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Product Manager Festival Day 1 @ Zurich のスケッチノート

昨年の11月に、スイスのチューリッヒで行われたProduct Manager Festivalというカンファレンスに行ってきました。
そこで聞いてきたセッションのスケッチノートをまとめます。

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「心理的安全性」のお話。
効果的なチームを作るためには「心理的安全性」が必要です。
心理的安全性とは、チームメンバーが恐怖や不安を感じることなく安心して発言・行動できる状態のこと。
チームの心理的安全性を高めるための方法をご紹介。
1. 調査
まずは現状を知る必要がある。アンケートや1on1の実施。1on1は何でも話しやすい雰囲気で。
2. 学習
いろんな場面でのレビュー、ふりかえり。特にふりかえりは成長の為の一番いい方法。失敗の報告、透明性、ナレッジの共有を意識して実施しよう。
3. アクション
信頼を得るためのアクションとしてAnxiety Party, Story Exchange, Manager RADME というものがある。
チームメンバが何を考えているのかを共有するワーク。
日本ではあまり馴染みがないけど、やってみるといいかも。

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How to Hire and Grow Amazing PMs
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すごいPMの採用と育成についてのお話。
採用
・ふつうのPM:PMスキル、チームプレーヤー、誠実、よく働く、等
・すごいPM:あらゆる面において自己管理のできる人
育成
1. Onboarding
転職や異動したてはストレスがかかっている。その中で少しでも不安を取り除いて効果的に動けるよう、期待をしっかり伝えてあげる。
2. 1 on 1 meeting
毎週実施する。
3. Flow Exercise
保有スキルとチャレンジ度の割合に偏りがないかを定期的に確認する。
4. Personal Development Plan
PMのコンピテンシーは多岐にわたる。
これらを1日8時間の業務時間で伸ばすのは不可能。1日1時間の勉強時間を確保して、その達成ゴールを毎月くらいで設定するのがおすすめ。

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Scaling Product Skills画像4

PMにはどんなスキルが必要なのか?
経験の浅いジュニアPMからシニアPMになるために必要なスキルとは?
1. 意思決定
・ジュニアPM:普通に意思決定
・シニアPM:意思決定基準をつくる
2. ステークホルダー・マネージメント
・ジュニアPM:縦のつながりのみ担当の開発チームのみ
・シニアPM:横のつながり、各部門のSteakholder
3. プロセス
・ジュニアPM:What
・シニアPM:How
4. 戦略計画
・ジュニアPM:常識
・シニアPM:俯瞰的な洞察
5. 信念
・ジュニアPM: プロセス
・シニアPM: プロセス+直感

そしてなによりも重要なことは、自己認識(自分のことを客観視して正しく認識すること)と内省です。
目の前の仕事だけに囚われてしまい、自分と向き合うことを怠りがちになってしまうけど、意識して向き合う時間を作らなければと思います。

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The Art of Avoiding cognitive biases
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より良い意思決定を行うための、認知バイアスを避ける方法。
人間の脳には2つの思考モードがあると言われています。
(参照書籍『Thinking, Fast and Slow』)
・SYSTEM1 = 直感的で早い思考
・SYSTEM2 = 論理的で遅い思考
デフォルト99%はSYSTEM1だが、PMとして意志決定するとき、またものごとを考えるときはSYSTEM2を動作させ、より良い思考を巡らせよう。

どうやってSYSTEM2のモードを起動させるのか?
シンプルなルール:
1. 認知バイアスの存在を認識する
例:確証バイアス(一方を指示する情報ばかりを集める)、これまで費やしたコストもったいないバイアス、盲点バイアス
2. H.A.L.T.
HALTのときは意思決定しない。午前中がおすすめ。
3. 外部視点を得る
チーム外・社外の人や友人などに意見を求めて、他者視点を持とう。
4. データドリブン 

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Maximising Inclusion画像1

身体障害者に対しても使いやすいプロダクトを作って市場拡大していこう、というお話。
どうやって彼らにとって使いやすいプロダクトを作るのか?
とにかくまずは意見を聞きにいこう。そして、プロダクト上の障害となり得る要素を排除しよう。「インクルーシブデザイン」を採用しよう。

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2日目のスケッチノートレポートはまた次の記事でお届けします!

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