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病の話 ~ 46歳。一人暮らし、はじめました。④

46歳になって、始めて一人暮らしをした私の話。これまでの話は以下のURLから読めます。

https://note.com/happyfamilyplan/m/me72bdc1fc941

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初めて精神科に行ったのは20歳。当時は「思春期特有の~」とか言えたかもしれない。通ってない時期もあったが、今も通い続けている。もう精神的な症状なのか、更年期障害なのか分からない。

20歳で発症したのは、ダイエットがきっかけだった。高校卒業後、浪人生となった私は、食事制限のみのダイエットをし、15キロぐらい減らした。浪人中は1人で過ごしていたので、食事のコントロールが簡単だった。
大学入学しても体重をキープしたかったが、生活が変わり難しくなってしまった。そこから、過食が始まり、過食はするも嘔吐はしない、出来ないで、20キロぐらい太った。
大学1年の春休みは、ずっと部屋に引きこもり死なねばならないと思っていた。昼夜逆転し、お菓子とコンビニ飯ばかりを体に詰め込む日々を送っていた。

その後、少しは体重は減ったものの、自分の事はずっとデブだと思っている。20歳から2年ぐらい通った精神科は、勝手に止めた。

次に発症したのは30代後半。新しい職場がきっかけで、眠れなくなった。眠れないと仕事が出来なくなると不安で、泣き叫びながら何とかしてくれと病院で訴えた。胃の調子も常に悪くなり、眠れない、食べれない私はどんどん痩せた。そして突然に壊れた。

新しい職場は公共機関で、両親も安心する職場だった。ここでキャリアを積めたら2人は喜んだだろう。だけどもう無理だと訴えた時は、まともに椅子に座ることも出来ず、椅子からずるずると落ちながら、鼻水と涙を流し続けていた。

しばらくは家で休んでいたが、大学生の頃の引きこもりを思い出し、当時のようにもう若くはない自分に、家から出れなくなったらどうしようと怖かった。そうなったら、私はもう終わりだと思っていた。

ただ家で休みながら、しばらくすると、私は運動せねばと思い始める。当時、実家は数ヶ月前に引越しをしていた。運動は嫌いだが、歩くのは嫌いではなかったので、家の周りに何があるのだろうとよく出かけるようになった。自分の好奇心に救われ、家から出れない状態にならずに済む。そして、徐々に働こうと思い始め、今に至る。

もう10年以上精神科に通っている。通っている病院の中で私は、かなり症状が軽い方だろう。もう薬を飲まなくてもいいのでは?というタイミングもあった気はする。でも私はしなかった。そこには私の認知の歪みがある。

精神科に通っていること、何らかの薬が必要なこと、これは私がやっと手に入れた「特別」だからだ。


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