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あの「佰食屋」が最高利益率を達成したという話

私がこれまで投稿したnoteの中で、一番反響のあったのは京都で個性的な飲食店を運営されている「佰食屋」さんの記事です。

中田敦彦のYoutubeでこの『売上を、減らそう』が紹介されたりした余波で、うちの記事なんかもその都度見られているようで、佰食屋さんが投げかけられている問いがいかに現代の日本に刺さっているか、その証拠でもあるかなと思っています。

そんな佰食屋さん、その後どうされているか気にしていたんですが、こんな記事を見つけました。

行列が絶えない人気店だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は免れず、経営者の中村朱美氏は2020年4月、4店舗のうち2店舗を閉鎖することを決断した。しかしその素早い判断が功を奏し、翌月から黒字を達成。8月には過去最高利益率にまで回復させたという。

簡単にダイジェストすると、人員の配置の変更とテイクアウトで効率化して収益率が上がりましたという話で、やはりこの機動力というか「考えて、そして動く」を確実にやるという姿勢は、誰しもが見習うってよいところだと思いました。

そもそもなのですが「100食」って少ない数字じゃないんですよね。こういうメディアで扱われると他の大企業の話と比較していかにも小規模なビジネスをやっているように思われるかもしれないんですが、たとえばそこそこ人気の町のラーメン屋さんでも1人で切り盛りされているところだったら、まず1日に100食は提供できません。2人体勢でまあなんとか、じゃないでしょうか。

ちょっと次元が変わりますが、お笑いの「かもめんたる」の槇尾さんがカレー屋をやっていて(静かな)話題ですが、そのお店でも「1ヶ月600杯」を目指す数字としてあげていらっしゃいます。これで日に20杯です。たった日に20杯?と思う人もいるかもしれませんが、でも一般的なお店ってそんなもんなんです。だから「佰食屋」さんってザ・スモールビジネスのように思うけど、実は規模はそこそこ大きい。それをふまえてその活動を見ると、また勉強になると思うんですよね。

お話としてまとめるために最高利益率という話が出ていますが、一方で雇用を維持できているかというとそこは減ってしまったわけで、このあたりはこれからだと思うのですが、引き続きその展開を注視していきたいと思います。

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