メディアのタイトルに騙されるな!教員免許の授与数、20万件割れ 「過労死ライン」の労働環境影響か
「教員免許の授与数」と「教員の数」は違います。
このタイトル見たら、
なんだか教員という職業は
嫌われているのかと思ってしまいますよね。
教員免許状の授与減少続く 2020年度19万6357人
この記事見て、ビックリです。
これだけを見れば、確かに減っているのは、
「過労死ライン」の労働環境影響か?と思ってしまう。
しかし、よく考えてください。
我が家の嫁さんでも、教員の免許状を持っていました。
昔は、大学に行けば、教員免許を取得するのが当然だったんです。
いわゆるペーパーティーチャーです。
教員免許状保持者の大部分(約80%)です。
教員免許状は、
大学などにおいて教職課程としての
認定単位の修得と卒業・修了(学位の授与)とを
要件として申請によって授与されるものです。
教職課程受講・修了者に教員採用試験受験の義務はなく、
国による授与数の制限・制約もないため、
大学等在学者であれば時間さえかければ取得できる資格のひとつ。
今から40年前の、我が家の嫁さんも私もですが、
大学にいけば、教職課程の単位を少し取得し、
夏休みにプラスアルファの受講をすれば、
誰でも教員免許状保持者になれていました。
当時は単なる大学時代に簡単に取れる「資格」でした。
1990年代から2000年代は、
少子化進行による教員新規需要の減少、
民間企業就職状況の悪化による
公務員・教員の人気上昇、
人口の多い団塊ジュニア世代の大学卒業時期等が重なり、
教職に就かない教員免許状取得者が増えた時期もありました。
この時代も、別に教員になるつもりはないが、
単なる資格として取得していた時代です。
今でも、そうだと思いますが、
要はみんな別に先生になるつもりはないが、
取っておけば何か役立つかな程度だと思います。
しかし、最近は先生も、
割に合わない仕事という認識が強く、
人気がないのも事実でしょう。
更に、現代人なので、
必要ないものはめんどくさく取らないだけ。
とはいえ、
高等教育機関の卒業生のおよそ14%が
教員免許取得者になっています。
学校の教育指導というのもあると思います。
現職の教員が110万人、教員免許の授与数は500万人以上。
約8割はペーパーティーチャーです。
教職が敬遠され始めたのは、
今に始まったことではありません。
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