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なれるさゴーストバスターズ

日本…この現存する最古の国には様々な慣習や
信仰、伝説の中に怪異も存在する。

魑魅魍魎跋扈するこの地獄変、僕は立ち上がった。

ゴーストバスターズとして。


しかし怪異は物理無効。
攻撃出来ても拳を握る時親指を包みむタイプの僕は
即親指が脱臼して敗走するのが目に見える。
物理じゃ駄目なんだ。

どうすれば怪異に立ち向かえる…?
五条先生の隣に立って戦える…?


考えた。7の段をギリ言えない僕が初めて悩んで
悩んで悩んだ末に1つの答えが出た。


えっちな絵を描けば戦える。
五条先生は1人じゃない、僕がいるよって…

何故そう思えたか、決定的なエビデンスがある。



八尺様を知っているだろうか?

怖すぎる、無理。
この話を見てから2、3年怖くて祖父母の家に行けず
何にも羽化できるわけないのに布団に包まり
幼虫と同じ様にクネクネする事しかできなかった。

しかし現在、八尺様で検索してみるとどうだろう?


そう…pixivでは八尺様のえっちな漫画が溢れている…
いや、飽和しているのだ。

一通り目を通した後にもう一回八尺様の話を読む。


あれ…?全然怖く無いぞ…
いける、俺でも戦える。

考えてみればずっと前からそうだった。
妖怪の総大将と言われるぬらりひょんでさえ
元々はカス妖怪。
藤沢衛彦『妖怪画談全集 日本篇 上』から紡がれた
総大将のイメージが鬼太郎、ぬらりひょんの孫GANTZへと受け継がれ言霊の力で今に至る。

一般に瓢箪鯰(ひょうたんなまず)のように掴まえ所が無い化物[1] であるとされる。江戸時代に描かれた妖怪絵巻などにその姿が多く確認できるが、詳細は不明である。民間伝承には百鬼夜行の一員(秋田県)、海坊主の一種(岡山県)にその名称が確認されるが、描かれている妖怪画の「ぬらりひょん」との前後の関係性は明らかではない[2][3]。「妖怪の総大将」ともされるが、それは後代における誤伝・俗説とされている(「#現代のぬらりひょん」を参照)。

Wikipediaより引用


あずきあらいだって元は大妖怪かもしれないし
子泣き爺、砂かけババアだって古の戦士たちが
戦い、傷つきながらも面白おかしくしたおかげで
今があるのかも知れない。


そう思うと僕は机に向かって描き始めた。
世界を救う詩(うた)を。
八尺様と砂かけババアのえっちな絵を。


無理だと思ってやめたアイビスペイントを開き
埃の被ったアップルペンシルを手に取り…


駄目なんだ、紡がなきゃ…

最終的に孤独死して蛆虫の餌になる運命の僕が
出来る唯一この世界の為に出来る事。

そう思うと自然に筆が乗り、疾る。
退魔士への第一歩だ。



今井幸大。
1998年2月21日産まれのこどおじ。
奇しくも平安の大陰陽師安倍晴明と同じ日に産まれ
生を受けた1人の"少年"。これは偶然だろうか?

いや、違う。

渡されたバトンは重いが下半身に意識を向けると
不思議にも軽く感じる。
これがイカロスの翼でも飛び続よう
たとえ堕ちる事が運命(さだめ)であろうとも。

いつか隣であなたを…黒閃を撃てるようになるまで。


魑魅魍魎跋扈するこの地獄変。

左手にペンを、右手にもペンを
持つ青年が1人…

彼が変えるのはこの世界か

それとも…



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