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おいしさ、いつも期待以上のホットサンド。

常備菜なんかをせっせと作ったりしない性格で、作ったおかずは次以降の食事に持ち越すことはあっても、だいたい翌々日ぐらいまでには食べ終えてしまう。そして食べ方も特に変えたりアレンジを加えたりしない。たとえばミニトマトと大豆のサラダを作ったとする。翌日に食べるときも、サラダはサラダのままだ。味がなじんでおいしくなるというゆるやかな変化はあったとしても、こちらから極端に手を入れるということはあまりない。

これまで、作りすぎたおかずは単なるおかずのストック、せいぜい次の日のごはん作りが多少楽になるという程度の存在であって、そこにある程度の安心感は担保していたとしても、最初に食べたときの感動を超えてくるという期待は抱いていなかった。

でもそれがホットサンドメーカーの導入によっていい方向に変わってしまった。今作っている料理を次の日にホットサンドの具に挟んだらおいしいだろうなあと考えるだけでワクワクしてしまう。そして実行すると必ず、期待値を上回るおいしさに昇華していて驚く。もしかしたら翌日のホットサンドが本当の終着点であって、まず普通に食べることがもはや通過点になっているとさえ感じるときがある。

今回作ったキーマ南瓜なんかはまさにそれだった。

作る前から、これを翌日ホットサンドの具にする、という目標に向かって私は静かに情熱の炎をくすぶらせ続けていた。だって近所のイオンで6枚切りのパスコ超熟が消費期限間近の見切り品で70円だったのである。今まで厚みがありすぎる気がして挑戦してこなかった6枚切りでのホットサンド作りに、このこっくりキーマ南瓜を召喚しようと思ったのだ。

焼くだけカンタンなのに、仕上がりの飛躍がすごい。

かぼちゃホットサンド04

今回の具はとろけるチーズ、刻み玉ねぎ、刻み青とうがらし、キーマ南瓜、マヨネーズ、黒コショウ。もう最強の布陣である。もちろん挟む2枚のパンには表面にカリカリ要員としてのラーマを薄く塗ってある。

かぼちゃホットサンド05

ギュッとフタをして、コンロに火を点ける。6枚切りは挟まるときにたしかに抵抗が大きいが、それでも難なく挟まった。

標準焼き時間は片面2分だが、ちょいちょい開けて様子を見ながら、好みの焼き加減まで熱する。個人的には2分も要らない気がする。こんなに短時間でムラなくカリカリに焼き上がり、しかも中はふんわりしっとり食べ頃温度、道具としての完成度がすごい。楽で便利すぎる。

6枚切りのボリューム、味の重層にうっとり。

かぼちゃホットサンド03

食べる前からこれはうまいに違いないと確信していた。そしてかじった途端、期待値を軽々と超えるうまさがズバン、とど直球で飛んできた。玉ねぎのほんのりした辛みの残滓、青とうがらしの香り、シャキシャキ感。チーズのまろやかさ。それらがキーマ南瓜をさらに格上の味わいに押し上げてくれていた。

思わず頬がほころび、たっはー、とおかしな声が洩れる。

なんでしょうかこの「次の日ホットサンドにしよう」計画のワクワク感、イベント感は。キツネ色の四角形の中にさまざまな風味や食感が重なり合い、ギチギチに詰まっているのを、口の中でほぐして再発見・再構築してゆくという行為の、えも言われぬ楽しさ。

ものすごくカンタンに言うと、毎回めっちゃ楽しーい。

毎日のQOL上げる道具として、ホットサンドメーカーはまず買って損がないと思うなあ。こんなにいいものならもっと早くに買うんだった。

かぼちゃホットサンド06

さあ、今夜は何を食べよっかな。

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