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オーバーシュートによる医療崩壊を防ぐ為に私たちに出来ることとは何か?

2020年3月29日(日)、私のfacebookのタイムラインには次の動画がシェアされていました。先ず、皆さんも怖がらずに一度ご覧ください。今、私たちが見ておくべき必要があるニューヨーク医療崩壊の現場です。

皆さん、ご覧になった感想はいかがでしたか?
新型コロナウイルスに対する怖さが増しましたか?
または、
これはニューヨークの話で、日本はこんな状況にはならない。
と感じたでしょうか?

私は次のように感じました。

今、「国民のすべてが既に感染患者である」という前提の元で、国民がワンチームとなり行動が出来ていれば、医療崩壊は決して起こりません。


その理由として、

ニューヨークでは、オーバーシュート(爆発的な患者急増)による医療崩壊が起きてしまい映像のような状況に陥っています。

そもそもオーバーシュートが起きなければ医療崩壊は起きません。換言すると、患者を爆発的に急増させなければいい訳です。

つまりは、「国民のすべてが既に感染患者である」ならばオーバーシュートは起きません。そうです、これ以上患者が増えることがない訳です。

仮に現時点で、国民のすべてが既に感染患者であったとするならば、私たちが今すべき行動は大きく変わってくるはずです。

Q. もし、あなたが既に新型コロナウイルスの無症状感染者であったならば今、何をしますか?どんな行動をしますか?

仮に現時点で、国民のすべてが既に感染患者であったとするならば、医療現場における医療従事者たちが今すべき行動も大きく変わってくるはずです。

Q. もし、あなたが医療従事者であり、国民のすべてが既に感染患者であったならば、何をしますか?どんな行動をしますか?

加えて、医療現場に必要となる医療リソースの供給方法や供給体制も大きく変えなくてはいけません。
明らかに全ての医療リソースが不足しています。

Q. もし、あなたが医療従事者であり、国民のすべてが既に感染患者であり、明らかに医療リソースが不足している状況であったならば、何をしますか?どんな行動をしますか?

例えば、医療用マスクとして使用されているN95などは、いくつあっても足りません。医療現場でマスクを使用するドクターやナースたちは手先が器用な人たちが多いです。仮に、N95の素材だけでも手元に大量にあれば、現場で使用できるように直ぐに自作して代替品を作ることも可能になります。

例えば、国民のすべてが既に感染患者であったならば人工呼吸器も明らかに足りません。しかしながら、ものつくり日本の技術力は世界トップクラスですので、動物用の人工呼吸器でも人間に使用することが出来ます。
更に、日本人の知恵があれば別の機器を組み合わせて人工呼吸器の代替品として活用することも可能になることでしょう。

加えて、国民のすべてが既に感染患者であったならば、国民が医療へアプローチするオペレーションを既存の体制から抜本的に変える必要があります。
これは患者である国民を守るという側面のみならず、映像でニューヨークのドクターが訴えていたように、どこに潜んでいるか分からない感染者から医療従事者を守ることにも繋がります。

具体的には、感染患者である国民が医療にアプローチする際に、必ず何らかのトリアージドクターを経由してから、既存の医療機関に振り分けることが必要であると言えます。
その為には、新たにトリアージ体制の構築やトリアージ専門チームを作る必要があります。

繰り返しますが、オーバーシュートによる医療崩壊を防ぐ為には、「国民のすべてが既に感染患者である」という前提の行動が必要になります。
これは感染患者である国民側の行動のみならず、医療側の行動や体制づくり、更には医療資源の供給方法やオペレーション等、全てを変える必要があります。

今、「国民のすべてが既に患者である」という前提の元で、国民がワンチームとなり行動が出来ていれば、医療崩壊は決して起こりません。



※以上は、MBAデザイナーnakayanさんの2020年3月29日(日)付の連続ツイートをnote用に読みやすく再編集致しました。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp


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