美大生なら同窓会は居酒屋じゃなくてギャラリーで開け
ちょっと前にこんな記事を書きました。
これに関して、ちょっとタイトルだけ見てちょっと勘違いしている人がいたので補足しときます。
アトリエ三月では今の所は貸しギャラリーとしても機能していて、年に3、4本貸しの展示があります。これに関しては最低限の審査というか作品の確認をさせていただいていて、「いや、ちょっとこのレベルじゃまずいでしょ」という内容以外はお受けしています。
その中で今まででも数回、大学などのOB展という感じのグループ展を開催の為、場所をお貸ししてきました。
これ、同窓会じゃないのか、同窓会ギャラリーで開くな、と言ってたじゃないかと言われたので補足です。
記事の内容をちゃんと見てもらえればわかりますが同窓会自体を否定している訳でなく、OB展というものは基本同窓会の延長にあるものだと僕は捉えています。それに関しては僕はどんどんやればいいじゃん、と思っています。
僕がやんない方がいいよーと言っているのは、あくまで作家として自立を目指しているのに個展を開催して今までの友達ばっかり来てくれてギャラリー内が同窓会状態になるのがとても勿体ないからやめようね、という警笛です。
多くのギャラリーはそれほど広くないと思うので多くの友人達なんかが立ち話始めちゃうと人の流れが止まってしまい、たまたま見に来た出逢ったことのない人にもちゃんと作品を見ていただくことができず、なんのために社会に開かれたギャラリーでやっているのか、意味がわからなくなりますよね。
で、僕はこうしたOB展などのグループ展に関しては僕が積極的に見に行くことはないのですがやる側からすれば大いにやれば良いと思います。
こんな事を思うのも僕がギャラリーをやっているからですね。
美大や大学を卒業して数年経ち。その殆どの人たちは制作から離れていきます。日々の仕事や付き合い、もっと自分の好きなことへと向かって行くのだろうなと思います。
僕が20代の頃はそうした人たちが何故わざわざ美大や芸大を選んだのかは謎でした。今では何と無く理解できるようになったけど、いろんな事情がありますよね。
ただそうした人たちにとってそれがOB展でもなんでもいいんだけど、昔学生の頃は多分必死でやっていたことを大人になって再確認すること非常に大事だと思っています。
たかだか18歳〜22歳にやっていたこと、思い返すとそのほとんどが若さゆえのことだったりすると思うんだけど、そんな中にもその当時自分が信じていて今でも大事にしていることがあったりする筈です。
作品を作る、表現をしてそれを社会や誰かに向かって発進することは自分自身と向き合うこと。
ただ居酒屋で同窓会を開くんじゃなくて、展覧会という形を選択したということだけでも、さすがだなーと思いますよね。やっぱりプロにせよアマチュアにせよ展覧会を開くってそれなりにエネルギーのいることですからね。
ただ集まりたいだけなら、展覧会なんてする必要ないんですから。
そんな感じで僕自身も展示を見ながら表現することで人の気持ちや動きがどう変わるのかなんかを楽しみに見ていたりします。
皆様も是非是非。
大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。