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なにかひとつでも本物の「ありがとう」の気持ちを持って接していれば必ずその思いは伝わる。


読む前に、ほとんどの人が長いタイトルだと思ったであろう。

単刀直入に言うと、

このタイトルがそのまんま私の「自分にとって大切なこと」である。

ただ、最初からこのような考えを持って生きてきたわけではない。

過去の自分を振り返ってみると少なからず

私のせいじゃない。誰々のせいだ。

どうでもいい。

仕方がなかった。

相手がそういう感じで来るなら、こちらもそういう感じでいくわ。

うまくいかなくなったなら切って終わり。それだけのこと。

嫌な相手だから避ける。自分を守るためだから当たり前。

そういう感じだった。

でもそういった私の考えは、さらにマイナスを生み出していた。

「痛い目」で済むことを

「もっと痛い目」に自らしていたのである。

それも何度も。

そのことに気が付くまでずいぶんと時間が掛かった。

もっと早く気が付いていれば、と思うけれど

色々な出来事が私にそういった

「自分にとって大切なこと」を気付かせてくれた。


本当の「ありがとう」の気持ちは絶対に伝わる。

これは私の経験から断言できる。

もしも伝わらないのなら、それは100パーセント本当の気持ちで

「ありがとう」と思っていないということだ。

自分にとって負の出来事が起きた際に、

100パーセント本当の気持ちで「ありがとう」と思い続け

その気持ちが伝わったであろう、具体的な経験談を挙げよう。


ある時、相手は私にあることを伝えてきた。

私はそれを行き過ぎた要求だと思った。

気持ちに応えることが出来ないと思った私は

相手に思い切ってそのことを伝えた。

が、伝え方が良くなかったらしく相手の気分を損ねてしまった。

ほぼ毎日顔を合わせる相手である。

相手は私を意識して避けるようになり

喋り方から何から、今までとは全然違うものになった。

過去の私であれば

「なんなの?嫌な思いをしたのはこっちなのに」

「避けたいのはこっちなのに」

などと思って腹を立てていたかもしれない。

それでさらに相手との関係が悪くなり

「小さなこと」も「大きなこと」になっていたかもしれない。

周りの人たちを巻き込んでいたかもしれない。

どんどん事態が悪くなり、取り返しのつかないことになっていたかもしれない。

ただ、それは過去の私の話だ。

私は心の中でゆっくり深呼吸をした。

その人との今までの日々、時間、出来事、思い出…

じっくりと振り返ってみた。

そうすると、感謝の気持ちだけがじんわりと浮かんできた。

相手はあの時、私のことを本気で助けてくれた。

真剣に相談に乗ってくれた。

親切にしてくれた。

優しい言葉をかけてくれた。

そう思うと、本人に感謝の気持ちを伝えずにはいられなかった。

実際、こちらは今までと変わらない接し方をしてはいたが

そのことで相手は何も変わらなかった。

ちょっとこれは被害妄想だが

「なんだこいつ。何も気にしてないの?何事もなかった感じじゃん」

というようなことを思われていたかもしれない。

私の変わらない態度に、むしろ相手は腹を立てていたかもしれない。

私はこの感情を

手書きで、あけましておめでとうのメッセージと一緒に伝えることにした。

伝えるためのきっかけやタイミングも大切だと思った。

私は年末年始の休み期間中、新年の挨拶をするタイミングで

「これまでの〇〇さんの優しさを忘れたことはありません。感謝の気持ちでいっぱいです。」

という言葉を添えた。

そうすると、どうだろう。

新年あけて初めて会った時、

ぎこちなくはあったが相手も以前と変わらぬ感じで接してくれたのである。

私は驚きながらもとても嬉しい気持ちになった。

そして、距離感が近すぎず遠すぎずの良い関係となったのだ。


過去に何度も失敗を繰り返して得た、大きな収穫である。

負の出来事に遭遇した際は誰だって気持ちが落ちる。

でもそこで負の感情を持ち、負の行動に出てしまってはいけない。

そこで、自分の中の負の感情に打ち勝つことが大切だ。

深呼吸して少し冷静になれたら、

次はゆっくりと考えてみる。

色々なことを思い返してみる。

きっと、「ありがとう」の気持ちがじんわり浮かんでくるはずだ。

私にとって大切なことは、

なにかあっても

なにもなくても

どんな時も

どんな相手にも

心から「ありがとう」の気持ちを常に持って人に接することである。

#自分にとって大切なこと

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