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ハッピーアースデイ大阪実行委員長 小副川楓さん インタビュー ~ハッピーアースデイ大阪10周年企画~

ハッピーアースデイ大阪は今年度で10周年!

ということで、この機会に、ハッピーアースデイ大阪がどのようにできたのか、どんな想いで続いているのかを歴代のメンバーの方たちに聞くことにしました。

第7回目は、学生生活4年間ハッピーアースデイ大阪で活動し、大学3回生のハッピーアースデイ2018で学生事務局長をされたのち、現在社会人となり実行委員長としてご活躍されている「小副川楓」さんにインタビューをしました。

小副川楓さん

ハッピーアースデイ大阪実行委員長を今年度から務める
ハッピーアースデイ大阪2018学生事務局長

1. ハッピーアースデイ大阪学生実行委員としての4年間

楓さんはいつ頃ハッピーアースデイ大阪で活動を始めましたか?また、きっかけは?

大学1回生の冬、11月から12月くらいでした。元々新歓で知ってはいたけど、私はずっと他団体で活動してました。落ち着いたときに、その団体で関わっている社会人の方に「アースデイ学生少ないからよかったら」って声をかけてもらったのがきっかけです。

アースデイに入って、本番まではどうでしたか?

アースデイが何かもあまり分かってなかったし、みんな準備真っただ中だったからあまり聞くこともできなかった。不安なこともあったけど、とにかくアースデイの本番を迎えて、「めっちゃ楽しい!」っていうのがありました。あと、社会人との距離がめちゃくちゃ近いのは衝撃だった。

1回生の本番を迎えて、2回生の途中から結構力を入れ始めたとお聞きしたんですが、何かきっかけはありますか?

2回生の最初「アースデイを続けるか続けないか」少し迷った時期もありました。それは、私の中で他団体での活動が中心だったから。
でも途中から、アースデイで企画を作るリーダーやった人ができなくなって、相田さんに勧められて企画リーダーをやることになりました。

社会人実行委員 相田洋介さん

そこからずぶずぶはまっていきましたね。

企画リーダーを任されて、責任を感じるようになってハマったって感じですかね。
企画リーダーをやってみてどうでしたか?


全然できなかった。今振り返ると、その時の私はその時なりに頑張ってたけど、今思えば当事者意識が低かったと思ってます。もともと責任感が強いほうではあるけど、よくわからないまま途中からリーダーにならせてもらったっていうのが自分の中で妥協ポイントになって、「まあいいか、途中からやし、あんまわかってないし」って思ってました。
相田さんにもすごく迷惑をかけてしまった。結局他の人にたくさん頼ってしまったリーダーでした。

企画リーダーとして本番を迎えると思うんですけど、2回生の本番あたりはどうでしたか?

本番の前「来年事務局長どうする?」ってなって、私はもうその時には「アースデイLOVE」だったから、「ずっとアースデイでやる!」って決めてました。本番前の封入作業とかしてたとき、私は2017の学生事務局長のりょうだいが学生事務局長を継続するというなら遮るつもりはなかった。

ハッピーアースデイ大阪2017学生事務局長 谷口亮大さん

でも、「来年はいいかな」って話が出ていて、「りょうだいがやらないんだったら」っていう気持ちがあった。その時に社会人の人たちに「来年かえでちゃん事務局長どう?」って言ってもらって、「私が来年事務局長かしら?」みたいな気持ちで過ごしてました。

実際に2回生のアースデイを終えて、翌年事務局長になったんですね。事務局長はやっぱり大変だと思うんですけど、なりたての頃はどうでしたか?

事務局長になって、ずっとアースデイのこと考えてました。その年にすごくたくさん新メンバーが入ってくれて。組織の運営って人数多い時と少ない時で適切なやり方が違うよね。

そうですね。メンバーの数によって自分の見れる範囲ややり方は変わってくると思います。

私はそれをわかっていたつもりだったけど全然わかっていなくて。前の年と変えたこともあると思うけど、変わってなかったことの方が多かったし。やり方がどうこうっていう問題じゃないかもしれないけど辞めてしまったメンバーも結構いた。お互いの意見を出して悩むこともすごく多かったけど、あの1年があったから今の私がいると思う。

事務局長になったころのいきなりの変化に戸惑っていたと。

そうですね。あと私結構リーダーが好きだから、リーダーやらせてもらえることって自分のやる気につながる。前の年にやってた企画リーダーは、1個の団体の中の1チームのリーダーやったけど、初めて1つの団体の、組織のリーダーになって。それですごくやる気に満ち溢れてて、上手くできてるって思ったけど、できてないこともあって、しんどくなってきたこともありました。「来年もういいや」って思ってたし。でも、今思えば何にも代えがたいありがたい経験だった。事務局長っていう立場だったからこそ経験できたことがいっぱいあるな。

いろいろな葛藤があったと思うんですけど、その葛藤を乗り越えてアースデイの本番に向かうと思うんですけど、いかがでしたか?

当日すごく晴れて、まずすごく嬉しくて、「ありがとう!」って感じました。2日間は秒速で過ぎていく。2日間だけじゃなくて1年間も。そして、2万4千人っていう今までで1番多い人数が来てくれたこともあって、みんな打ち上げで感極まって「うわー!」ってなりました。それがあって、私の中で色濃い思い出ではありますね。全部大事やけど、特別ですね。色々あったけど全部いい思い出に変換されていきますね。

そして4回生になり、アースデイとの関わり方に悩むと思うんですが、どのようにやろうと考えていましたか?

4回生はやっぱり「難しい」の一言でした。事務局長っていう立場に自分の居場所を見出してたところがあるから、「私が事務局長じゃなくてもアースデイって前に進んでいくんやな」って。当たり前のことだけど、初めてその時に実感して戸惑ってました。今思えば1年間ずっと難しかったけど、アースデイを辞めるっていう選択肢はありませんでした。だから、どう関わるかでした。後輩にとって、いいアースデイになればいいなとは思っていたし、事務局長をやっていたからこそ伝えられることもあると思っていたから、「私らの時はこうしてたけど、今年はどうする?」みたいな感じで関わってましたね。

関わり方が難しかったですか?

卒論とか就活とか自分の現実問題に直面するからどうしてもそっちに視線が向いてしまう。精神的にもしんどかった。

学生最後のアースデイはどうでしたか?


1日目は卒業式で参加できなかったけど、自分がそこにいないのが不思議な感覚でした。2日目は参加できたけど「学生最後のアースデイ」みたいな感じで感極まったわけでもなかったです。来年からも何かしらの形で関わっていくって思ったから。きままにうろうろできて楽しかったです!

そして、社会人になって実行委員長になるわけですけど、どういうきっかけで?

4回生の5月くらいに前実行委員長の満さんに「どう?やらへん?」って言われて冗談かと思いました。

ハッピーアースデイ大阪2代目実行委員長 中村満さん

「いやいや」って言ったけどそこから継続的に言われて。アースデイは好きなんです。その気持ちはぶれてなくて、辞めるつもりもないし、何かしらの形で関わっていくつもりでいたけど…。でも「ここでやらな、誰がやんの?」って思いました。
今の自分の価値観や考え方はアースデイが作ってくれたものと思ってます。お金もらえないアースデイをみんな貴重な時間を使ってやってます。それをやる価値を見出すことは自分にしかできない。後輩たちにも「自分はこれを大事にしたい」っていうのを見つけたり作ったりしてもらいたい。実行委員長をやりたいって言ったのはそれが一番大きいですね。

2. ハッピーアースデイ大阪の活動を通じて感じたこと

アースデイに入ったからこそできたことや変化したことはありますか?

まず、「自分って何もできないんやな」って気づいた。環境問題に対しても、社会問題に対しても。私ってなんでも自分でできる器用な方と思ってたけど全然そんなことなかった。人間の無力さを感じられたからこそ、あまり傲慢になりすぎなかった。それに気づけたのはめちゃくちゃ大きいと思ってます。
あと、これから働いていく上で、「どういうことを大事にして生きていきたいか」が大切だと思う。何が大事なのかはいっぱいあるけど、それはやってみないと分からない。私はアースデイで色々やらせてもらったから、「団体や会社の想いを一緒にやる人」が大事って気づけた。自分が生きていく上で大事にしたい価値観を見つけられたのはすごいありがたいことだと思います。

アースデイの好きなところは?

何とも言えないですよね。存在が、概念が好きだからな~。アイドルの推しみたいに、もはや存在してるだけで好きみたいなところはあります。強いて言葉にするなら、ゆるい雰囲気が一生好きなんですかね。

4年近く活動してきて、活動していて良かったと感じる瞬間は?

出店者さんに「このイベントが一番好きです」って言ってもらえた時です。大事なアースデイが褒められているのが嬉しいですね。

3. ハッピーアースデイ大阪の未来について

今年10周年を迎えるアースデイですが、これからのアースデイはどうなって欲しいですか?

最近私Facebookで違う人の言葉を見て、「なるほど!」って思ったのがありました。その人も年に1回イベントをやってて。アースデイも2日やってて。どうしても「2日間のために1年間準備する!」みたいなのがどうしてもある。2日間を成功させるためにやってるわけじゃないけど、そういう風に実務的になってしまうことも多い。でも、その人が書いてたのは、「1日のための365日じゃなくて、残りの364日のための1日になればいい」って。私もアースデイもそういう存在になればいいと思ってます。
だから、「2日間のための1年間じゃなくて、1年間のための2日間になればいい」が私の中でこれからのアースデイ像としてしっくりしてます。

せっかく1年間頑張ってきているのに、2日間のためだけってもったいないと思いますね。

2日間あってあと残りの1年間をどう過ごしていくのかっていうのは、アースデイが取り組んでる環境問題とか社会問題がちょっとでもいい方向に導いていくことに必要だと思うので、そういう視点が大事ですね。

数十年後の未来、現在騒がれている環境問題に対して「こうなってほしい」というのはありますか?

環境問題や社会問題ってめっちゃでかい。私1人がなんかしたって、ハッピーアースデイ大阪がなんかしたかって急によくならない。でも、やっぱ何か変えないといけないと思うから、どうしていきたいかってのがすごい重要ですよね。とか言って、私が今色んなことできてるかって全然そんなことない。でも、多分やってない自分を想像すると、今よりはもっとひどいだろうけど、それでも全然徹底できてるわけではない。世にもっとすごい人はおるけど、どうしていきたいかに尽きるのではと思います。
また、自分のことを認められて、他人のことも認められる社会になったらいいと思ってます。それはアースデイを通じてもだし、私の人生で実現していきたい社会ではあるから、それを目指して頑張っていこうと思います。

ありがとうございました!

これからもハッピーアースデイ大阪よろしくお願いします!

ハッピーアースデイ2020は延期となってしまいましたが、小副川楓実行委員長と小島潤也学生事務局長はじめとする実行委員一同前を向いて頑張ります!

インタビュー企画はまだまだ続きますのでよろしくお願いします!

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