ギャラリー経営とお金の話

今日はギャラリー経営とお金の話。

たまーーに作家の皆さんの中でも自分でギャラリーを経営したいと思っている方もおられますね。今回はギャラリー経営は可能か?と言う話です。今回は主に一週間お金を払って運営する貸しギャラリーについて考えていきます。

まず作家目線で考えると大阪の貸しギャラリーの相場ですが、勿論ギャラリーによって様々です。大阪のいろんなギャラリーを見ていると大体の相場は約6万円くらい。中には5万円以下もあれば、会場が広い分十数万円するギャラリーもありますね。

貸しギャラリーの経営って計算するの超簡単ですよね。

1週間6万円×4週=24万円

これが最低の収入です。

ここから月額の固定費を払います

家賃約10万円+通信費(携帯やwife環境)1万円+電気代(夏冬ペイして平均)約1万円+諸経費1万円=固定費約13万円

売上¥240,000- ー ¥130,000- =¥110,000-

利益約11万円ですね。そういえばこないだ月収14万円日本終わってるってつぶやきが拡散されていました。

京都の相場は約8万、東京はもうちょい高くて12.3万くらいかな?勿論、敷居や場所、アクセスにもよります。となるとここからもう少し利益をあげようと思うと作品が売れないと如何にもこうにもならない。

と、言うか逆にリスクの方が怖いですよね。1週間埋まらなければ一気に利益5万円とかになります。正月やお盆休んでる余裕全くない。

まぁいかんせんギャラリーの利益構造ってわかりやすくこんなもんなので、土地持ってる方がやるパターンが多いです。あとはワンフロアーの中に二つギャラリーを作って回すか僕が運営しているアトリエ三月のようにギャラリーとBARとかcafeとかで回す、他デザイン会社や美容室が運営するのも一般的になりました。ギャラリー経営って昔からの考え方だけではちょっと難しいかも知れませんが新しい仕組みを考えればもっと稼ぐこともできるかもしれませんね。

セカンダリーギャラリーやアートフェアを中心に活動するプライマリーギャラリーなどはちょっとまた別世界なので今回は省きます。

僕が運営するギャラリー アトリエ三月では今年の展覧会は外部も合わせて37本。レンタルは4本、公募展5本、企画展28本。

4年半やって、ようやく世間一般的なギャラリーとしてなんとかマネタイズできるようになりました。ほんとギリギリですけど。

ただ、この先ですよね。専門職なので、学校の先生になる、や各方面のディレクターやキュレーターなどの職業もありますが、なーーーーんとなく、そっち方面じゃないギャラリストがあんまりいないような気がしていて、正直ちょっとまだ未開拓なシェアを狙って行きたいと思っている、僕です。

何が言いたいかと言うとあんまり既存の物事にとらわれない活動を、アトリエ三月ではやっていこうと思っています。

ギャラリーを始めて続けることは勿論簡単なことではありません。でももっと多くの人がARTや美術に触れる機会が増えればいいとは単純に思うし、その為に勉強が必要であれば一緒に学んでいきたいですね。

作家だけでなく、ARTや美術に関わる全ての人がもっと豊かになるようにしていきたいと思います。



大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。