Happy Elements カカリアスタジオ
あんさんぶるスターズ!!のMV演出と色味について
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あんさんぶるスターズ!!のMV演出と色味について

Happy Elements カカリアスタジオ
この記事は「Happy Elements カカリアスタジオ デザイナーアドベントカレンダー2020」の6日目の記事です

はじめに

初めまして、あんさんぶるスターズ!!の3DCGチームのS.Kといいます。(以下・あんスタ!!)
MVの演出付けステージデザイン制作等を担当させていただいております。

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今回はあんスタ!!のMV見栄えや演出付けについて、どういう感じで演出をつけているのかを紹介しようかと思います。

MVの演出付け

そもそもMVの演出付けって何をしているのか少しわかりにくい部分かと思います。
MVの演出付けは 「キャラクターのダンスモーション」「カメラ」「舞台演出指示」 がそろって作業可能になります。
MVの演出付けは、ライトやスクリーンが何もない状態でダンスしているところにいただいた演出イメージをもとに 「あんスタ!!らしい」 演出をつけていく作業になります。

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キャラクターの見え方について

初めにアイドル達の見え方についてお話していきます。

開発当初は社内でも初めてのゲームMVだったため、どういった見栄えがあんスタ!!のライブなんだろう?という疑問からスタートしました。

色々試行錯誤しましたが、最終的にあんスタ!!のMVで最も参考にしたのは 「カードイラスト」 です。

カードイラストは一番キャラクターが目立つように制作されています。
カードイラストの特徴をベースにMV側でも演出付けを行うようにしています。


逆光や暗いシーンでの色味表現
あんスタ!!のカードイラストの一つの特徴として暗いシーンや逆光シーンでもアイドル達ははっきり見えるような色味になっているところがあります。
普通暗闇や逆光だと顔が影に落ちて全体的に暗くなってしまうのですが、イラストの場合では暗闇の中でもキャラクターは彩度をあまり落とさずに色相を変えて暗いシーンを表現しています。

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右上からの逆光ですが顔が暗くならず、見やすくなっています。
MVでもイラストの表現の仕方を参考に色味付けを行っております。

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こちらはカードを参考にMVに色味をつけてみたものです。
左の画像は逆光になった時の色味の想定です。こちらだと全体が暗くなってしまい、表情などが見えづらくなってしまいます。そういったことを防ぐために 影になった場合でも暗く肌を落とすのではなく色相をずらすことで逆光になった時の表現を行うようにしています。


ですが、MVのいいところはイラストとは違ったアイドルの魅力を伝えられることにあります。
時には演出に合わせてガッツリ暗くしたり、シルエットを強調させるような魅せ方も意図的に使い分けうようにしています。

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光のかかり方

キャラクターに対して光の当たり方もイラストに寄せるように心がけています。イラストではキャラクターの上に重なるように効果が乗ることは少ないです。

真上から光が当たっている場合、本来ならキャラクターにも光が重なります。リアリティを上げることはできますが、光が重なるとキャラクターのシルエットや輪郭まで少しぼやけてしまい、存在感が薄くなってしまいます。
そちらを防ぐために極力キャラクターの上に見えにくくなるような効果が乗らないよう、演出付けを行っています。

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MV演出の見せ方について

次に、MVの演出の色味についてお話させていただこうと思います。

MVの見た目をイラストに寄せるようにしているというお話をしてきましたが、実は演出の付け方自体もイラストの表現に寄せやすいようにカスタマイズしています。
イラストに効果を載せるようなイメージで1カットずつカメラ自体に演出付けを行っています。

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こちらのシーンですが、ステージ奥からフラッシュしているカットになります。実はこのカットは3D空間上で見るとライトのフラッシュは行われていません。

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このようにライトなどの発光物は光っていますが、空気感を表現するようなフォグやフラッシュ等がない状態になっています。
3D空間上でそういったエフェクトは乗っておらず、カメラから撮影したものに効果を載せることでイラストに近い表現を行うようにしています。

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演出の付け方

MVの色味付けは 「Back Flare」「Fog」「Screen」「Overlay」 の4つのレイヤーを用いて色味付けを行っています。

BackFlare
発光の時などに使う想定の効果です。
Photoshopで言う通常レイヤーと同じで選択している色と同じ色が画面にかかります。

fog
モニター裏等の空気感を出すために入れていただいた効果です。
Photoshopで言う通常レイヤーと同じで選択している色と同じ色が画面にかかります。

Screen
Potoshopで言うスクリーンと似ていて、元の色を明るくするような効果です。

Overlay
Photoshopで言うオーバーレイと似ていて、コントラストを上げるような効果です。

この4つのレイヤーをカメラ越しに着けることで空気感やフラッシュ等の演出を行っています。

イラストとは違い、カメラから見た奥行きを指定して効果をつけることができるのでキャラクターの後ろだけ光らせたり、ステージ奥だけを光らせたりということができるようになります。

カット一つ一つにこういった演出付けていき、 イメージしているライブの雰囲気や演出に合わせたライティングなどを表現しています。

また、最近実装された「Midnight Btlers」ではステージが洋館になっており、ライブステージと違った演出付けを行うことができました。
こちらは「Midnight Btlers」のワンシーンに演出をつけた手順になります。

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かわいいですね。
このような手順で 「キャラクターの色」、「演出による色」を別々にタイムラインで制御する ことで、あんスタ!!らしいMVにすることができたかと思います。


最後に

今回はMV制作としての最後の行程になる、色味や演出付けについて書かせていただきました。
MV制作はほかにも、多くの行程があって1本の映像になっています。
その一端でもお伝えすることができていれば大変うれしいです。

新しいMVを作るたびにどんどん今までになかった要素を取り入れております。
新曲の演出やステージの案が出るたびに「本当にそんなことできるの???」と言い合いながら形にしてきました。
これからも「本当にそんなことできるの???」を形にしてプロデューサーの皆様がアッと驚くようなMVをお届けできるよう頑張ってまいります!

引き続き「あんさんぶるスターズ!!」の応援をどうぞよろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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