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ゼロから理解するクリス フルーム案件

今年のジロ デ イタリアの最注目選手の一人でありツール ド フランス4勝を誇るクリス フルームが、ドーピング疑惑に直面しています。
オフシーズンの間自転車ニュースから遠ざかっていた方にもゼロから理解できるように、英語記事の引用を散りばめながら問題の核心から周囲の反応までが一挙に解る記事を目指して書きました。「邪推と妄想で綴る」シリーズですが、今回は邪推控えめ、妄想ゼロでお届けします。


2017年12月13日、日本時間15:33

プロ自転車チームskyが、所属するクリス フルーム選手に薬物違反が疑われる検査結果が確認されたという声明を発表しました。

以下が公式サイトの声明文を日本語訳したものです。

「クリス フルームは、2017年のブエルタ ア エスパーニャでの喘息治療薬の使用について国際自転車競技連合(UCI)からの照会に応じました。本来なら内密にすべきプロセスではありますが、既にメディアによる注目を集めているため、公表することが妥当だと判断しました。」
「クリスは幼少期から喘息を患っており、運動時に起こる症状を抑えるために、サルブタモールという薬を吸入しています。サルブタモールは世界アンチドーピング機構(WADA)ルールによって(治療目的の例外措置(TUE)の適用を必要とせず)吸入使用が認められています。ただし24時間で1,600マイクログラム(mcg)、12時間で800mcgを越える量を摂取することは許されていません。」
「UCIからの情報によると、2017年9月7日、ブエルタ18日目に採取されたクリスの尿サンプルから閾値を越える濃度のサルブタモールが検出されたため、摂取量が許可された量を超えていないことを証明する義務が生じました。分析結果によるとサルブタモールの濃度は1ミリリットル毎に2,000ナノグラム(ng/ml)。WADAが定める閾値は1,000ng/ml。その日以外の尿サンプルは特に異常はありません。」
「3週間かけて戦うブエルタの最終週、クリスには急性の喘息発作がありました。skyのチームドクターの指示に従って、彼は9月7日の検査までの期間、サルブタモールの摂取量を(許可された範囲内で)増やしていました。レースの総合首位を走る選手として、クリスはステージ毎に検体を提出し、またサルブタモールの使用については事前に申告していました」
「この検査結果は、直ちに違反行為を示すものではありません。検査結果に関してUCIから照会を受け、そこでサルブタモールの濃度が上昇した理由を説明し、摂取量が許可された量を越えてないことを証明しなければなりません。」
「サルブタモールが体内で代謝され排泄される過程には予測不可能かつ大きな変化が起きるという有力なエヴィデンスはいくつもあります。その結果、定められた摂取量を守っていても、尿内の濃度が高くなることがあるのです。同時に摂取した薬品や食餌、脱水症状や摂取のタイミングなど様々な要因が尿内の濃度に影響します。」
クリス フルームのコメント「僕が喘息を患っていることはよく知られているし、僕はルールを熟知しています。僕は症状を抑えるために、用量を守りながら吸入器を使っていますが、レース総合首位にいる間は毎日検査を受ける義務があることもきちんと理解しています。」「ブエルタ期間中に喘息が悪化してしまったため、チームドクターの指示を仰ぎサルブタモールの摂取量を増やしました。それでもいつもと同様に、許可された最大摂取量を上回らないよう細心の注意を払いました。」「僕はこの競技における自らのリーダーシップを真摯に捉えています。チームと協力して、UCIが要求する情報を提供していきます。」
チームのボス、デイヴ ブレイルズフォードのコメント「サルブタモールの代謝と排泄について、医学的かつ生理学的に複雑な問題が生じています。我々は今回の案件において何が起こったのかを理解し証明することが求められています。私は、クリスが喘息の症状に対処する際に、定められた手順を遵守したと確信しています。彼がこの問題を解決するために出来る限りの援助をするつもりです。」

2017年7月にツール ド フランス4勝目を飾り、8-9月のブエルタも勝利、同一年に2つのグランツール勝利という偉業を達成したクリス フルームですが、この問題により、ブエルタの勝利剥奪とその後一定期間の出場停止処分という可能性が浮上しました。


またskyか!

私はツイッターで多数の自転車選手やジャーナリストをフォローしていますが、このニュースを受けての彼らの反応は大きな驚きと落胆の中に「やっぱりか…」が入り混じった感じだったように思います。「またskyか!」という辟易の声も多く見られました。大事なことなので強調しておきます。「まさかskyが」じゃなく「またskyか」です。


背景には、チームskyが直面してきた一連の疑惑があります。
skyは2010年の発足時から「所属する選手はドーピングのリスクと無縁で、応援するファンは疑念や躊躇と無縁でいられる」「他のどのチームよりも勤勉で、革新的で、誠実で、透明である」と自負し、「ゼロトレランス」を掲げて、少しでもドーピングに関わった可能性のある選手やスタッフは例え有罪の証拠がなくても容赦なくクビにするという厳しい態度を見せてきました。その方法論には賛否両論が寄せられました。
しかし2016年リオ五輪終了後、ロシアのハッカー集団により暴露されたTUE問題をきっかけに、薬物に関する疑惑が次々と明るみに出ました。詳しくは下のモーメントをご覧下さい。


発端は2012年のツール ド フランス勝者であるブラッドリー ウィギンス(当時sky)がコルチコステロイドを使用していたことの発覚。その他にもジフィーバッグ、テストステロンパッチ、ビタミン剤の自己注射などの問題が浮上しました。中でもジフィーバッグ問題はプロチームであるskyだけでなくナショナルチームであるブリティッシュサイクリングのスタッフも関係していたため、両チームの関係者が国会での証言を求められる事態にまで至りました。


何故、公表がここまで遅れたのか!?

「またか」の声と共に、「何故今まで公表されなかったのか」という疑問の声も挙がりました。フルームのサンプルが採取されたのは9月7日、UCIの声明によると、AB両サンプルでドーピングが疑われる検査結果が確認されたのが9月20日。しかしフルームは同じ日に行われた世界選手権の個人TTに出場しています。12月3日には2018年ジロ デ イタリアへの参戦を表明、12月13日に問題を公表した後、2018年になってからはスペインでルタ デル ソルというレースに参加しています。
「何故異常な検査結果が出た後も制裁を受けずレースに出続けることが許されるのか?skyの選手だけが特別扱いを受けてるのではないか?」と世界選手権のITTで4度の勝利を誇るトニーマルティンがUCIに噛み付きました。近年の自転車ロードレースでは、疑わしい検査結果が出ると同時に暫定的な出場停止処分が始まるのが恒例となっているからです。

今回のフルームと似た2014年ウリッシ(現チームUAE、当時ランプレ所属)の場合、検体採取から約1ヶ月後にAサンプルで1920ng/mlのサルブタモールが出た時点で公表され、暫定的な出場停止処分と裁判が開始されました。しかしフルームは両サンプルで異常値が確定した3ヵ月後にメディアの追及が及んでようやく公表に踏み切りました。
UCIのskyに対する優遇ではないかと疑う声が挙がったところで、UCIから複雑なアンチドーピングルールの説明がありました。
今回出たサルブタモールは禁止物質ではあるけれど治療のための一定量の使用が認められているため、AB両サンプルで異常値が出た場合も出場停止処分を下す根拠にはならず、弁明の機会が与えられます。その機会が与えられた選手は判決が出るまでの期間もレースに出場することが可能なのです。
近年ではどのような禁止物質が検出された場合もAサンプルの時点で自主的に出要停止を選ぶことが恒例になっていますが、あくまでも自主判断であって義務ではないとのことでした。


揺れるskyのチームポリシー

とはいえ、他チームの選手やジャーナリストの多くは納得できないままでした。その理由はこれまでskyが謳ってきた「透明性」「ゼロトレランス」と、今回のチームskyの行動とが一貫性を欠いているからです。
確かに、Aサンプルの時点で公表したウリッシの場合と比べて、透明性は低いと言わざるを得ません。
比較すると腑に落ちない事例は、チーム内にもあります。
2014年と2016年、sky所属のコロンビア人選手セルジオ エナオの生体パスポートに不自然な値が現れ、UCIからの照会を求められた時、skyはエナオの潔白を信じているとしながらも、そのような場合にUCIからの強制がなくても自主的に出場停止するのはチームのポリシーだと明言し、実際エナオは3ヶ月間レースを離れてUCIの研究機関などで実験に協力しています。しかしフルームの場合はそのポリシーは守られず、レースに出場しながら潔白を証明する方針を選んでいます。
2016年にエナオの件をクリアした後で、アナウンスもないままチームポリシーに変更があったのでしょうか。穿った見方をすれば、アシスト選手を出場停止にしてクリーンなイメージをアピールする一方で、エース選手はルールの許す限り強行出場を続けさせるというダブルスタンダードが許されているとも受け取ることが出来ます。
当然、2つのケースへのチームの対応の差について疑問が出ました。それに対するブレイルズフォードの回答が、下のツイートの画像部分です。

まるで疑惑を追及されてしどろもどろになっている政治家そのものです。これは疑問に対する誠実な答えには見えません。
サルブタモール問題が浮上した一週間後、MPCCという組織がフルームを出場停止にするようskyに勧告しました。

MCPP(Mouvement Pour un Cyclisme Crédible 信頼のおける自転車競技のためのムーヴメント)とは、ドーピングを排除するために自転車プロチームが組織した自発的な運動で、参加メンバーはWADAルールよりさらに厳しい自主規制を自らに課しています。現在ワールドチームで加盟しているのはAG2R、BORAハンスグローエ、ディメンションデータ、グルパマFDJ、EFエデュケーションファースト、ロットソウダル、サンウェブの7チーム。skyはチーム発足時から何度も参加を呼びかけられていますが、自分たちはMPCC以上に厳しい内規に則ってチームを運営していると主張し、参加を拒否しています。
しかし、MPCCは禁止物質が検出された時点で有罪の確定を待たずにその選手のレース出場を禁止する自主ルールを設けているので、skyの主張する「MPCC以上に厳しい内規」にも疑念を抱く声が挙がっています。
違反が疑われる検査結果を抱えながらレースに出場し続けることは「他のどのチームより誠実で透明」であることを自負していたチームに相応しい態度でしょうか?


他のチームや選手からの反応

この問題について、多くの選手が意見を発信しています。
AG2Rのオリヴァー ナーセンとロットソウダルのティム ウェレンスは、判決が確定するまでフルームはレース出場を自粛すべきという意見です。特に、自らも紫外線アレルギーを抱えながらTUEの適用を嫌い、結局去年のツールで途中リタイアを余儀なくされるなど薬物使用に関して厳しい姿勢を貫くウェレンスは、フルームに対して非常に辛辣です。
12月の問題発覚直後に、アンチドーピングルールに関する誤解からUCIによるチームskyへの優遇があるのではと早合点したトニー マルティンですが、指摘を受けて改めるべき認識は改め、それでも判決確定までレースを離れるべきだという主張は曲げていません。
CyclingTipsという自転車ニュースサイトで不定期連載を持っている匿名の現役自転車選手シークレット プロは、「フルームはレースに出るな」が彼個人だけでなくプロトンの総意と見ています。無罪の可能性や走る権利があることを理解した上で、それでもこれほどの実績と年俸を誇る選手だからこそ競技愛や業界全体の利益に寄与するために譲歩するべきだという主張です。フルームのようなトップ選手がお手本を示さなければ、地位の低い選手にもそれを期待出来なくなることを危惧しています。

ツールでフルームの直接のライバルになる可能性の高いAG2Rのロマン バルデもほぼ前の2人と同意見ですが、UCIやレース主催者がフルームに対して弱腰なのは、無罪だった場合skyがUCIに巨額の損害賠償を求めることが予想されるからではないかという推察を付け加えています。
2017年のジロ優勝者トム デュムランは所属チームがMPCCの一員であることもあり、自分がフルームと同じ立場だったらレースには出ないと主張しています。
skyとは違った方法でドーピング撲滅に取り組むチームEFのボスであり、skyとは犬猿の仲でもあるジョナサン ヴォーターズもフルームの自粛を求めています。チャンピオンに相応しい名誉ある行動を、と訴えています。
他にも、問題が解決しないままレースに出場することや解決に要する時間の長さに疑問を表明する声が複数の選手から聞かれています。

2011年から2012年の夏までskyのチームドクターを務めていたファビオ バルタルッチ氏は、現在のskyは数々の疑問に誠実に答えておらず、特にブレイルズフォードの傲慢な態度が他チームからの風当たりを強くしていると批判しています。skyの徹底した管理体制を経験しているからこそ、何故このようなミスがあったのか理解できないとし、また喘息症状が悪化した場合はサルブタモールの使用量を増やすのではなくTUEの適用を受けてステロイド系の薬を使うべきだったと主張しています。

引退したばかりのトム ボーネンは愛娘が喘息でサルブタモールを必要としていることもあって同情的です。他にも、ルールで許されている以上はフルームのレース出場を止めさせる訳にはいかないという容認論も複数の選手から聞かれています。
因みにトム ボーネンはコカインの陽性反応が出た際、ツール出場を巡ってASOと争って出場権を勝ち取った経験があります。


決着はいつになるの?

フルームとチームskyは裁判と薬物動態試験を通して、2,000ng/mlという尿内濃度が、24 時間で最大 1600μg、12 時間ごとに 800μgという最大治療量以下の吸入使用の結果であることを立証する義務があります。出来なければ有罪で数ヶ月から1年程度の出場停止処分が下るでしょう。
フルームの検査結果については、サルブタモールを使用している他の多くのアスリートや医師、研究者が、治療目的の吸入では決してこのような数字は出ないだろうと考えています。
サルブタモール薬物動態試験の一例を挙げたツイートがあります。
400mcgのサルブタモールを2時間毎に4回、合計1,600mcgを吸入すると尿内の数値はどうなるかという内容の試験です。赤丸で示された最も高い人で800ng/ml。WADAが認める800mcg/12時間の倍を摂取して閾値の1,000ng/ml以下、フルームの2,000ng/mlの半分弱という結果が出ています。被験者は激しい運動をしてないなど条件が異なるので単純に比較は出来ませんが、裁判の厳しさを物語る例ではあります。

いつになったら裁判が始まるのかと皆がイライラし始めた2018年1月中旬、フランスのスポーツ紙レキップの報道がありました。それによるとフルームは腎臓の機能不全により、摂取したサルブタモールを体内に溜め込み、その後ドーピング検査の直前に一気に排出したという仮説を証明することで無罪を勝ち取る方針で、skyとUCI双方が腎臓の専門家を起用するとのことでした。
この腎機能不全仮説には多くのファンや関係者が驚きました。尿の濃度が2倍になるほど腎機能が低下した状態でレースを走れるのかという疑問が湧き上がり、荒唐無稽な言い訳とみなす人が多勢を占め、ツイッターは腎臓ネタの大喜利会場と化しました。

「せんせー、犬が僕の腎臓を食べたんです」
長年チームskyに対して批判的だったジャーナリスト、ポール キメージ氏は腎機能不全仮説を、小学生の「犬が宿題を食べたんです」という定番の言い訳に例えて笑いを誘いました。
実際にフルームとskyが法廷でこのような主張をするかどうかは定かではありませんが、この時の大喜利の盛り上がりは両者に対するファンの不信感の証左でもありました。
ジロ デ イタリア開幕を目前に控えた今、昨年12月の公式発表から5ヶ月弱、検査結果の確定からは半年以上が経過しましたが、裁判は3月下旬に始まったばかりで、他のドーピング案件と比べても進行は遅々としています。
WADAは裁判が始まる前から既に、UCIアンチドーピング裁判による判決が無罪ならスポーツ仲裁裁判所へ上訴するとの構えを表明していますし、skyとフルームは完全無罪の線を譲らない構えなので、逆の結果ならこちらが上訴する可能性が高いでしょう。最終的な判決が出るまでにはかなりの時間を要することが確実で、2018年内に結論が出ることはないだろうというのが大方の予想です。

今回のフルーム案件を受けて再び注目を集めた2014年のウリッシのケースですが、治療目的でサルブタモールを吸引した際に摂取量を誤ったという大筋以外は詳細情報が公開されていません。治療に関わる情報は選手のプライバシーに関わる問題なので、詳細が伏せられるのが基本ルールとなっているようです。
フルームの場合も、例え有罪であっても治療目的の使用という部分が否定されない限りは詳細情報は非公開となる可能性が高いでしょう。これだけ注目を集めた件の詳細情報が非公開となると、特に判決が無罪であった場合は再度の炎上が予想されます。

遅々とした進展に痺れを切らせたのか、ツール ド フランスの主催者であるASOがUCIルールによらず独自の判断でフルームを締め出す可能性を示唆しました。


公的な性格の強いUCIはスポーツとしての公平性を最優先しなければいけないので、ルールが許している以上フルームのレース参加を止める権限がありません。
しかし各レースの主催者には招待するチームや選手を選択する権限が、UCIルールにより与えられています。

【ヒストリック・カテゴリのロード競技大会に適用される特別条項】
「その存在が主催者あるいは大会のイメージや世評を損ないうるチームまたはそのメンバーの大会への参加、または除外の許可を、主催者は拒否しうる」

このルールを適用すれば、仮にskyから損害賠償などで訴えられても勝てるだろうという算段のようです。
しかし前述の通り、ASOは2009年のツールから、競技外のドーピング検査でコカインの陽性反応を出したトム ボーネンを締め出すことに失敗しています。当時コカインはWADAが定める禁止薬物ではなかったからです。


続く茨の道

フルームのサルブタモール案件とは直接的な関係はないものの、skyというチーム全体が苦境に立たされていることを示すニュースが他にもあります。
2018年3月5日には英国下院議院デジタル文化メディアスポーツ特別委員会が「skyとウィギンスは治療目的と偽ってパフォーマンス向上目的で薬物を使用していた」「チームskyには『クリーンに戦う』『競技の世界で最も水準の高い倫理を維持する』という当初の目的に反する行為があった。ブレイルズフォードはこれらの失策について、また勝利に寄せられた疑念について責任を負うべきである」と厳しい内容の報告を提出しました。
この報告には法的拘束力はないものの、これをきっかけにUKADまたはUCIがskyの調査に乗り出す可能性が出てきたという報道もあります。この問題もフルームの裁判に良くない影響を与えるかもしれません。



5月5日追記。
ジロの主催者RCS「疑惑を抱えたまま走った選手が、その後有罪ってことになったらどうなるんだ。優勝者の成績取り消しなんてもう嫌だからな。フルームの出走を許可するんなら、後日その成績が取り消されないという確約をくれ」
UCI会長ラパルティアン「もしフルームが有罪になっても出場停止は判決の時点から開始されるので、今回のジロの成績は取り消しにならないよ。約束するよ」
UCI公式ツイッター「出場停止がいつから始まるかとか、記録が取り消されないかどうかを決める権限はUCI会長にはないよ」

…ラパルティアン…控えめに言ってもアホなのでは?


5月7日再度追記。
2000ng/mlとされていた検出量ですが、脱水症状の影響を再計算して1429ng/mlと訂正されました。同時に、尿内の濃度から薬の摂取量を推測することは不可能だと主張する記事も発表されています。
因みにアレッサンドロ ペタッキは2007年に同じ物質が1320ng/ml検出され、12ヶ月の出場停止処分を受けています。


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