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参考文献(書籍・論文など)

気や気功、手当て、ハンドセラピーなど、これまで読んだ本のいくつかをご紹介させていただきます。それぞれのカテゴリー内で、おすすめ順に掲載しています。ご参考いただければ幸いです。



気功全般


気功革命: 癒す力を呼び覚ます

盛 鶴延 (2004). 気功革命: 癒す力を呼び覚ます. コスモス・ライブラリー
気功の考え方と具体的な方法が体系だって説明されています。最初に買う1冊としてお勧めです。


氣の威力

藤平光一(2014).氣の威力.幻冬舎
丹田に意識をおいて心と体を一体化させる。そうしたら盤石な形になり、気を出しても疲れない。出した分、気がどんどん入ってくるから。
本の前半に書かれている陰陽五行説を明確に否定しているくだりが秀逸。「いくら西洋医学の限界に躓いたからといって、いまさら3千年前の天動説に基づく陰陽五行説を研究して、東洋医学と西洋医学の接点を見出そうとする必要はないと思う。東洋医学、西洋医学どちらにも誤りがあるので、それを認めたうえで、。。。」
本の後半には具体的に手当ての方法が書かれている。


バランス思考“氣功の哲学”―愛と死と平和へのメッセージ

中島克己 (2008). バランス思考“氣功の哲学”―愛と死と平和へのメッセージ. 優しい食卓.
本のタイトルや装丁は宗教っぽく怪しいのですが内容は逆でむしろ中庸を貫いていて抵抗なく読めました。
外気功は、内気功を極めた選ばれた人だけができるという他の通説を完全に否定している点が目からうろこでした。


気療の奥義 手を振るだけであなたも動物を癒せる!

神沢 瑞至 (2023). 気療の奥義 手を振るだけであなたも動物を癒せる!. 文芸社
かつてテレビに出演してサバンナの野生動物を次々に眠らせる不思議な現象を起こした神沢さんが自身の能力を自分の言葉で説明されている貴重な資料です。神沢さんが何を考えてどうやっているのかを具体的に知ることができます。ただ科学的な根拠が乏しいことを断定的に述べているくだりが多く抵抗を感じざる得ない内容も散見されました。


樹木気功法入門

佐藤文彦(2014). 樹木気功法入門. ー気には心と感情があるー. 日本林業調査会
樹木から気をいただく具体的な方法がわかります。格式張ってなく気軽に読み進められるのがいい点です。


手当て、ハンドセラピー、リフレクソロジーなど


手のひらでできる無痛リンパ整体

佐藤彰(2001).手のひらでできる無痛リンパ整体.ベースボール・マガジン社
癒せる手をつくってリンパを流す方法が具体的に分かりやすく解説されています。気や気功という言葉は一切なく、多くの人に受け入れられる内容だと思いました。
私がこれからやろうとしている手当て(気功手当て)も、この本をならって「リンパ整体手当て」としたほうがいいかもと思いました。


セラピューティック・タッチ あなたにもできるハンド・ヒーリング

ドロレス・クリーガー(1999).セラピューティック・タッチ あなたにもできるハンド・ヒーリング.春秋社
セラピューティック・タッチとは、シャーマニズムや一部の宗教で行われている「手当て」、「手かざし」の技法を、現代人にも理解しやすく、学習しやすい方法に改良したもの。いわゆるエネルギー療法とは何か、この一冊を読めば大方理解できると思います。
科学的な検証は見当たりませんが、多くの実体験(都合のいいことも、わるいことも)が具体的に書かれています。

セラピューティック・タッチについては次のwikiを参照。これは気功にも当てはまることですが、必ずしも本にある通りではないようです。


学術論文

「気」という修行、「治」という実践:中国と日本における気功現場の身体経験

HUANG Xinzhe. 「気」という修行、「治」という実践:中国と日本における気功現場の身体経験(Training of "Qi", Practice of "Cure": Bodily Experience of Qigong in China and Japan). 立命館大学大学院国際関係研究科博士論文. 2022.9
秀逸。気と気功を冷静に正しい言葉で解説している。科学的に証明されていない事実もきちんと述べられており、中国と日本の気功の違いもわかりやすかった。

https://ritsumei.repo.nii.ac.jp/record/17880/files/k_1609_youshi_j.pdf


癒し技法としてのタッチの看護への応用

近藤浩子. 癒し技法としてのタッチの看護への応用. 北関東医学会 2015;65:309~310
学術論文ではなく、癒し技法としてのタッチについて紹介した記事。看護師として働く著者がタッチに興味を持ったきっかけや、著者の目指すもの(日常的に私たちが生活の中でできるタッチ、看護の中で使えるタッチ)が自然体で語られていて、とても共感しました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kmj/65/4/65_309/_pdf/-char/ja


癒し技法としてのタッチの受け者と施行者における効果に関する研究

近藤浩子,小宮浩美,浦尾悠子. 癒し技法としてのタッチの受け者と施行者における効果に関する研究 Research on the effects of the touch as a healing technique on the receiver and the giver. 東京医療保健大学紀要 2013; 7(1): 1-10
看護の中で古くから用いられている人の身体に手をあてる行為がもたらす効果を、生理的・心理的測定によって検証した論文。手を当てられた方も、手を当てる方にも、一定のリラクゼーション効果が確認されたというもの。

https://www.thcu.ac.jp/research/pdf/bulletin/bulletin07_01.pdf


A close look at therapeutic touch

A close look at therapeutic touch. Emily Rosa, JAMA. 1998 Apr 1;279(13):1005-10.
この論文によってセラピューティック・タッチ(TT)に対して根本的な疑問が投げかけられました。科学的な根拠(エビデンス)がない気功も、同じ側面があると私は思っています。
関係者にとっては極めて不都合な研究結果ですが、これもまた事実として認識しておく必要があると思っています。

ご参考:Wikipediaより
 1996年に9歳の少女エミリー・ローザが科学博覧会の課題として、21人のTT実施者を対象に2年かけて検証を行ったもの。1998年に『ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーションに掲載された。セラピューティック・タッチの「ヒューマン・エネルギー・フィールドを感知することができる」とする主張に対し根本的な疑問が投げかけられた。
 この論文の発表により「手かざし療法」という言葉がアメリカで一般に広まり、多くの病院で、看護師が患者の体に触れてもいないのに、セラピューティック・タッチを行うことで時として非常に高額の治療費を請求しているという事実が明るみに出て、社会の不評を買った。
 以降、セラピューティック・タッチを看護師の仕事として教育していた病院でも、看護の仕事から切り離し、希望時のみ宗教者を紹介するといった変化も起こった。

補足:セラピューティック・タッチ(Therapeutic Touch 略称:TT)は、エネルギー療法(心霊治療)・手当て療法(手かざし)の一種で、世界80カ国以上の医療現場で看護師、ホスピス関係者により実践されている。ただし、理論は疑似科学であり、治療効果は証明されていないため、病院で治療の一環として行うことの正統性が議論の的になっている。

Wikipedia:  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81






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