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企業でハラスメント対策が進まない理由

前回の記事で、
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「パワハラ対策で雰囲気が良くなる、風通しが良くなるだけでは
経営者も動かないかもしれません。
でも業績にダイレクトというデータを見せれば、少しは意識が変わるかも。その他にも、いろんなデータを使って説得しにいきましょう!
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と書きました。

法が施行されて、対策が義務化されているのに経営者を「説得」とは
おかしいですよね。

(以下より、パワハラに限らないのでハラスメントと少し広く記載します)

これには2つのパターンがあると考えます。

1つめ
経営者や役員が
本気でハラスメントなんてやっていない、起きていない
と考えている
圧倒的に多いのは、これなんじゃないでしょうか。

私の周囲(お取引先や知人含め)の事例を挙げます。

A社
「うちでは窓口に一件もハラスメント相談来てないんですよ わっはっは」

大手企業のA社は、人事部長が相談窓口の担当でした。
一般的な印象としてはちょっと怖い感じを受ける方(威厳がある、
豪快な方。見方によってはそう見える)で、強い人事権がある方です。
そのような方に、一般の社員が「ハラスメントの相談で来ました」とは
なかなか言い出せないのではないでしょうか。

B社
「男性の方、会議室に集まって」

B社の会議が始まる直前に居合わせたのですが、この号令を聞いた
ときは衝撃でした。
意思決定権が男性にしかない職場だったのです。
女性は男性のタバコをお使いで買いに行く、冷蔵庫から栄養ドリンクを
出して席まで持っていってあげる。性別で役割が分かれていました。
依頼している本人は全くそれに違和感を持っていませんでした
(つい最近、5、6年前の話です)。
結果、その会社は親会社よりハラスメントの指導が入り経営者は
交代となりました。今、その会社はありません。

2つめ
経営者・役員のメンツがつぶれる

これは、人事が気付いているパターンです。
ハラスメント対策をするには、何がハラスメントに当たるのか、
事例を挙げて説明する必要があります。
それは、今まで経営者や役員がやってきたことかもしれません。

「今更、就業規則に明示したり研修で注意できない。
役員のメンツをつぶすことにもなるし人事としても立場がぐらつく。
避けたい…」

と思うのが本音ではないでしょうか。
そのため、お茶を濁す対策にしておき、表向きは「やってます」という
体裁だけ整えておく。

ただし、このパターンは、割と突破しやすいです。
経営者や役員に「ハラスメント対策が義務化されたので、当社でもやりましょう」と前の記事で述べたようなデータを持ってOKを取り付けることです。

なぜなら経営者や役員は
「本気でハラスメントなんてやっていない、起きていない」
と思っていることが多いためです。

必要なら、もう一押し。
各部署を回って言質をとって
「従業員からやってほしいと意見が出てます」と言うのも効果ありです。
従業員の声は現場から離れた経営者にとっては興味深いもの、耳を傾けてくれる可能性は高くなるのではないでしょうか。

人事の責任者には嫌な顔をされますが笑
↑ここは人事責任者のメンツも保てるよう上手く立ち回りましょう

自社で対策が進まない理由をいろいろな角度で見てみると、
突破口が見えてくるかも。

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■公式HP
https://harassment-rma.jp/
■認定制度:ハラスメント対策企業認定(WHITE
sign)
https://whitesign.harassment-rma.jp/
■研修:パワーハラスメントリスク管理講座
https://course.harassment-rma.jp/
■ハラスメント相談窓口サービス
https://counseling.harassment-rma.jp/
■就業規則改訂
https://regulations.harassment-rma.jp/

★やってみて:職場のストレス対応力テスト

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