見出し画像

荻窪マレーシア料理「馬来風光美食(まらいふうこうびしょく)


2020年2月23日
立春を超えて春らしい陽気になってきたかなと思っていたら、吹き荒ぶ風は冬の勢いを感じる今日この頃、荻窪にあるマレーシア料理屋さん、「馬来風光美食(まらいふうこうびしょく)」に行ってきました。

カレー食べログ百名店が3店舗もある、カレーの聖地でもあり、よく通う本屋Titleのある荻窪はとっても大好きな街でしたが、このようなお店があるとは寡聞にして知りませんでした。

北口からでて大きな商店街を抜けて、少し歩くとお店の看板を見つけることができます。

画像1

5分くらい歩いたでしょうか。扉を開いて、地下にいく階段をおり、マレーシアの国旗が取り付けられた扉が目印になっています。


中に入ると、カウンター席が少々、テーブル席が二つと、こじんまりとしたお店ではありましたが、切り盛りする女性が明るく出迎えてくださいました。ニコニコ笑う姿に好感を持ちながら、カウンター席に座ります。
開店時間の18時に入ったつもりだったのですが、すでに人でいっぱい。もしや人気店なのではと、期待が膨らみます。後で聞いたら、最近テレビで紹介されていたとのこと。

このお店の女性は、レトルトのルンダン(牛肉をココナッツミルクと香辛料で煮込んだもの)をプロデュースしており、一緒に行った友人がそれを知らずに、下北沢で購入したことがあったのでした。
パッケージにはプロデュースした人の顔写真がありましたが、まさかその方のお店にいくことになるとは思いもよらず、偶然に二人で驚いていました。

画像4


さて、早速に料理を注文します。ここでは特に美味しかった肉骨茶(バクテー)を紹介します。

画像2


バクテーはスペアリブとあつあげ パクチー、しいたけなどを漢方スープで煮込んだお鍋です。テーブルに並んだ瞬間に漢方スープの香りが漂い、食欲をそそります。

まずはスープを飲むと、その深みのある旨みが舌を包みます。漢方スープなので、多少のクセを予想していたのですが、全く気になりません。思い込みでしょうか、食べていくと、心が爽やかな気持ちになります。いくまでの道が寒かったので、スープが体に染み渡り、ほかほかしてきます。


そして、一緒に出された謎のタレをスペアリブにかけて食べると、旨みが口の中で爆発します。何が起きたのだろう!このタレはいったいなんなのだろう!と、思いながらも聞きそびてしまいました。
謎のタレをお持ち帰りしたい気持ちで一杯になりましたが、その衝動は心の中にしまい、二人で夢中で食べ続け完食しました。

他にもペーパーチキンや、スペアリブの梅ソース煮込みシンパイクァッ、おくら、えび、ナスを発酵したエビのペーストで炒めたブランチャンチャウタウ、ナシルマにルンダンを合わせたスペシャルなメニュー(両方注文したら、どっちもお米だからと、合体してくれました。)を注文し、すべて、こと細かに紹介したいくらい美味しかったのですが、長くなってしまうので割愛します。

画像4

(これはシンパイクァッ)

このお店を一人で切り盛りしている方においしいおいしい!と二人でカウンターごしに伝えると心から喜んでいるようで、その姿をみると、こちらも嬉しくなります。

でも思わず、たいへん・・・!と本音を漏らしてくれました。明るい人がぽろっと弱さを見せると、コロッと人は、その魅力にやられてしまうものでしょう。思わずお皿洗いならやりますよ!と言いたくなる衝動を抑えました。みんなが味方したくなる、そのようなお人柄のかたのお店でした。

この人がいなければ、こんなにおいしいマレーシア料理を日本で食べることは叶わなかったので、ありがたみを感じながら、ご健勝をひっそりと祈り、お店を後にしたのでした。


余談ですが、翌朝はバクテーの力か、とっても目覚めが良く、体が軽かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?