【きっかけ4】マレーシアのインターナショナルスクール
午後4:00頃…
「ママ〜!楽しかったよー!」
朝早くまだ暗い時間に出ていくのに、毎日満面の笑みで帰ってくる息子達。
「英語難しい?」私の意地悪な質問に、
「うん!何言ってるか分かんないけど、でも友達が教えてくれる!俺ね、もう友達が3人出来たよ!」と楽しそうに返してくれる息子達。
本当たくましいなぁと感心しながら、ほっと胸を撫で下ろす。
インターナショナルスクールの見学の際に、息子達が体験している学校も見せてもらった。
とてもアットホームな雰囲気で、授業中に見学しているのに、教室にいる生徒、先生みんなが「Hi!!」と廊下に向かって全力で手を振ってくれる。
その雰囲気はとても明るくて、異国の見慣れない人達に緊張するどころか、何故かとても安心感を抱いた事を覚えている。
「あ〜とても雰囲気のいい学校だな」
その後、2校見せてもらった。
2校目は、教師の8割がネイティブだった。
マレーシアでは、学費が高くなればなる程、ネイティブな教師や生徒の割合が多くなる。
当然、英語のレベルも上がるのだ。
この学校は、英語が色んなところから飛びかっている学校で、教師も熱く語り出したら止まらない教師ばかりだった。
ただ、話すだけではなく、1人の教師は、生徒が話そうとすると、自分の話をやめ、自分の耳を生徒の顔に近づける。聞く姿勢も徹底していた。
これだけコミュニケーションを大切にする学校だが、授業もとてもユニークだった。
何と!
教室にいる生徒を見ると、自由に地べたに座る子、クッションにもたれる子、イスに座る子…皆それぞれの体勢で何かを真剣に話し合っている。
「え?これは授業中なんですか?」
教師は?というと、隅にある自分のイスに座り、机に足を乗せてリラックスしながら笑って見ているだけ。
「えぇ、今度発表会があるので、みんなで意見を出し合っています。教師は参加しませんよ?生徒達がそれぞれ決めて考える事ですから。」
「あぁぁ、そうなんですね!」と咄嗟に出たものの、度肝を抜かれた。
また、あるクラスでは、教師が並べた机の上に立ち、何やら叫んでいる。生徒達は熱心な眼差しを教師に向け、目をキラキラさせ、皆一体で盛り上がっている。
「あ、、あれは?」
「えぇ、あれも発表会のスピーチの練習ですね。教師が体現しているのです。」
衝撃的…!
そこには、私達日本人が当たり前に教わってきた、
「きちんと座りなさい。」
「きちんと並びなさい。」
「授業中は静かにしなさい。」
「先生の話を良く聞きなさい。」
という概念が微塵もなかった。
生徒も教師もみな、自由な発想を表現し、主張する。お互いにそれらを受け入れ尊重する。
そこには何のルールもしがらみもなく、とても自由なのに、しっかりとした芯があり、ブレない軸がある。でも、そこに囚われるわけではなく、柔軟なのだ。
まさに!私が思い描いていた、教育そのものだった。
「そうそう!コレ!」
今まで何となく感じていたモヤモヤが晴れたように、空がすっきりとキラキラしていた。
私は思った。
「ここは、子供達に最高の環境に違いない!」
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