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16. 補聴器フィッティングのための聴力測定Ⅱ

こんにちは。
今日は聴力測定Ⅱです。語音聴力測定についてです。
目次です。
1. 語音聴力測定
2. 語音了解閾値測定
3. 語音弁別弁別測定
4. 語音聴力測定の準備
5. スピーチオージオグラム
6. オージオグラムと明瞭度
7. マスキング
8. マスキングを考える際に大切なこと
9. 内耳に届く音を考える
10. オーバーマスキング
11. 語音明瞭度測定におけるマスキング

語音聴力測定の種類
語音了解閾値測定
→1桁の数字リストを利用して、語音最少可聴レベルを測定
語音弁別測定
→単音節リストを使用して語音をどれだけ正確に聞き取れるかを測定

語音弁別測定
使用する語表
57-S語表 単音節50語 数字語表)
67-S語表 単音節20語 数字語表)←使われることが多い
→単音節語表を使用し、聞き取った単音の正答率(語音明瞭度%)を
測定する。語表ごとに呈示音圧を変えて数回測定し、その中で一番語音明瞭度の良かった値を語音弁別能という。測定結果はスピーチオージオグラムに記入する。

語音了解閾値(SRT)測定
使用する語表
1行6語 測定は通常6行行う
数字を50%聞き取れるレベルを語音了解閾値とする
語音了解閾値は純音の平均レベルとほぼ等しくなるとされている

マスキング
純音聴力測定と同様で左右の聴力に差があるときは、クロスヒヤリング(交叉聴取)が起こる場合がある。両耳間移行減衰量は気導:50㏈、骨導:0㏈

オーバーマスキング
非測定耳のマスキングノイズが測定耳にクロスヒヤリングされてしまうこと

オーバーマスキングしないノイズの値
→両耳間移行減衰量+良聴耳骨導値

語音明瞭度測定におけるマスキングノイズ
スピーチノイズ
→語音聴力測定で使用するノイズ。会話音と同じ周波数分布を持つので効率のよいマスキングができる
→クロスヒヤリングを防ぐのに必要なレベルは測定音のレベルから40㏈引いた値と考える 
→マスキングレベル=測定レベル-40+非測定耳の気骨導差

【聴こえの検査】標準純音聴力検査 その1 - YouTube
      ↑ ↑ ↑
聴力測定に関して、上のYouTubeが大変参考になると思います。

本日は以上です。

参考文献
認定補聴器技能者要請事業
第Ⅰ期養成課程
eラーニング補助教材
公益財団法人テクノエイド協会



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