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コンポストとキエーロってどう違うの?🤔

先日話したタイルトレーのワークショップ。実は他にも「ワークショップをやってほしい!」という簡単なアンケートをInstagramで聞いてみたところ、要望が多かったのが、コンポストでした。


当時のストーリでのアンケート。実はコンポスト多い😂

「需要があると分かっているなら、まずはささっと作ってやってみようかな!」

と思い立ちまして、まずは作ってみることに。

ただ、色々調べてみると「コンポスト」の他に「キエーロ」というものもあるということで、

・コンポストとキエーロはどう違うのか?
・自宅で実際に使うことにしたのは「キエーロ」、その理由。
・置き場所が無い時の解決策。

という話をしたいと思います。

ひと家族(4人)の平均で1日に出る生ゴミの量は約1kgとも言われています。そして、生ゴミは水分を大量に含んでいるため、そのまま焼却すると燃焼効率が低下し、二酸化炭素や有害物質の排出量が増えます。要するに、家庭ゴミの量も増えるし、焼却場でのコストも増すわけですね。

コンポストもキエーロ。どちらも一度作れば長ーーーーーーく使えますし、ゴミ袋も有料化しているので、コストは下がります。

ぜひ、試してみてください!



コンポストとキエーロの違い

⚪︎生ごみを消滅させて、容量を減らしたいならキエーロ

キエーロの大きな特徴は
・生ごみを投入しづつけても土の量は変わらない
・虫や匂いで悩むことが少ない

という点です。キエーロは微生物による「発酵」の力を利用して有機物を分解します。発酵によって発生する熱も利用し、有機物を高温で分解することができます。


今回作ってみたキエーロ


中に入っているのは黒土。微生物を多く含み、分解も早い。

発酵によって有機物が分解されるため、臭いが少ないです。そして、キエーロの中には食品くずや肉類などの有機ごみを捨てることができるため、コンポストよりも幅広い用途に利用できます。

微生物の家である土は、分解が順調であれば途中で入れ替える必要はありません。


25cmほど穴を掘りまして。。。


生ごみを入れて土を戻します

☆本来は、卵の殻は分解しにくいものに分類されるので、細かく砕く必要があります。ただ、「どれくらい分解されるのに時間がかかるんだろう?🤔」と興味が湧きまして、試験的に入れてみました。結果はまた2週間後に載せます😊


ただし、キエーロの大原則として

①日当たりが良いところに置く
②密閉せずに風が通る構造にすること
③処理量の範囲内で利用する


があります。これが出来ていればキエーロはベランダでも使用できるため、都市部の住宅でもお手軽に使うことが出来ます!


ベランダにも置けるキエーロ


⚪︎堆肥化させて、畑で使いたいならコンポスト

一方のコンポストは有機ごみを微生物やバクテリアの力で分解し、堆肥化させる「腐敗」のプロセスを利用しています。なので「独特の匂い」が出ます。

コンポストの中には細かく分解された有機物が堆積するため、堆肥として利用することで土壌改良にも効果的です。家庭菜園をやっている方にとっては、生ごみも減らせて、堆肥としても活用できるので一石二鳥と言えます😊

知人がやっている飲食店は、大型のコンポストを作って店舗で出た生ごみを投入し、店舗で持っている畑にまいて活用しています。

ただし、コンポストの場合、容量がいっぱいになったら、2~3か月かけて堆肥化させるため、その間は生ごみを入れることが出来ません。そのため、必ず仕切りを作って堆肥化させるブースと、生ごみを入れていくブースを分ける必要があります。


堆肥化させているコンポスト


飲食店をやっているため、大きなコンポストを2つ作って運用してます。

しかし、コンポストは食品くずや肉類を含む有機ごみを処理することが難しく、適切な管理が必要です。

また、キエーロと違ってコンポストは「密閉式」のものもあります。

ホームセンターでもよく見かける密閉型コンポスト

生ごみを密閉した容器で発酵させて、堆肥化させます。密閉した 容器に生ごみを入れるため、虫の発生や悪臭を抑えることができます。ただ、こちらもやはり2つ用意をして、堆肥化を進行させるものと、生ごみを入れていくものと分けると、効率がいいですね。


私が作ったコンポストはこちら


本来は真ん中に仕切りを入れます。


自宅で使うことにしたのはキエーロ

私が自宅で使うことにしたのは「キエーロ」です。理由は、畑を持っていないので、コンポストを作って堆肥化させても使い所がないためです😅なので、とにかく生ゴミを減らすキエーロを選択!

⚪︎埋める場所をローテーションさせる

コンポストと違い、キエーロを使う場合は仕切りを作る必要はありません。ただし、下の写真の①〜④の順番で生ゴミを埋める場所を毎回変えています。


埋める場所をローテーションさせる。

10日〜2週間でローテーションするようにすれば、生ごみは綺麗に分解されています。夏のこの時期は、温度もあるので分解も早いですが、冬はもう少し時間がかかります。

私の場合、1人暮らしなので1日に出る生ごみの量は少ないので、4分割ローテーションで十分間に合います。ただし、家族の人数が多くて生ごみがたくさん出る場合は、大きめのキエーロを選んで、埋める場所のローテーションを6~8分割するのをオススメします。

冒頭にも書いた通り、4人家族で出る生ゴミの量は平均で約1kg。「タッパー生ごみ2日も溜めたら量が多くて大変!」なんて状態にもなるので、1日1回キエーロに入れるのがオススメです。


置き場所が無い時の解決策

それでも家(アパートやマンション)に置く場所がないというときのオススメは2つあります。

⚪︎高さのあるキエーロを選ぶ

今回私が作ったキエーロは

・横幅55cm 奥行き45cm 高さ45cm

のタイプです。

1~2人暮らし用なので、このサイズ。

ただ、アパートやマンションに住んでいると、置く場所が限られます。おそらくほとんどの場合、ベランダになるでしょう。その場合は、高さのあるものを選ぶといいと思います。

高さが60~80cmのものであれば、生ごみもその分多く入れられるので、2日分をキエーロに入れられますし、それなら4回のローテーションでも間に合います。

⚪︎バック型のコンポストも販売されてる

また、最近ではバック型のタイプも販売されています。

私の友人も、このバック型のものを利用している人が何人かいます。流石に5人家族の友人は、バック型一つではあっという間にいっぱいになってしまうということで、2~3つ所有してローテーションして使っていると言ってました。

これはコンポストとなっていますが、やはり生ごみ堆積が圧倒的に減るので、減らしてから燃えるゴミ袋に入れて捨てるようにしているとのことです。

まとめ

自宅で使っているのはキエーロですが、今後は参加者に合わせてコンポストorキエーロを古材や建築余剰材で作るワークショップをやっていく予定です。それもまずやってみてから、またこちらに載せていこうと思います😊


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