ギャラリー&BARは失敗します。アカウントを分ける事でブランディングを図る。

シェアリングエコノミーという言葉が普及した昨今、シェアという概念は様々なジャンルに浸透し、ギャラリーでも一つの場所をシェアするというモデルはいろんなところで見られるようになりました。

つまり一つの場所を複数のギャラリーが運営することが一般的になりました。さらには特定の場所を持たないギャラリー、こうなるとプロダクションに近い形。

更には元々一つのギャラリーだった筈が複数の顔を持つ場合もあり、例えば企画として展覧会をひらく場合はアトリエ三月で、レンタルギャラリーとして行う場合はアトリエ三月プラス、みたいな感じでブランディングすることも可能。

様々な考え方やアイデアで広く一般的になりましたね。

ただこれは良い側面ばかりではなく、僕が昔飲食業界にいた頃、

多店舗が50席くらいの居酒屋をオープンするわけですが、内装は超絶簡易な内装にし、店舗の売りは「個室」。仕切りを様々に動かすことで2名から50名貸切までも対応できるようになります。しかし、料理は超絶不味い。スタッフのオペーレーションも皆無。そしてに高い。集客サイトの割引や悪質キャッチを雇って客を呼び、もちろんリピーターなんていないのですが、一年で撤退。看板を変えて中身はそのままでまたオープン。そんなことを繰り返すことでマネタイズするという悪徳会社も存在しました。

良い面も悪い面も存在しますね。

僕が運営するアトリエ三月、ギャラリーと居酒屋を別々に出店して家賃が倍になるくらいなら一緒の場所でやったほうがよくね?という考え方ですよね。人件費も削られます。

ただ、2年くらい前からgallery & BARという看板がもしかすると運営の足を引っ張っているんじゃないか、ということに気づき始めました。

BARがメインであれば、飲みに来たついでにアート作品を見ることができる/見なければならない、というブランディングができるけど,

galleryメインになった時、絵を見に来たついでにお酒が飲める/酔っ払いがいるかもしれないというのはデメリットになる恐れがある。

なので最近、BARの方はほぼ隠した状態になりました。

これって皆んな大好きtwitterの裏アカウント作るのと似てて、それぞれに差別化した顔を持っていないと ごった煮の状態ではファンがつきにくいですよね。

作家の顔、ただのアニメ好きの顔、好きな漫画だけを呟きたい顔、それぞれの裏垢を作っといて一応、それ同士はファンが行き来できる状態を作っておくのが大事なんだろーなー。一つのアカウントで作家活動、好きなアニメ、好きな漫画をめちゃめちゃに呟いてもそこにハマる人間は極端に狭まっちゃうもんね。

アトリエ三月に関しては最近、ネットなど色々なとこの情報を

ART space & BAR アトリエ三月

GALLERY アトリエ三月

に順々に変更してってます。で、" BAR "の方はもっと"コミュニティ"っ通称に近づけるようにちょっとづつ操作している感じ。

来年は4月以降ほとんどレンタルもあんまりやるつもりなくて、企画展と公募展を少しくらいで運営していければな、という感じ。

そもそもGALLERY、ギャラリーって言葉が全然浸透してないことに最近気づき、そんな状態なのにアーティストランスペースとか、オルタナティブスペースとかアトリエとか言っててもダメだこりゃ、と思いそうしました。

もうちょっとしっかりブランディングできるようにして行こうと思ってます。




大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。