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入り口はたくさんある

コルクラボで、新しいメンバーの活動も始まった。
新メンバーがやってきた。新しい仲間が加わった。
しっくりくるのはどの表現だろうと、考えてしまう。

ようこそ!コルクラボへ!っていうのは、なんだか自分がしっくりこなくて。
こんばんは。こんにちは。おはようございます。はじめまして。
最初の挨拶も、つい考えてしまう。

もっと単純に、軽やかでいいことなんだけど。
ついね、つい。


コルクラボは、大きな公園だという表現をされる。
自分が好きな遊具で遊んでも、散歩しても、ぼーっとしても、おしゃべりしていても。自分で好きなことをみつけて動いたらいいよと。
場の安全と安心を確保するために、ちょっとだけ先導してくれるメンバーもいるけれど、みんなフラットにつながっている関係しかない。

その感覚がわかるまで、私は割と時間がかかった。

学校でもないし会社でもないのはわかっていても、人との関わり方は学校や会社で築いてきた方法しか知らない。

関係性の作り方を知らないうえに、自分の性格なんかも合わさって、コルクラボへの期待と現実の差に、めっちゃ悩んでた時期もある。

動いてしまえば簡単なこともあるけれど、人と人が関わる場って、すごく単純なようで複雑で。
ついつい、ごちゃごちゃと考えて、うつうつと見ていることが多かったなぁ。

「人ってどうやって仲良くなるんだろう?」
佐渡島さんも話題にすることがあるけれど、仲良くなるための簡単で確実な方法って、ないよねぇ。



東京ドームでのコンサートに行ったとき。
チケットには、「2階3塁側41ゲート」っていう記載がある。
私の席の一番近い入り口を示してくれているんだけど、2階には41ゲート以外にも入り口はある。

案外、ひとつ手前の入り口から入ったほうが、すんなり席につけることもある。41ゲートにこだわる必要ない。でもわたしは、こだわってしまう。

入り口を探してうろうろしているときは、早く席に行きたい気持ちと、会場の雰囲気を味わっていきたい気持ちで、きょろきょろする。

そこには、ライブ慣れしてるファンや、家族連れ、友達同士で、グッズ販売や、ビールやハンバーガーを買う列に並んでいたりする。

グループでおそろいのTシャツを着て記念撮影をしている人もいる。
自分が一人で参加していたら、そんなグループをうらやましく思っただろう。

東京ドームのライブに初めていったとき、あまりの大きさと人の多さにおろおろしたし、そのおろおろしている自分がかっこ悪いと思って、すんとすましていたことを覚えている。

そのあと、何度か足を運ぶ機会があって、東京ドームでのライブにも少し慣れることができた。でも、ジャニーズとかアイドル関連のライブには行ったことがないので、たぶん、同じ東京ドームでの開催に行ったとしても、私はまたおろおろして、すんとするんじゃないかな。


コルクラボでの自分を思い出していたら、そんなことを考えていた。

自分で買ったチケットを持っているのに、なんだかちょっとそわそわしていたり、期待と緊張のドキドキが止まらなかったり。
座席がいまいちだとちょっとがっかりしたり。
隣や前の人の手の動きが気になったり。

コルクラボに入った時って、なんかそんな感じに似ていたなぁって、思ったんだよね。

コルクラボは、入場したあとは、自分の安全安心と他者の安全安心を確保していれば、エリアフリーのチケットで遊べる場所だった。
たくさんの入り口をのぞいたり、うろうろしたり、席でご飯を食べてみたりしていいんだと、いまは知っている。

今日の私は、東京ドームでいえば、一番上のスタンド席にいる。
新しい人たちがこんなにいる、とか。
あんなイベントもあるんだね。あ、あの会話が気になる、とか、眺めている。

今の自分にちょうどいい場所を、自分で見つけられるくらいにはなったかな。

そんなことを書くなんて、偉そうかなぁとか。
メンバーだけが見れるブログに書けばいいかなとも思ったんだけど、ほどよく開かれている場所に書かれた文章を読むほうが、気持ちも視野もちょうどいいかなと思って、こんなnoteを書いてみた。


ついでに。
一年前の自分が考えていたこと。
なじめない自分についてずっと考えていたなぁ。

これは最近思ったこと。
コルクラボを自分の目でみていただろうかと、思って書いた。


コルクラボというコミュニティの中で、自分と他者との関係性や自分とコルクラボの関係性に迷ったり悩んだり、楽しんだ時間は、ちゃんと自分の中にあるんだなぁと感じている。

これまでに、何かを成しえたわけではないし、何か大きな活動の変化を見せることはできないけど、確かにあるんだと、私はちゃんと知っている。
それをいまは、とてもうれしく思っている。

でもまだまだって思う自分もいるのも、本当。

ありがとうございます。ロックンロールと生クリームとマンガと物語に使いながら、自分の中のことばを探っていきまます。