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うつの時に全力少年を聴いてみた話。

5歳の息子の最近の興味は歌のようである。

アレクサに、「アレクサ○○をかけてー」といつもお願いしています。
フォートナイトの曲とか、仮面ライダーとか、うんちばりばりとか、いろいろ。

最近のお気に入りは、スキマスイッチの「全力少年」。
どこかで知ったようで、好きな曲ランキング3位らしい(1位は仮面ライダーリバイス)。

まあ知ってる曲だし、もちろん嫌いではないが、
ちゃんと聴いたことがなかった。

そこで暇だったので、弾けずに、ほったらかしの埃かぶったアコギを取り出し、全力少年でギターの練習でもしようと、なんとなくやってみました。
(なんか無気力な鬱の時に、何かやってみたくなる気持ちってすごく良い気分です)

ネットで簡単そうなコードの譜面をみつけて。

刺さりまくる歌詞に心が震える

最初の歌詞
「つまずいてころんでたら、追いてかれんだ」

※引用以下同じ https://www.uta-net.com/song/25879/

えっ、まじか!今の僕の心境。
休職して、周りとか自分の漠とした理想に置いてかれている不安がよぎる。

2番の歌詞
「遊ぶこと忘れてたら、老いて枯れんだ」


やべぇ。ぐさっと刺さる。こんな歌詞だったんだ。
でも、痛くはない。言ってくれてありがとう的な感じ。

休職する前は、遊びたいけど時間がない。子供がいるから、一人の時間がない。
でも、本当は、趣味がないし。興味持っても、めんどくさがってやらない。が正解。
遊ぶってなにするの?と考えてしまう始末。
自分の趣味を子供と楽しむ。そんな憧れていた父親像に蓋をしていた自分。

老いて枯れてる。

うんうん。それオレ。

「ここんところは、仕事オンリー。笑えなくなっている」


それ、オレ。

「ガラクタの中に、輝いていたものが、いっぱいあったろう?」


あったあった!拾わなかったよ!手がよごれるからとか言ってさ。

「大切なもの全て埋もれてしまう前に、
さえぎるものはぶっ飛ばして、まとわりつくものかわして」


まじでやべぇ。かっこいい。そんなオレがいたら。

「止めどない血と涙で乾いた心臓うるおせ」


蚊に刺された時しか血を見てない。涙は不安定でこの前とめどなく流れたけど。

「あの頃の僕らはきっと、全力で少年だった」


いやーそうそう。すげぇそう!息子も全力で少年やっている。
うちの猫も全力で、全力ネコやっている!

「怯えてたら何も生まれない」


もうグウの根もでない。

うつになって、つまずいてころんだ。
漠とした理想の自分が、どんどん僕を追い越していく。
もう影も踏めない。気力がない。
振り返ると、遊び方も気力もなく、ただ歳を取り枯れてるなオレは…
昔はやりたいことあったなー
でも、理由つけて、やらなかった。
楽しそうにしている人への嫉妬を押し殺して、
オレも楽しいぜ!と言い聞かせるように、仕事ばかりして。
自分の性格も把握せず、痛いことから逃げて、心が乾いているかもわからない。
子供が潤いなんだけど、それもなんか、それだけが潤いってのもなんか違うって感覚。

あらためて書いてみると、不安とゆううつに支配されているな。私。

でも、不思議と暗い気持ちにはならない。

このメロディの疾走感たるや、もうどうかしている。
鬱屈した気持ちを吹き飛ばしてくれる力強さ。かろやかさ。

「全力少年」
うん。すごくいい言葉だ。

不安とゆううつ。過去と未来。

最近読んでいる本「アドラー心理学 性格はいつでも変えられる」(野田俊作著)には、
不安は未来
ゆううつは過去
とある。

過去の反省にともなう陰性感情が「ゆううつ」
未来の計画にともなう陰性感情が「不安」

瞑想は、過去や未来でなく、「今ここ」に帰ることができる。
過去や未来の思考や感情にばかり向かっている注意を、
「今ここ」の感覚に連れ戻す操作。
こうして思考の影響を受けなくなると、思考にともなう感情である
「不安」「ゆううつ」は消えててしまう。

※引用「アドラー心理学 トーキングセミナー 性格はいつでも変えられる」より

私はどちらかというと、未来への不安が大きい。
でもその未来はとても抽象的なイメージ。言語化しているわけでもない。

お金のこと
仕事のこと
家族のこと
人生のこと

そんなまだない未来や
戻れない過去を考えるより、
「今ここ」をしっかりと把握し、感じることが、
この休職の決断によって、もらえたギフトなのかも。
前向きに考えてみよう。
すごく難しいけど、できる範囲で。

休職をゲームだと思うようにしてみる

よく、人生はゲームだという。
元気な時は仕事もゲームみたいに考えいた。
ドラクエみたいに、世界を救うビジョンをもって、仲間といっしょに一歩一歩課題解決して進んでいく。

まだ僕の休職ゲームのシナリオはないんだけど、
達成してみたい状態は、
自然な自分を知ること。
今ここ、をちゃんと見れる瞑想的な日常を感じられること。
としてみよう。
ちがったら、また変えれば良い。

まだまだ敵もぼやけているし、倒す術はないけど、
「ゲームをはじめてみた」
ということだけでも、良くやったと
少しだけワクワクする気持ちを感じることができました。

まずは、レベル1から2にあげるために
瞑想のトレーニングをはじめてみようと思います。

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