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[レビュー]なんかもう全員悲しい!”裏切り者”である戦士達の葛藤|諫山創『進撃の巨人』19巻

諫山創(いさやまはじめ)先生の『進撃の巨人』、1巻1レビューチャレンジ、19巻目です!
18巻ではウォール・マリア奪還前日のドタバタを記事にしました。
(ちなみに2巻の記事はこちら)

19巻では、"戦士"達の思いが描かれております!

ではでは、以下19巻のレビューです


あらすじ

生き残るのは人類か、巨人か。かつては”104期生”の仲間であった者同士が、戦う。壁の向こうからやってきた"戦士”であるベルトルトとライナー、そしてアニにとって、マルロの死は心に暗い影を落とすものであった。

19巻の見どころ

マルロの死。今まで謎に包まれていたマルロの死因が明らかになる。
それは真実に感づいてしまったが為の、口封じであった。

ライナーの呵責

一時はコニーを命がけで守ったアニに対し、ライナーは課題を出していた。
兵士にとって命綱である立体機動装置をマルロから外せと命じたのだ。
アニに生命線を断たれたマルロは、巨人に食われていった。
その時、ライナーは先程までの”戦士”としての記憶を失い、仲間の”兵士”が目の前で食われていることにただただ動揺していた。

ベルトルトの諦念

自らの使命の為に仲間を含めた人類を殺さなくてはいけない...その事に対し、ベルトルトは一つの答えを見出していた。殺そうと殺すまいと、世界は既に残酷であったのだと。決して望んで殺しているわけではない事が、"仕方なかった”の言葉に凝縮される。

アニの苦悩
ライナーから”戦士”としての決意を試されたアニ。
助けを求めるマルロを死なせなくてはいけない現実に、悲痛な表情を浮かべる。

まとめ

いかがでしたでしょうか!これから”巨人”対”人間”の戦いが始まるわけですが、それは”誰”と”誰”なのか。それぞれの背負っているものを感じました。
正直、20巻を読むのがこわいです!

息子がグレて「こんな家、出てってやるよババァ」と言ったあと、「何言ってもいいが大学にだけは行っておけ」と送り出し、旅立つその日に「これ持っていけ」と渡します。