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田舎で暮らすということ

先日うちのばあちゃんが、ご近所のおばあちゃん(以下Aさん)を久しく姿見てない、呼び鈴ならしても出てこないと心配し、自治会長さんへ相談に行くとこちらから警察へ連絡し、救急車待機で警察の方がAさん宅へ訪問することとなった。万一お亡くなりになってて、その第一発見者になったりしたらとドキドキしていたうちのばあちゃんは、ちょっとホッとし見守っていたところ、Aさんは耳が遠く呼び鈴も故障し、家でことがたりるため全然外へ出てなかったという、一番みんなが良かった良かったという出来事であった。

その数日後、また同じAさん宅へ警察官の方が訪問。
今度は別のご近所さん達が、久しく姿を見てないし呼び鈴ならしても出てこないとうちのばあちゃんと同じ過程を経て通報してたらしい。
呼び鈴直すか、パトライトみたいにライトで呼び鈴押した人いてますよ~って知らせるグッズを買うて欲しいなとまた笑い話になった。

今日ツイッターでプライバシーだだもれ田舎暮らしが嫌だ、最悪、これだから田舎は・・・とまぁ皆さんここぞとばかりにディスってたのでこの話を書きたくなった。確かに車の有無で外出知られてるし、知り合いの知り合いはどこかで誰かの親戚だったり友達だったりつながってるから、うかつに変なこと言えないし、「この前チャリで飛び出してて危なかったで」「あんたとこの高校生駅までながらスマホして歩くのやめた方がええで」と子供達のこともめちゃめちゃ見られてる。いやみてくださってる。ご近所の目っていうのは都会のそれとは全然ちゃうし、苦痛に思う人は住めないと思う。そんな人はどうぞ都会で暮らしてくだせぇって思う。

結婚して農業するぞーと夫の生家にやってきて、田舎暮らし始めた当初はプライバシーの無い生活が正直きついなと思った時期もあったけど、この地で根付いて農業と子育てをし、早20年すぎて思うのはやっぱり田舎暮らしサイコーやんということだ。前述のAさんの話を聞いて思ったのは、ずっと監視されてて嫌やなというよりもむしろ、この先もし1人暮らしになったとしても、こうやってちょっとおせっかいな見守りがあるコミュニティに住んでる方が絶対安心やん!と。あの人元氣かな。あの人どうしてんのかな。そうやって氣配りできるのってええやん。私はそっちの方がええ。

ちょっと休みたいなしんどいなと思った母親なりたての時に、家に入ってきたご近所のおばちゃんに「あ、ちょうどよかった。このミルクやっといてください。」って赤子と哺乳瓶渡したことあったし、「あんたとこ食べ盛り大勢おるからどんどん食べてな」と特大すいかやたくさんのお野菜いただいたり、家族構成から年齢から全部マルッと知ってもらってる人達がいるからこその、あったかいやりとりが今までたくさんあった。それはご近所さんでなにか困ったことがあったら自分も何か役に立ちたいな、恩返ししたいなって思う気持ちにつながってるんかな。少なくとも人と関わることを面倒と思う人は田舎に来ん方がええでってことと、でもそういう煩わしいこともあった上で、やや濃い人間関係を築いていく方がおもろそうって思う人は田舎で暮らしたらええよ、おもろいよ!と思う。

どんなコミュニティに住もうがええ人も苦手な人もいて、そこでどんな人間関係を作るかは本人次第で、田舎だろうが都会だろうが変わることは無い。世代交代したり、慣習が無くなっていったり、時代やライフスタイルの変遷があって、田舎やから、農村社会やから、閉鎖的、保守的とカテゴライズできなくなっている。その今の現状をちゃんとみて自分の言葉として発信していきたいよね。ツイッターの文字数では何回(つづく)と書かねばならんかわからんぐらい脳からあふれ出ることを書き綴ってみた。 田舎暮らしLOVE




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