190523デザイン思考_1280_670

韓国は敵なのか「賛同署名を致しました。」

2019年7月29日付中央日報には、「対韓規制撤回せよ」日本の知識人77人の叫びと題し、以下の記事が掲載されていました。

(以下一部転載)
和田春樹東京大学名誉教授ら日本の知識人が韓国に対する安倍晋三首相の輸出規制措置を批判する署名運動を開始した。両国関係が報復が報復を呼ぶ最悪のどん底だけは避けなければならないというのが彼らの主張だ。

和田春樹東京大学名誉教授、内田雅敏弁護士、岡田充共同通信客員論説委員、田中宏一橋大学名誉教授をはじめとする、教授、弁護士、ジャーナリスト、元外交官、医師、作家ら77人はインターネットサイト(https://peace3appeal.jimdo.com)で25日から8月15日を第一次締め切りとして輸出規制撤回要求署名運動を進めている。…

名前だけは耳にしたことがあるが詳しくは知らない中央日報という会社の記事に、信用性があるのかという不安を抱きながらも、記事を一通り拝読し、更には、リンクを辿った上で、問題ないと私は確信いたしました。

2019年7月30日付

私は地球の侵略を試みる火星人とは戦うかもしれませんが、韓国を敵視し対立することに疑問を感じます。

日本政府は間違っていますが、韓国政府も間違っています。
韓国政府が日本から植民地化されたことへの教訓として反日色を強くし自国の危機意識や士気を高めようとする手法は時代遅れです。
新しい時代においては、「植民地化されないためにはどうすればいいのか」という解への選択肢は別にあるはずです。

私は右や左という二項対立的な2次元の世界を生きていません。私は二項動態的な11次元の世界を生きています。

念の為の補足です。リテラシーが高い方には補足の必要はありませんが、私は韓国を擁護している訳では有りません。

「情けは人の為ならず」と考えています。

更に補足を加えるならば、仮に私が日本国政府の立場ならば国内の有識者から輸出規制措置に対する反対意見が出てくれた方が助かります。
政府の立場としては「韓国政府に歩み寄ること」と「国内企業を守ること」という選択においては、後者の国内企業を守ることを優先すべき立場にあります。

つまりは、仮に韓国政府と対立することはあまり好ましくない選択であると考えていたとしても、政府の立場としては「国内企業を守ること」を優先して行使する必要があります。しかし、国内の有識者からの反対意見が強くなれば、守るべき国内企業に対してある種の言い訳をする事が可能になります。

政府としてやるべき事はやっているが国内の有識者から反対が出ているので、国内企業さんここらで韓国と手打ちにしませんか?とシナリオを描くことも可能になります。
全てをシナリオ通りに遂行するためというものではなく、その選択肢を増やしておくだけでも外交交渉における手段や選択に柔軟性が生まれます。外交交渉では、オプションを多数保有する国の方が優位に交渉をすすめることが可能です。

これが私の言っている、「私は右や左という二項対立的な二次元の世界を生きていません。私は二項動態的な11次元の世界を生きています^ ^」という事です。


加えて、
2019年8月2日付日本経済新聞新聞には、以下の記事が掲載されていました。
韓国の「優遇対象国」除外を閣議決定 輸出管理厳格化

(以下一部転載)
政府は2日、輸出管理を簡略化する優遇対象国から韓国を除外する政令改正を閣議決定した。半導体材料の韓国向け輸出管理の厳格化に続く第2弾となる。7日に公布し、28日に施行する。韓国向けの輸出の際に食品と木材を除くほぼ全ての品目で経済産業省が個別審査を求めることができるようになる。韓国政府は強く反発している。…

 #NIKKEI

日本政府は間違っています!!
意見公募があったなんて一部の人しか知りません。1.2億人に対しての4万人の意見ならばサンプル数的には有効と言えますが標本が偏っていそうです。標準偏差の中央値ではない!
「シビリアンコントロールならぬアカデミックコントロールが必要です! 」



アカデミックな立場から賛同署名を求めるサイトでは、「日韓政府のどちらにも問題を感じる。対立ではなく平和的な解決を求める」という人たちからの非公開での署名も可能にしているようです。

https://peace3appeal.jimdo.com/ 


※こちらは2019年7月30日(火)~2019年8月2日(金)のnakayanさんのtwitterでの連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp



頂いたサポートは、書籍化に向けての応援メッセージとして受け取らせていただき、準備資金等に使用させていただきます。