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いつもの時間とちがう時間をつくってくれるつながり

幼少の頃から、小倉という土地には毎年行っていた。

今も、年に1度か2度は足を運んでいる。


母方の実家があったので、夏休みや年末年始のお出かけスポットであったのだけど、祖父母が亡くなってからも、母は息抜きに小倉を訪れる。

わたしは、東京⇆小倉(北九州)の往復の方が実家に帰るより楽なので、母の息抜きに合わせて、小倉を訪れるようにしているのだ。


小倉にいるときの母は、買い物に行ったりはするものの、毎回どこか行きたい場所があるわけでもなく、テレビを見ながら、のんびり過ごす時間を楽しんでいる。

そんな母の隣で、本を読んだりネットを見たりしながら、わたしもゴロッと過ごす時間は嫌いではない。しかし、せっかく小倉まできたし、なにかすることないかなぁと考えたりする。

旅行というほどの準備をしているわけではないけれど、飛行機に乗ってでかけるという非日常を過ごすのだから、何かいつもと違うことをしたいと考えるのは、性だろうか。

何もしない時間を過ごすいい機会と捉えられるようになるのは、あと何年か必要だろうか。


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SNSなんかで、どこにいる人とでも繋がれる時代だから、そんなこと簡単にできてしまうのだろうけど、年に2回ほど行く場所を楽しむために、友達を作ろうという前向きさはわたしにはなくて。


でも、オンラインコミュニティのコルクラボに参加したら、小倉在住の人がいて、下関(小倉から15分)在住の人もいた。

コミュニティの中で繋がっていて、ふらっと遊びに行ったときに、会いに行く時の楽しみと安心があった。

旅好きな人で、その土地にいる友だちに会いに行くのが好きなんだと言っていた人がいたな、とふと思いだした。


去年は小倉の街で、お茶をした。昔から知っている場所だったけど、コルクラボの友だちと会っている時間が、とても新鮮だった。

今日は、下関でバナナジュース屋さんをやっている友だちに会いにいった。

バナナジュース屋さん「バナナチカ」は、完熟バナナをたっぷり使って砂糖不使用。ほどよい甘さが美味しくて、濃厚でクセになる味わいだった。
食を整える一つの手段としてバナナジュースは有効だ!

バナナジュース屋さんをやっていることは知っていたので、応援したいと思っていたけど、味もわかったから宣伝しやすい。

美味しいから、ぜひ。

門司港でお茶をして、飛行機までの時間を小倉に戻ってご飯を食べて。

普段は、母としか歩かない道を、友だちと話しながら歩いていたのは、ちょっとまだ信じがたい体験だった。

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小倉に行って、母と会って、ゆるゆるして、帰る。
何年も変わらなかった時間の流れに、楽しみや発見を増やしてくれたのは、人とのつながりだった。

ゆるっと会いに行ける友だちがいるっていうのは、なんていうか、とてもうれしいことですね。

ありがとうございます。ロックンロールと生クリームとマンガと物語に使いながら、自分の中のことばを探っていきまます。