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noteの街は本屋と似ている


本屋に入るときの感覚が好きだ。
自動ドアが開いた瞬間、ざっと目の前に広がる本の棚。
いくつも並んだ会計カウンター。
高く積み上げられたベストセラー。
壁一面に並べられたおすすめの本。

本屋に入るたび、一生かかっても読み切れないほどの本がこの世には存在しているんだなと思う。

上京してからは西武池袋線沿線に住んでいたこともあって、池袋のジュンク堂によく通っていた。なので本屋と言って思い出すのはジュンク堂。

9階建てのジュンク堂ビル!
9階は芸術、4階は精神世界・哲学、3階は文芸、2階は雑誌、地下は漫画。時間がある日は9階から本を色々と物色しながら下まで降りてくるのが好きだった。宝塚、オペラ、楽譜、バレエ、神社、沖縄、オーラソーマ、アセンション、恩田陸、編み物、ビーズ…いつもまででもいられる気がした。

しかし、出産してからはそういった時間は持てなくなった。本屋で贅沢に時間を使うどころか自分の時間がない。本を読むような気持ちの余裕もなく、小さな命を生かすので精一杯。子どもと二人で出かけることもなく、外界とのつながりはスマホだけ。娘が0歳だった当時は、授乳中も娘昼寝中も夜泣き中も暇さえあればスマホを開き、手当たり次第に育児ブログを読んで限られた自分の時間を埋めていた。

昨年の4月に育休から復帰し、自宅で音楽教室も始めた。すると自分の時間というのも少し持てるようになった。お教室のことを発信してみよう、ブログでも始めてみようかとたどり着いたのがnoteだった。
始めたころはアカウントをつくって放置状態だったが、noteを読むのが楽しくなり、年が明けてからちょこちょこ書き始め、スキをいただけるようになり、だんだんとフォロワーさんも増えた。
めちゃくちゃ嬉しい。
いつも読んでくださる皆様、スキしてくださる方々、素敵なnoteを読ませてくださる皆様、この場を借りてお礼です。いつもありがとうございます🙇

noteを開いて、色んなnoteを読みにいく。
小説、エッセイ、漫画、写真、ビジネス、編集部のオススメなんてたくさんのジャンルがある。最後までnoteを読むとおすすめが出てきて色んなnoterさんに出会える。
…なんだろう何かに似てるこの感覚。

そうだ!本屋と似てるんだ。

今はネットでポチっとすれば本だって何だって買える。家から出なくても欲しいものが手に入る。
でも、やっぱり私は本屋に行きたい。

それは、自分の興味があるもの以外にも出会えるからだ。いつものお気に入りの本棚の前に行く途中、ふっと目に入ったもの、気になったもの、今流行っているもの、自分が普段手に取らないもの、そういったものに出会える可能性に満ちている。
だから本屋がスキなんだ。

本屋になかなか行けなくなった私がnoteに出会えたのはもはや奇跡なんじゃなかろうか!いいすぎか?
2年前は外界との唯一の繋がりだったスマホの中に、素敵な本屋さんがある。

今日は寝かしつけで寝落ちしなかった。
片付けと明日の準備が終わったら、noteという本屋さんをあてもなく歩いてみよう。

素敵な出会いに感謝を。

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