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大学生活=コロナ生活だった世代の強み

コロナはまだまだ存在していますが、いわゆるパンデミックは少し前に終結したと思っています。皆さんはコロナでどんな影響を受けましたか?

2020年から2023年の3年間ぐらいで、目まぐるしく世界の状況が変わりましたが、コロナが世の中に与えた影響は同様でも、それぞれの人生に与えた影響はその人の世代や状況によって違うと思います。

なので、2020年にちょうど大学2年生であった世代(つまり2年の終わりからずっとオンライン・マスク・たまに登校)の私からみた同じような世代への影響と変わった常識についてまとめようと思います。


きっかけ

最近仕事上で、シニア(退職するまで5年以内)世代の雇用に対してどのような環境を準備するべきかについてリサーチをしているのですが、世代間をまたぐ知識共有やメンタリングがすごく良いと聞きます。なので、私たち世代の話を書くと誰かの参考になるかも?共感するところがあるかも?とおもったので書こうと思いました。まあほぼ思いつきですわ。

どんな大学生活だった?

2年生の中盤まではコロナ前だったので普通に学生生活は送れていました。これだけでもラッキーだったのかもしれないけど、一年生なんて必修が多いので遊ぶ時間も少なく、そもそも新しい大学生のライフスタイルについていくのが大変でワタワタしていたら終わりました。

コロナが来てからは、学校にはくるなと言われ、オンライン授業でZOOMに入るだけで、テストはレポートに置き換わり、暗記するものは無くなりました。

外でも集まろうとすると「若者は悪」みたいな言い方をされて(大人に言われてもお前らが学生の時やったら絶対遊びに行きたかったやろと脳内でキレてました)、友達と遊ぶ場もなく、行き場もなく、かなり孤独な生活でした。もちろん健康的に危惧のある人のために出かけないというのは頭では分かりますが、自分の心の病を犠牲に大衆の命を救おうという意識がそこまで長く続くわけありません。批判されるかもしれませんが、若者の正直な意見はこのようだったと思います。

一個めっちゃ面白かったオンライン授業が「体育の授業」で、普通はグランドで運動をして体の作りなどを学ぶものが、家でできる筋トレオンライン動画シリーズになり、それに対して毎回レポートを提出していました。腹筋してどこが痺れるか、人体模型に色を塗って提出していました。意味不明で地味に好きでした。

コロナが大学時代に破壊したもの

私たちの世代にとって大きい損失だったと思っていることをまとめます。

・「人生の夏休み」、「一生の人脈」はマボロシー

私は中高と「大学に入れば遊べて楽しい生活ができる」から今がんばれ!と言われて受験勉強とか頑張ってきた。大学に入って、一年目は高校からの変化も大きかったので踏ん張っていたらすぐに終わった。友達もできたが、2年の後半から一歳会えなくなったので、正直卒業のころにはどんだけー:両手で数えれるぐらい、今続いているのはどんだけー:片手で数えられるぐらいだけになった。
いろんな人と出会って、ネットワークを広げる場だと思っていたので期待とは真逆だった。

・有り余る時間と孤独ですり減るメンタルヘルス&ヘルス

私は大学時代、寮で下宿をしていた。
一人暮らし
+学校はない
+同じ寮でもコロナで集まれない
+「若者のせいで、、、」と批判されるので、外にもいけない。

→家の中で一人でオンライン授業をうけ、ぼーっとする。以上しかなかった。

これでメンタルが保つわけがない。今ならわかるが、極度の鬱状態であった。
また、非常に太った。とにかく運動するタイミングがないし、体内時計も狂うので、昼夜逆転になったり、体調管理が難しかった

・目まぐるしく減る海外へ行く機会

特に海外志向の人にはきつい時期だったと思う。鎖国状態は、大学でいろいろな海外経験(旅行を含む)を積もうと思っていた人にとって非常に難しい変化であった。
留学の行き先や奨学金まで獲得していた私にとってコロナによる渡航規制の影響はとても大きかった。実は大学一年生、二年生を通して留学の準備をしていたし、大学選びも留学ができるところで選んでいたので、プランが全て白紙に戻ってしまった。自分の力ではどうする事もできない挫折だった。

Photo by Carolina on Unsplash

コロナを大学時代に経験して学んだ事・良かったこと

もちろんネガティブなところもあるが、コロナで学んだことの方がめっちゃ多いと思う。私たちの世代の強みだと思うので聞いてほしい。

・ グングン伸びた適応・軌道修正能力

数年間通して(いや人生を通して)考えていたプランが白紙に戻った。けれども、いうて20歳ぐらいの年齢なので、失うものはあっても、立ち直ってやり直せた。年が行けば無理っていうわけではないが、若さもあって立ち直り・修正を早くできた人が周りでも多かった。
私は海外経験と職業経験を積むために、馬鹿みたいにオンライン海外プログラム全部に申し込んだし、オンラインインターンだって3つぐらい同時進行した。
どうせ遊べないので、自分の経験にフォーカスして取り組むことができたのは良かった。

気を立て直すのに結構時間はかかったが、数ヶ月あれば次のアクションにフォーカスできるようになったし、プラン通り行かなくても全然いい方向に流れることができることがよくわかった。友人ではお店を始めたり、自分でベビーシッターを始めたり、色々アクションをとっている人がいた。そういうパワフルな仲間に囲まれたのも幸運だったかもしれない。

・ しっかり「自分の実現したい人生」を考え直す時間を持てた

外には行けないし、学校も大してないので、有り余った時間を使って色々人生を見直すことができた。周りの流れではなく、自分がやりたいことを見直して、違う方向に進み始めた人がとっても多い。
就職が一般的な経営学部から、就職の道を取らず、大学の後に専門学校に行ったり、ワーホリに行ったり、起業したり、大学院へ進学したり、とさまざまなバリエーションが出てきた。
一世代前の大学生よりも、考えまくった末の「自分がいいと思う選択」をとっている人が多いと思う。

・ ニューノーマルがノーマルな世代

コロナ前から就業していた人には新しいスタンダードの働き方が、初めから当たり前の世代にあたるのが私たち。コロナ後の世界で世を渡っているのだから、コロナ前の習慣にありがたみや優位性は全く見出していない。

私たちの世代の当たり前ー
・ リモートでできることはリモートが当たり前。対面に変な意味を見出さない。
・ 健康第一、無理をしない。メンタルヘルスもれっきとしたヘルス。
・ 仕事とライフの線引きは曖昧で、仕事も頑張るがライフを犠牲にしない。
・ 今あるものが将来にも続いていくとは期待していない。

働き方を昔の体制に戻ろうとする企業もちょこちょこ出てきているが、その方針に合意するコロナ後世代を見たことがない。今のやり方が機能しないから昔のに戻すのはあまりにも単純すぎると思う。一方で、変化していく世の中に適応して進化といった類の変化には価値を見出しやすいオープンな世代であると思う。

Photo by Nick Morrison on Unsplash

まとめ

もちろん同じ世代と言っても、環境によってコロナが与えた影響は全然違います。私が身の回りで見たコロナの経験とその影響をまとめてみたまでですが、同じ社会現象でもそれぞれの個人の立場によって意味やその後の影響は全く違うので大きく括るのはどうかなと自分でも書きながら思いました。でもコロナの影響をしっかり自分でアセスメントして、受け入れて生きていくことで大きな成長の機会になるのではないかと思います。

もう5年ぐらい経ちそうなので今がちょうどいいインパクトアセスメントの時期なのではないでしょうか?皆さんもぜひ振り返ってみてください。ではまたー


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