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繋がるパズル

 『吉野朔実は本が大好き』を読んで、おすすめされた本は読むようにしているという話しがあった。自分の好みと外れてしまうこともあるけれど、読んだら面白かったという。

 これがいいよって言われたらとりあえず買ってみることにしたら、案の定本が増える。マイルールの「読んだら買える方式」もちゃんと守って続けたいが、いつまでできるだろうか。

 ちなみに先月は25,000円分も使っていた。買ったけどまだ読んでない本もある。読書が好きな人は月にどれだけ使って、どれだけ読めているんだろう。

 でも読みたい本があると、未来に不安がない。明日もこの本を読んで、その明日は…というふうに繋がっていく。


1 ざっくりまとめ

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 九月に読んだ本は、10冊ちょうどだった。もう少し頑張ったら、今読んでいる『笑うカイチュウ』を読み終えたかもしれないが、課題本の源氏物語を読み進めるためにお休みしてしまった。10月は読まなければならない本が多すぎて、ちゃんと読めるかどうか怪しい。

 小説の『日本SFの臨界点』は課題本だったが、読んで良かった。いろんな作家さんを知ることができたし、再発見もできた。特に、中田永一さんの作品をSFとして捉えたことがなかった。学生時代に図書館で借りて手元になかったものを思いつく限り買ったので、SFとして読み返してみたい。

 理系ジャンルとして、Kindle Unlimitedで、『脳はバカ、腸はかしこい』を読んでみた。腸内細菌について詳しく知りたくて手にとってみたが、『最高の体調』や『パレオダイエットの教科書』と重なっているところもあってあんまりためにはならなかった。一方で、藤田紘一郎さんという魅力的な作家さんを知られて良かった。寄生虫の第一人者ということで、Kindleで購入した『笑うカイチュウ』は筆者のユーモアを存分に活かした本となっていた。あと目黒の寄生虫の博物館に行ってみたいと思う。


2 ベスト本

 九月のベスト本は、『吉野朔実は本が大好き』。

『桜庭一樹の読書日記』で紹介されていて存在は知っていた。が、合冊本ということもあって価格が高く、吉野朔実さんの漫画も読んだことがなかったため、買うことはなかった。

 先月に読んだ『書店員 波山個間子』でも紹介されていて、読書エッセイをつなげて読んでいくというイメージが面白くて、衝動的に買ってしまった。マイルールの「読んだら一冊買っていい」に反してしまって、あんまりいい気分で読み始められなかった。とっても分厚いのも難点。

 けれど、読み初めからひきつけられた。こんな読書家の人たちがいたのかとワクワクするし、紹介されている本も多岐にわたって、読んでみたくなる。歌人の穂村弘さんや精神科医の春日武彦さん、各出版社の編集者など読書家の人たちとの交流も多く描かれていて、そばで一緒に聞いているみたいで楽しい。

 読んでいて驚いたのは、桜庭一樹さんが読書日記で紹介していた本と、『吉野朔実は本が大好き』で紹介されている本が一致することだ。桜庭さんがこの本を読んで、興味を持ってあの本を読んで、その紹介された本を私も手にとって…みたいな感じで繋がっているんだなって思うと面白かった。

 でも今思えば、どれも挫折してしまったものばかりだ。

 『香水』は中学生で手にとって、その強烈な描写で挫折したし、『薔薇の名前』も何が書いてあるのかよくわからなかった。『ほとんど記憶のない女』は図書館の貸し出し期間が過ぎてしまって返してしまった。今なら読めるような気もするから、やっぱり買って読んでみたい。

 他にも繋がることが多くて面白かった。以前読んだ『鬱屈精神科医、占いにすがる』が、この本で登場する春日武彦さんの本だったし、後に読んだ『短歌タイムカプセル』で紹介されていた短歌と一致するものもあった。

 一人で黙々と読んでいるだけだけれど、読んだ場所も時間も違う本たちが、パチっと繋がった瞬間は、パズルが完成したときような、いい瞬間だと思う。



3 まとめ

 来月も10冊以上読んでいきたい。仕事も忙しいし、課題本も多いし、資料の本も読まないといけないけど、適度に美味しいものを食べたりよく眠ったり、映画をみたりして、ゆるくできたらいい。


#読書 #本 #漫画 #よよ感  

















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