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波羅蜜多WAVE

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神や仏を中心に心の世界を探究。文字(note)配信のほか、インタビュー等は音声版(Stand.fm)で配信しています。座禅・瞑想・マインドフルネス、経典や茶の湯など、個性的なメン… もっと読む
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#心

曼珠沙華は、「まんじゅしゃげ」なのか「まんじゅしゃか」なのか

先週末は、友人たちと府中の大國魂(おおくにたま)神社に参拝し、そのあと、市の「郷土の森」で行われている「曼珠沙華まつり」に行ってきました。今年初公開で、園内に咲き誇る彼岸花(ひがんばな)は約35万株だそうです。(開催期間は2023年10月1日(日)まで) この花は彼岸花という呼び名のほかに、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、地獄花、狐のかんざし……など、たくさんの別名があることでも知られていますよね。みなさんは、何と呼んでいますか?  さて、この花は『法華経(ほけきょう)』とい

①高野山の風よ届け!コロナ禍で奮闘する、東京生まれの若女将

神と仏を中心に、心の世界を探求する波羅蜜多WAVE。更新にだいぶときが経ってしまいましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 今回のテーマは、和歌山県にある天空の地、高野山(こうやさん)です! 11年前に東京から高野山に嫁いだ、一の橋天風の若女将、馬場麻美さんにお話を伺いしました。(ZOOMでのオンラインインタビュー) 今回の音声はこちら♡⬇ 東京生まれ東京育ちの馬場さん。都会育ちのセンスを活かし、自店舗だけでなく、高野山の魅力を伝える活動をされています。 高野山と

実は違う!釈迦の「空」と般若心経の「空」

すっかりご無沙汰になってしまいました。瞑想中の蜜りんごです。 最近、東京もめっきり朝晩が涼しくなりました。あっという間に秋! 10月1日は中秋の名月、2日は満月です。週末はお月見を楽しもうと思います。 さて、今回も一緒に般若心経の世界を探っていきましょう〜。 前回まではこちら。 前の回では、観世音菩薩がお釈迦さまの弟子に、「この世を構成している要素は実体がないんだよ」、と説いているシーンまで説明しました。 お釈迦さまは原始仏教の時代、「すべてのものは移りゆく」=「諸行

自宅でお写経をしてみよう

ご無沙汰しております。瞑想中の蜜りんごです。コロナウイルス関連で気持ちが落ち着かず、なかなか更新できずにいました。般若心経の解説が中途半端になっております。誠にすみません〜! このマガジンのパートナーである、さすらいのバインミーさん(ベトナム在住)とは密に連絡をとっていました。中国と陸続きのベトナム。コロナ対策は当初から徹底していて、社会主義政府のぎょっとするような強硬手段も耳にしていました。日本は政府批判が自由にできる平和な国ですが、それはそれで国民一人ひとりのモラルが問

現実は幻実なのさ

手塚治虫と仏教 前回は般若心経のタイトルをお話をしました。 こんにちは。瞑想中の蜜りんごです。 般若心経の般若波羅蜜多は、アルファベットで「Prajna Paramitha 」と書くのですが、「Prajna」と聞いて、ふと手塚治虫の『ジャングル大帝』に出てくるパンジャのことを思い出しました。主人公レオのお父さんライオンです。 「パンジャ」を調べてみると、「Panjā」というネパール語が出てきました。“かぎ爪”という意味があるようで、ライオンの鋭いかぎ爪が名前の由来かもし