私たちの表現活動が必要不可欠である意味
先日書いたnote記事を少し書き直して再投稿しました。更に動画記事と、記事にした感想みたいなのを音声の配信にしました。
専門的な方々からすればこんなことは至極真っ当なことなのかもしれませんが勉強不足だったことは真摯に受け止めて、こうした未曾有の緊急事態だからこそ文化や芸術、そして文化芸術について色々と勉強できたらと思っています。
上記の記事を書いたきっかけはくだらない発言が話題になった都倉文化庁長官ですが、実はその前から文化芸術がこうした状況で不要不急か?と言うことに関して記事にしなければなーと思っていました。
多くの作家さんや表現者さんがこうした未曾有の危機的状況で自分の表現、発信していることが一体何になるだろうか、と言うやるせない気持ちになったことだろうと思います。
昨年文化庁から文化芸術に携わる人たちに対しての文化芸術活動の継続支援事業が行われましたが多くの人が自分が対象であるかどうかわからなかったり、普段あまり制作で収入を得ていない作家さんが申請してもいいのか・・など迷った方も多くいたと思います。
そんな折、そもそも僕が文化芸術基本法の事を改めて知ったのは大阪アーツカウンシルが行ったシンポジウムがyoutubeにアップされているのを見たことからでした。
お世話になっている方が関わっていることもあり、以前からアーツカウンシルのシンポジウムは拝見してたのですがアーカイブに残していただいたのは嬉しい限り。
この基調講演の中の、
第1部 基調講演「なぜ文化への公的支援が必要か-公立文化施設の可能性-」
がとてもわかりやすく、深く理解を得る為のきっかけになりました(youtubeすごい!
正直僕のnoteやyoutube見るより全然わかりやすいのでこっち見たらいいよって感じです爆
僕もなんだかんだ作家活動の時間も長くなってきて、3.11や9.11など未曾有の危機に私たちの表現や制作がいったいなんの役に立つんだ、とそれなりに毎度毎度直面してきました。
こうしたことに直面するたびに
「一体何ができるんだ????」
を繰り返してきました。
3.11の時はよくわからないままとりあえずボランティアに数回訪れることくらいしかできなかっけど、現地に訪れてそこで見たことや人と触れ合ったことで、大阪に帰ってきてこの感触を作品に残すべきだと思い制作に向き合ったり、
今回のコロナ禍では作品には落とし込めていないものの、アトリエ三月と言うアウトプットを利用して展覧会やオンラインに自分が感じたことなどを反映させたりしました。
文化芸術基本法という法律があるのは大前提で、しかしやはり僕たち作家のメンタルがついてこないとなかなか制作に反映させることは難しかったりもします。
いくら文化芸術は不要不急だとしても僕たちの心が荒廃していると何かを生み出すことは困難でしょう。まさに今回、この国がいかに無能かということを(薄々わかってはいながらも)まざまざと露呈することになり、僕たちは蓄積するストレスの中にいます。
その為に、一つの手段として給付金や補助金を広く多くの文化芸術に携わる人たちが受け取れる仕組みは必要不可欠です。
繰り返しになりますが先日の文化庁長官の発言は、文化芸術が全ての人に平等に創造し享受できる為の環境づくりを図らなければならないという法と相反したものになります。
実力や稼ぎの有無に限らず補助金や助成金はそれを求める文化芸術に携わるものに等しく行き渡るべきだと思います。
同時に、とはいえ僕たち作家ができることはこうした補助金を得ることに留まらず、これらを利用しつつ、横の繋がりを持って助け合うことがとても大事だと思います。
引き続き僕はオンラインBARとか(これに関しては僕が作家さんと飲みたいだけ)ギャラリーを通じて作家もギャラリーも鑑賞者も皆んながwinwinになれるようなシーン作りを微力ながらしていければと思います。
大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。