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カレーですよ4309(茨城古河 スパイスガーデン)茨城、古河市でおいしいスリランカとの出会い。

なんとなく茨城の古河市までやってきた。
例によってクルマで、例の如く当てはない。

例の如く横着をしてGoogleMap上でカレーとワードを入れて検索して。

おや、これはスリランカ料理か。写真を見ればわかるぞ。スリランカレストラン、いいね。そういう気分だ。
スリランカ料理、いまの気持ちにちょうどいい。

カレーですよ。

この日はクルマに荷物を満載してあてなくさまよっていた。洋服だアウトドアギアだなんだかんだを持って撮影機材も持って、すきあらばどこかいい場所で動画とスチル撮影を、と思っていたのだが、なんとなくその「よい場所」というのがみつからない。

そうこう言っているうちに日は落ちてディナータイム=カレータイム。

なんだかんだ言いながら、まだまだスリランカ料理の店は多くない。近年ずいぶんふえてきておりうれしいかぎりなのだが、いかんせん、都市部ないしはスリランカ コミュニティのある地域に限られる感がある。関東だと筑波界隈などに多い感がある。
この夜はまさにその茨城、とはいえかなり栃木寄りだが古河市までやってきていた。

見つけた店の名前は、

「スパイスガーデン」

16時半くらいにたどり着くとまだやっていない。駐車場にクルマを停めてさてどうするか、と考えているともう1台クルマが滑り込んできた。お店の人のようだ。営業を聞くとやっているよ、17時にもう一度来てくれ、と言われる。わたしくらいになると、この17時なんてのに乗っかってジャストにやってくるなんてことはしない。ぴったりで店が開くなんてそんな都合が良いことあるわけないと決めてかかっている。

それで、時間を潰して10分ほど遅くにやってきてみれば、店はまだ見事にうんともすんともいってない。わたしくらいの経験も凌駕する30分遅れで店がオープン。しかしまったく問題ない。日本人がやっていたら文句の一つもつけそうなのだが彼らだとまったくノープロブレム。それってチャームポイントなんじゃないか、とか思ってしまうという逆差別主義者なのである。

さて。

店内、大きなクリスマスツリーが目立つ。いいなあ。そうか、もうあと1週間でクリスマスなのだな。

こざっぱりとした店内、奥の方にはパーティールームなのか、喫煙室なのか、ガラスで仕切られた場所もあった。洒落たカウンターがあって、奥にスーパードライとEGBのポスターが並んで貼ってあるのがおもしろい。アラックのポスターも貼ってある。(EGBはスリランカ の昔からあるジンジャービアのブランド。ノンアルコール)

注文は、とりあえずはじめてのスリランカ レストランならこれを頼んでおけばその店の感じが掴めるはずな、定食。スリランカ のホームスタイルのプレートだ。ごはんにいろいろなおかずをのせてあり、好きなおかずやカレーを組み合わせて食べる、まさに定食。この店では、

「スリランカ プレート」

という名前がつけられていた。

30分遅れでの開店、料理も待つかな、と思ったがそんなこともなく、調理があって提供されてくる順当な待ち時間で出てきた。

皿の上には結構な量のごはんがこんもりと盛られる。

まずは当然乗ってくる「パリップ」(スリランカ スタイルの豆のココナッツ煮込み)。インド料理だとダールにあたるものがかけられている。これぞスリランカ と感じてしまう味。ちょっとガーリックが香るのがおもしろい。強めの香りだが柔らかな口当たりの優しい味。わたしはダールよりもパリップの方が好みかもしれない。

となりには「サンボル」という和えものといおうか、刻みおひたしとでも言おうか、生ふりかけが乗る。レモンや塩、少量のスパイスとココナッツファインなどで作られており、なにに混ぜてもうまい便利な定番おかず。今回はゆで卵と合わせると好みな感じだった。

ニンジンのココナッツ炒め煮、これが異常にうまかった。ほぼグラッセの甘さでとても幸せ。甘じょっぱい物に日本人は弱いのだ。

豚肉のこれはゴラカ煮込みだろうか。(ゴラカ=ガルシニア)これが特筆の美味しさ。クローブを強く効かせた個性強い味で、一緒に炒め煮されたネギがまたうまい。うますぎる。これは単品で欲しいくらい。

別添えのうつわにはチキンカレー 。チリの香りと風味がバランスよく感じられ、タマネギが食感を残したまま入っていてこれもまた良い。チキン、しっかりうまいしチキン自体もたくさん入る。満足感が高い。

パリップとチキンカレー 、二つを混ぜるととてもしっくりくる。

そして、トレーがテーブルに運ばれた時点で悲鳴を上げてしまったたこれ。スリランカプリンと呼べるのが「ワダラッパン」。ココナッツと花椰子の蜜でできプリン。もうね、これものすごく美味い。

世界三大プリンはかたいプリンとカノムモーケンとワダラッパンだと思っているが、やっぱりワダラッパンがプリンの王様なんじゃないだろうか。知らぬ間に小さく鼻歌が出てしまうような美味しさ、幸せさなのだ。

追加で頼んだキリテーは無糖で仕上げてあってスティックシュガーが3本ついてきた。わたしは2本使った。

甘党なのではない。スリランカのミルク紅茶にはこれくらいがちょうどいいのだ。たっぷり注がれており、ゆっくりとたくさんスリランカのミルクティーを楽しむことができる。

素朴な幸せと素朴な美味しさでほっとできるいいみせ。
奥様の笑顔がかわいらしかった。また行こう。

しかしいかん。本当は動画とスチル撮影を、ガリガリとこなそうと思っていたのに。まあそういってもしかたがない。「よい場所」ってのがみつからなかった。いっそ泊まって朝から、とも思ったが、こういう日の気分を引きずると多分ろくなものは仕上がらない。経験で知っている。

まあ、いいだろう。
うまいカレーに出会えたのだから。

さて、銭湯にでも寄って帰るとしよう。


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