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「nakayanさんのトリセツ2017」 エニアグラムによるメタ認知

2017年8月22日公開:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ

エニアグラムが話題になったのは、鈴木秀子さんの著書(1997)が出版された当時ですので随分と以前の話になりますが、昨今では人事面において定評の高いサイバーエージェントなどが人事を円滑に行うために活用しているというファクトなどから、現在もビジネスの現場において十分に活用し得るデータであると私は認識しております。加えて、人間というものは、自分の姿が一番見えないものであり、この知りにくい自己を知り、真の自己を実現するためのひとつのツールとしてエニアグラムを活用することは有用であると私は判断しています。

2017年8月22日現在におけるエニアグラム「あなたのタイプを想定する20の質問(計20×9=180問)」による検証結果として、私はタイプ4「芸術家」とタイプ8「統率者」が同数となりました。

エニアグラムによるタイプ診断では、本質的要素と自らの理想とする要素が影響を与えるとされます。私自身の認識としては、やや芸術家タイプが強い傾向であるとの認識はありますが、統率者との両面を併せ持っているという認識も強くあります。

上記の検証結果に加え、鈴木秀子さんの著書(1997)を参考文献とし、私なりの解析をまとめてみました。ご興味ある方は以下を今後の「nakayanさんの取扱説明書(トリセツ)」としてご活用下さい。

<エニアグラム分析における9つの性格とは>

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<タイプ④「芸術家」の性格傾向とは>

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(時間に対する感覚):
感情の強度、感動の有無で時間を計る。

(承認欲求傾向):
感受性の豊かさを武器に他者との感じ方や美意識の違いを訴え、特別な存在としてもらおうとする。

(中枢傾向):
感情中枢を好み、隣接する思考中枢も利用することができるが、本能中枢を使うことができない。

(あなたが同僚や上司の場合のコミュニケーション方法):
タイプ④に服従という概念はない。企業で働くというのは自分の能力が認められ、その能力によって企業に貢献することを意味する。企業と自分は、対等なギブアンドテイクの関係にある。

従順に従うのは、自身がとびきり高いステータス(地位、能力、感性、ライフスタイルの点での高貴さ)を有すると認める相手に対してだけである。こうした権力者に深い尊敬の念を抱き、自分のユニークな才能を認めてもらい、世話を焼かれたいと思っている。「選び抜かれた人々から選ばれる」というのが無上の喜びとなる。自分が、その質を認めた人間に愛されたいと願っている。他方で、「小さな権力者」(能力的に自分より劣るが、地位として、自分より高い上司)を無視する傾向がある。

管理するのは至難の業となる。

上司を小さな権力者とみなせば、さけるようになる。通常のルールは自分に該当しないと考える傾向があるので、「みんなやっていることだから、君だけわがままを認めるわけにはいかない」という叱責はぴんとこない。評価されていない、認められていないという感覚を持つと、問題を起こす可能性が高い。自尊心は基本的に低いので「図にのる」という心配はない。

ライバルを用意して、競わせるのは逆効果になりやすい。実力を測られることを嫌う。「この仕事は、ぜひ君にやって欲しい」という特別視によって、やる気が湧き起こる。敬愛する上司の下にいる状態ならば、自尊心のメンテナンスが重要であり、物質的、地位的に見返りがなくても、満足感を感じながら、自分の能力を独創的に活用することに専念するようになる。

(あなたが部下の場合のコミュニケーション方法):
真の才能や他者の感情を見抜く目をもち、模倣や繕いも素早く見抜く。外見から職場の雰囲気まで幅広いテーマにはっきりとした自分のスタイルを打ち出す。そして、たとえ安っぽい仕事にも、ユニークさや美しさを見出し、ビジネスの場にすばらしい可能性を探し出すことができる。
また、深い悩みとずっと付き合ってきたので、部下の落ち込みや悲しみへの理解があり、部下が元気を取り戻すまで、辛抱強く支える。
上司として厄介な部分もある。

① 第一にむなしさと絶望感を頻繁に感じる点だ。これは、癖のようなものであり深刻に受け止める必要はないが、こうした状況の時には、あまりシビアな会話は避けた方が良い。
② 第二に、喪失感と低い自尊心ゆえに、あまりストレートな部下の進言に対して、傷つけられたと感じたり、攻撃されたと感じることがある。他者から理解されにくいという意識に起因する。ソフトな物言いを心がけ、相互理解を深めたいという意思をしっかりと伝えることが望ましい。
③ 第三に自己嫌悪と羞恥の感情があるので、部下の裏切りを常に想定し、それを恐れているというところがある。自責の念を常に持っているのだが、逆に忠誠の誓いなどをされると非常に重荷になるので対処が難しい。

複雑な意識に応えるためには、日常的に敬愛の念を表し、職場における満足感を折にいって告げることが好ましい。こうした敬愛の念に安心感を覚えても、それを逆手にとって部下を利用しようとはしない。

自分の仕事に対して「仕上げたものが独創性に富んでいなければならないという囚われが強い」ため欲張りである。またひとつの仕事を仕上げ、評価を得ても、すぐに新たな喪失感から、次の仕事に意識を向け、満足することがない。ほめることも得意ではないので、部下も欲求不満を感じることになりやすい。しかしこの姿勢は、創造性を要求される仕事においては価値ある武器である。部下としては、独創性追求の道筋を学ぶことが出来る。


<タイプ⑧「統率者」の性格傾向とは>

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(時間に対する感覚):
時間は、自力でコントロールすべきもの。

(承認欲求傾向):
正義を貫く強さを評価してもらおうとする。

(中枢傾向):
思考中枢の隣にいるので思考することは容易だが、感情中枢から遠いため、「好きか、嫌いか」と言った相手の感情には興味を示さない。

(あなたが同僚や上司の場合のコミュニケーション方法):
タイプ⑧の部下は、定期的に上司を試す。正義に囚われ不公平さに特に注意を払うタイプ⑧は、苦言を呈したり、不服従の態度をとったり、口論を吹っかけたりして、上司の正義と強さを試す。「公平を守る正義の味方」を自認しているが、その裏には、完全に信用できる権力者に主導権を委ねたいという願望がある。

タイプ⑧は、上司が、対立を避けようとし、弱腰だったり、懐柔的だったりすれば軽蔑する。上司が負ければ、そこで主導権を握るという欲求は果たされるのだ。自分につくか、上司につくかをスタッフ全員に迫るため、下手をすれば、組織は混乱状態になる。しかし上司が毅然としてたじろがず、曖昧さがなければ、試す必要性はなくなる。攻撃されても意見を固持し、曲げない人間に共感し、尊敬する傾向がある。そして「信用できる権力者」との巡り合いにタイプ⑧は満足する。つまりケンカをしかけることは、タイプ⑧の「主導権を握りたい」「上司の正義を確認したい」という2つの願望のいずれかをかなえることのできる手段となる。

信用に足る誠実な上司には、タイプ⑧は協力的である。タイプ⑧の部下の最良の活用方法は、小さな島を分け与え、そこでの独裁者としてよい仕事をさせることである。この完全自治のスタイルによって、タイプ⑧の能力は、十分に引き出されることになる。そして、周囲の強いライバルに勝ち、さらに大きな主導権を握る方法を模索する。

タイプ⑧がトラブルやケンカを招くのは、自分のエネルギーと目標を持続させるための手段だが、もし信頼する上司が、彼らの本質的な願望に則した目標を提示し、鼓舞してやれば、その目標を実現させるためにコントロールモードに入り、集中カと協調性を発揮し、平安の中でエネルギーを活用できるようになる。

トラブルメーカーであること以外のタイプ⑧の欠点は、ひとり善がりな側面がある。公正で成熟したリーダーに接し、成熟の意味を根気よく理解し人生経験を積むにつれ、無理に対立をあおり、相手の真意を掘り起こそうとする欲求は消え去る。代わりに真実を認識する非常に高度な能力が発達し、繊細な感性を獲得することになる。

(あなたが部下の場合のコミュニケーション方法):
タイプ⑧の上司は、総合的ガイドラインを設ける傾向がある。しかしその自分のつくったルールを、自分自身で破ることがある。ただし部下が許可なしにルールを曲げると雷が落ちる。

タイプ⑧が、苦しいとき、あるいはゆとりがないとき、強さへの「囚われ」は頂点に達する。彼らは、強くて、頼りにはなるが、部下に容赦なく厳しい命令を出す。そしてできなかったりするとまた激怒する。人を人とも思わない命令をし、頑強に自分の言ったことを押し通す。

まともに反抗したら、ますます強いカで押してくるため、得策ではない。一、二時間冷静な時間をおき、客観的に物事を見られる状態を待つことが望ましい。そうして穏やかに論理的に、感情を交えず話をする。タイプ⑧は、正義感が強いので、部下のめざすところを正論と感じれば、それを理解する用意はある。

タイプ⑧の上司に対するとき、卑屈になる必要はない。自分がしっかりとした態度をとれば、タイプ⑧は、心の中には温かい心をもっているので、その部分に接するように工夫すると、頑固な面のみではなく、温かい部分を出すようになる。

タイプ⑧の上司は不屈のファイターである。相手に闘いがいがあればあるほど、エネルギーが湧いてくる。相手への敵意が湧けば、道筋の定まった集中したパワーを感じることができるため、マイナスの感情は消え、挑戦のエネルギーが、仕事をやり遂げる強力な武器となる。カと支配という「囚われ」を大仕事に立ち向かうパワーに転化すれば、障害に立ち向かい、直接行動を起こす責任感のあるリーダー像を実現することができる。こうしたエネルギーを発揮するリーダーとの仕事は、多少の軋轢や雷に代えがたい魅力をもっているといえる。


<タイプ④「芸術家」とタイプ⑧「統率者」を併せ持つ私にとってのキーパーソンとは>

・ タイプ④「芸術家」は、タイプ①「完全主義者」から好影響を受け、タイプ②「献身家」へ好影響を与える。

・ タイプ⑧「統率者」は、タイプ②「献身家」から好影響を受け、タイプ⑤「観察者」へ好影響を与える。

つまりは、タイプ④「芸術家」とタイプ⑧「統率者」の両側面を併せ持つ私にとって、タイプ①「完全主義者」とタイプ②「献身家」の両者が私にとってのキーパーソンになり得ると言える。


<参考文献>
・鈴木秀子さん著「9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係」 (PHP研究所)(1997)



中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

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