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札幌市円山動物園の新ゾウ舎がとにかく楽しい!!

札幌市円山動物園で1年前の3月に公開が始まった4頭のアジアゾウが人気で、入園者が増えているそうです。実際に行ってみたら、ゾウ舎の大きさにびっくり!ゾウがのびのびとえさを食べる姿を、時間を忘れて見とれてしまいました。

動物園内のマップを見ても、ゾウ舎の存在感が大きい!!

ゾウ舎は屋内(写真)、屋外を合わせて5200平方メートル(シングルテニスコート 約25個分)。前のゾウ舎の面積の17倍。日本では最大級のゾウ舎になりました。

屋内施設は天井から太陽光が入り、プールもあります。数トンの体重を支える脚への負担を抑える目的で、床には深さ1メートルの砂を敷き詰めています。

室温22~24度。ミャンマーからきたゾウたちが健康に過ごせる温度にしています。わたしが訪れた1月は外は極寒で、屋内との気温差に驚きました。

円山動物園にゾウがやってきたのは12年ぶり。ゾウ舎の設計には世界的なゾウの専門家がかかわりました。おびひろ動物園(帯広市)のインドゾウ「ナナ」が2月に死んだため、現在、北海道でゾウが見られるのは円山動物園だけです。

来園したのは、16歳めす「パール」、28歳めす「シュティン」、6歳めす「ニャイン」(シュティンの子)、11歳おす「シーシュ」の4頭。お尻の星マークは、ミャンマーにいたときの管理上の印だそうです。

ゾウはえさを求めて1日約17時間食べ歩く習性があるそうです。そんなゾウが屋内で退屈しないよう、運動不足にならないようにと、さまざまな工夫がこらされています。

天井から吊るされたいくつかのかごの中に、約70キロの干し草が入っています。中身がなくなると、自動的に上に吊り上げられる仕組みになっています。

干し草をとるのに夢中になって、口にえさ、鼻にえさ、頭にもえさ!!!

動画はこちら。干し草を長い鼻できれいにまとめて口へと運びますね。

鼻を壁の穴に入れています。何をしているのでしょうか。

鼻を入れた先、お客さんから見える側から撮った動画です。鼻がにょき、にょきっと出てきます。これも退屈させずに、えさを食べてもらう工夫です。

他にも、ゾウの生態や生息地で絶滅の危機に瀕していることを伝えるパネルなどがあり、さまざまな角度からゾウ のことを学べます。

ゾウは社会性を備え、高い知性のある動物です。動物福祉の面から飼育の基準が厳しくなり、ゾウを新しく導入する際は、複数頭での飼育、十分な広さを確保することが基本となっています。円山動物園のゾウ舎は大きい印象を受けますが、日本の「標準サイズ」になるのかもしれませんね。

円山動物園は現在(3月29日)、新型コロナ対策で臨時休園中。4月1日から部分開園されるそうです。ゾウたちは暖かくなる5〜6月ごろから屋外でも過ごします。


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