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芸能事務所を辞めてプロニート()になったはらだん(29)の一年とは

2017年1月1日、私は所属していた芸能事務所を辞めてニートになった。
この記事を書いているのは2017年12月31日、大晦日だ。ニートになってからちょうど一年。良い機会なので、どんな一年だったのかまとめていこうと思う。

年越しの瞬間は魔法使いプリキュアの制服を着て迎えた

ニートになってからまず一番始めにしたことは、イベントを開催する箱をおさえることだった。
ロフトプラスワンをはじめとするロフト系列のトークライブ会場に憧れをもっていた私は、キャパが一番ちょうど良さそうなネイキッドロフトに連絡をし、2/27に『ニート会〜All you neet is love〜』という単独ライブを開催することになった。

有難いことに、ロフト系列のフリーペーパーRooftopにインタビューもして頂けた。

経済大学卒のプロニートによる『働かない』ための努力!?http://rooftop.cc/interview/170201103000.php

この取材の時から、肩書きを『プロニート』と自称するようになった。ただのニートの女がイベント等をやって稼いでいるというのは、とても矛盾している。私はプロニートとは『働いているという意識を持たずに稼いで生きる』ことだと解釈している。好きなこと・やりたいことしかやらないと心に決めた。

イベント当日。リスナーの皆から、驚くほど大きなお花が届いていた。こんなに盛大にプロニートになって初めての単独イベントが開催できるだなんて思ってもみなかったから、本当に嬉しかった。

この日を境に、様々なイベントを開催していくようになった。

友達夫婦がやっている大阪のホットドック屋FAT DOG STANDでのコラボイベント 3/24.25

ニート会in名古屋 4/1

レンタルスペースを借りて、ひたすらだらだら過ごすだけの『はらだんとだらだらする会』4/16

第2回ニート会@ネイキッドロフト 5/6

第2回はらだんとだらだらする会 6/3


生誕祭inロフトプラスワンウエスト大阪 8/5

生誕祭は、今までで1番大きなキャパでの単独に挑戦した。リアルの友達に出演してもらったのは初めての経験だった。

ここで補足情報として、プロニートになってから私は『まくらちゃん』というキャラクターを産み出した。まくらの姿をした、ひとびとを安眠へ導く妖精だ。

LINEスタンプやグッズを作り販売していたのだが、なんと『まくらちゃんの個展をしてみませんか』というお話がきたのだ。

6~7月いっぱい、私は8月の個展に向けて毎日毎日絵を描いた。美術の授業でしかやっていなかった水彩画。人様に見せられるものを、自分の表現したいものを、必死に描いた。

私のような初心者の絵が、こんなに素敵に飾って頂ける日が来るとは。

コラボカフェも同時に開催して頂き、まくらちゃんのケーキも販売された。キャラクターが産まれてから1年も経たずに個展が出来るなんて、本当に人生は何があるか分からない。

居酒屋をレンタルし、酒処はらだんを開催 9/16


9月末から、ヴィレッジヴァンガードのフリーペーパーVV magazineの連載もスタートした。


10/14には初めて北海道にも行った。この頃には箱を探しておさえるという事にもだいぶ慣れていた。

北海道民の他にも、遠征組も多数参加してくれた


10/28.29には、京都府の和束町の地域おこし協力隊の方からお話を頂き泊りがけの和束町体験イベントへ。

和束町のことが本当に好きになった二日間だった。この時のことはコラムに詳しく書いている。

知る人ぞ知る京都の茶源郷、和束町がすごい!

遠征が続いていた私だが、なんと地元愛媛県からもオファーが。

愛媛県のイメージアップキャラクター、みきゃんのお誕生日イベントのMCとして呼んで頂いたのだ。
芸能事務所に入っていた頃、喉から手が出るほどやりたかったようなお話をプロニートになってから頂けるだなんて…誰が予想しただろうか?

母が夜勤の仕事明けに内緒で駆け付けてくれたのがとても嬉しかった。

誕生日が無いダークみきゃんはすねて暴力(ピコピコハンマー)に明け暮れていた


11/23、勤労感謝の日にもはやホームとなりつつあるネイキッドロフトで3回目のニート会を開催。

この日は自宅から布団を持参するという謎の行動に出た。ネイキッドロフトで布団で寝た出演者は初めてだと言われ、謎に満足した。


2017年最後のイベントは忘年会。酒処はらだんで借りた居酒屋さんでひたすら食べながら喋り倒した。


イベント活動を主にまとめてみた訳だが、私の感想を一言でいうならば

プロニート、忙しくね?


これである。こんなに日本各地に行くことになるとは思ってもみなかったし、何なら始めの頃は資金的にニートが継続出来なくなるのではという不安でいっぱいだった。


こんなに素晴らしい経験をさせて頂けたのは、どこへ行っても付いてきてくれるリスナーの皆のおかげだ。本当にありがとうございます。

2018年、私はプロニート二年目となる。
一年目は正直、タイミングや周りに恵まれ過ぎていた。きっとここからが勝負なのだと思う。

また一年後、こうやって2018年を振り返る日が来るだろう。その時は肩書きが変わっているかも知れないし、どんな事が書かれるのか全く想像がつかない。
これを読んでいる皆さま、来年もこの先行き不明な女の事を見守ってやってください。

2017年、私に関わってくれた全ての人に感謝。


原田真緒

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