ賑わっています。
場所を探していた店主がここでの開業を決めたあと、実はずっと古書店が営まれていた場所だったとあとで知り、その縁に衝撃を受けたとか。
旧馬込文士村に一番近いブックスポットでもあります。

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住所 東京都大田区山王2-37-2 パセオ山王101
営業時間 月火金土 15-21時  
twitter https://twitter.com/anzubunko
オンラインショップ https://anzubunko.stores.jp/

タバネルブックス(上池台)

池上線石川台駅を住宅街に向かって歩くこと数分。2019年11月に、住宅を改装して生まれた落ち着いた雰囲気の本屋さんです。
デザイン性あふれる絵本(とくにチェコの絵本は必見)のセレクションはとくに必見。アート系やメディア系の書籍のほか、同じく厳選されたコミックの棚はつい見惚れてしまいますね。
入り口付近に設けられた広いテーブルでは、くつろぎながら本を選ぶことができ、落ち着いた時間を過ごせます。

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住所 東京都大田区東雪谷2-30-3
営業時間 水木金15ー21時、土13ー19時
twitter https://twitter.com/tabanerubooks
オンラインショップ https://tabanerubooks.stores.jp/

昔日の客(大森)

大森駅から歩いて10分強、大田文化の森(旧大田区役所)の近くにあり、馬込文士村ゆかりの人々に愛された古書店「山王書房」のご子息夫婦が営まれているカフェです。山王書房の店主・関口良雄氏の代表作である随筆『昔日の客』のタイトルをそのままお店の名前にされています。
山王書房や馬込文士村ゆかりの品々が多く残されており、それらに囲まれて香り高いコーヒーをいただけば、つい時間の流れを忘れてしまいます。
馬込文士村についても詳しく教えてくださいますので、そちらに興味ある方もぜひ訪ねてはいかがでしょうか。

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住所 東京都大田区中央1-16-11
営業時間 13ー18時頃、不定休
twitter https://twitter.com/cafe_sekijitsu

小説家の書斎(雑色)

京急の雑色駅すぐそばの怪しげな路地に店を構えていたバー「小説家の書斎」が。2020年6月にすぐ近くのスポーツバー跡地に移り、広々とした店舗になりました。ボトルを自分で持ち込んでキープするスタイルで、カジュアルな呑みどころとしても使えるお店です。従来のお店はカラオケのある2号店となりました。
マスターは実際に小説を書いており、「芥川賞を獲ったら店を辞める」と公言してされ、日夜近くのファミレスで原稿執筆に勤しんでおられます。閉店する前に急ぎご来店をw

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住所 東京都大田区仲六郷2-11-5
営業時間 19ー26時、不定休  
twitter https://twitter.com/novelist_0507

ティール・グリーン(武蔵新田)

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東急多摩川線の武蔵新田駅から少し住宅街に入ったところにある「ティール・グリーン」さんは、落ち着いたたたずまいながら国内・海外の絵本と児童書が取りそろえられ、さらには奥に喫茶室も備えている素敵な本屋さん。
定期的に展示会やトークイベント、ワークショップなどを実施されており、その幅広い活動は公式ウェブサイトで伺うことができます。
本だけでなく人との出会いのきっかけにもなるお店です。

住所 東京都大田区千鳥2−30−1
営業時間 11ー18時 月火定休
twitter https://twitter.com/teal_greenSV
公式ウェブサイト

ブックカフェ羽月(穴守稲荷)

京急羽田空港線の穴守稲荷駅を出たらそのすぐ目の前。かつては書店と食堂の折衷で営業をされていましたが、現在は本も読めるカフェとして営業されています。
名物となっている「はねだぷりん」は、「大空」と名付けられた昔ながらのかためのカスタードプリンや、濃厚でなめらかな「大地」をはじめバリエーションも豊富です。

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住所 東京都大田区羽田4-5-1
営業時間 月~土8ー22時、日曜定休
twitter https://twitter.com/syotentaisyou

COCOFULOますの湯(久が原)

東急池上線の久が原駅のすぐ目の前にあり、もともと「益の湯」として営業されていましたが、2019年3月にリニューアルされて「COCOFULOますの湯」とネーミングも新たに再出発されました。
使い勝手のいいサウナ(しかも追加料金なし!)や壺タイプの黒湯による水風呂もあり、また早朝から営業されていることもあって銭湯ファンにはつとに知られるお店ですが、その待合ロビーで思わず目を奪われるのが壁一面のコミックスなんです。そのあまり多さに風呂以上に長居をしてしまうほど。
生ビールも販売されていて、一日中楽しめてしまう銭湯です。

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住所 東京都大田区南久が原2-1-23
営業時間 6−24時(最終入館23時30分)、3・6・9・12月の第2木曜定休
twitter https://twitter.com/cocofuro

おわりに

今回挙げた店の多くが2019年開業もしくはリニューアルオープンで、方向性はいろいろなものの、本という共通項をもったお店がこうして同時多発的に出来るのはなんとも不思議な感じがします。そして、このムーブメントはさらなる広がりを見せていくのではないかという予感がするんですよね。

私が主催する「蒲田カルチャートーク」というトークイベントではこれらの本屋さんや本にまつわる仕事をされている方をお招きし、賑やかにトークをしたりおすすめの本をご紹介したりするイベント「大田区ブックナイト」を運営しておりますので、ご興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。

蒲田カルチャートークのデザインやお手伝いスタッフの謝礼など運営費用に使わせていただきます。大田区の街をこれからも盛り上げていきます!