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どうなる日経平均株価?

皆さんこんばんは。飯能高校探究部のギンです。

今回は、最近すごいスピードで上昇している日経平均株価がどうなるのかをファンダメンタルズ面から考えていきたいとおもいます。


日経平均株価とは?

日経平均株価は、東証上場銘柄の中から日本経済新聞社が代表的225社銘柄を選択して計算する日本の代表的な株価指数です。

日経平均、日経225と呼ばれることもあり投資信託や先物取引などの商品にも幅広く利用されています。

計算は、構成銘柄の採用株価合計÷除数で求められます。

日経平均株価 算出要領を参考に作成:https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_guidebook_jp.pdf

上昇している理由

日経平均株価が上昇している理由を円安、金利、世界経済(特に中国)、前向きな経済状況の4つ上げて話したいと思います。

円安

2023年は平均1ドル140円程度とかなりの円安水準でした。

円安により、日本の輸出企業の製品が他国で価格競争力を増し、輸出量が拡大します。この増加した輸出により輸出企業を中心に企業の業績が向上し、利益が増加しました。

更に、海外投資家から見て日本株が割安になるので海外投資家が日本株を買うことで株価が上昇しました。

金利

2023年はイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)を7月と10月に修正して10年物国債金利が1%近くまで上昇しましたが、いずれにしても長短金利操作付き量的質的金融緩和の枠組みのもとで極めて低い金利水準が維持されました。

特に、実質金利でみると物価連動債利回りは−0.6%、短期政策金利−CPIでは−2%程度でした。
この極めて低い金利によって株価が上昇しました。

https://www.mof.go.jp/jgbs/topics/bond/10year_inflation-indexed/bei.pdf

世界経済

2023年は世界中で高金利が維持されました。

アメリカは、利上げにより雇用、物価上昇が弱くなったものの底堅くし、ユーロ圏は、景気後退。

中国は、CPI(消費者物価指数)PPI(生産者物価指数)はしばらくマイナスで経済が停滞しています。

しかし、日本は利上げを行わずにマイナス金利を維持しました。そのため日本経済が相対的によく見え、特に今まで中国に流れていたマネーが日本に流れ株価は上昇しました。

前向きな経済状況

日本国内の経済を見ると輸入物価上昇によるものではあるがインフレ率は2〜4%、GDPは過去最高レベル、日銀短観も好調、春闘の賃上げ率は3,58%とすごい好景気というわけでもないのですが、比較的良い状況で、特に好調な企業業績が株価を上昇させました。

このような様々な理由で日経平均株価は3万3464円まで上昇し年間では7369円上昇しました。

2024年の日経平均株価

2024年の日経平均株価を予想しますが、いつにこのイベントがあるからこうなるというようなものではなく、上値の予想を最もオーソドックスな株価=EPS(1株あたり純利益)✕PER(株価収益率)という計算式を使って予想していきたいと思います。

1月12日時点でPER(株価収益率)は15.63倍、EPS(1株あたり純利益)は2276円です。

投資家の期待値を表すPERは16倍、EPSは好調な企業業績で2400円になると予想します。

この数字を下に計算すると2400✕16=38400円となるので日経平均株価は、38000円台まであがると思います。

相場の、流れ次第では40000円まで上昇する可能性もおると思います。

リスクは米大統領選挙、自民党総裁選挙、アメリカのハードランディング、円高などがあると思います。

特に、円高は120〜130円くらいまで行くと思いますが企業の想定為替レートが140円近いので期待より企業業績が下振れた場合、前提となるEPS(1株あたり純利益)が下がり、私の予想を下回る可能性あるかもしれません。

まとめ

今回は、日経平均株価が上がっている理由や2024年の高値の予想をしました。

日経平均株価の動きを様々な視点から考えるのは非常に有益だと思いますが、正直1〜2年程度の予想はプロでも当たらなかったりするのであまり意味はありません。

では、何をすればいいかという話ですがやはり堅実にインデックス投資で20〜30年単位の長期で投資するのが良いと思います。

これからも、株式市場や外国為替市場の動向などをみてnoteにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。


〜顧問のつぶやき〜
ギンの持ち味がよく出た記事だと思います。

今までは「飯能」というキーワードでこのnote記事を更新してきました。しかし、ギンのようなタイプだと、そのキーワードによって自分の好きなことを思いっきり書きたいのに制限してしまう可能性がありました。

部員が話し合い、「飯能」というキーワードしばり無しでnote記事の更新を試してみようということになりました。

探究部の中でも金融や経済に対する興味・関心がずば抜けてあるギン。その分野に思いっきり没頭して、思いっきり自分の好きなことについて書いて欲しいです。

私もギンから学ぶことばかり。彼にはぜひ大学の公開講座などにも積極的に参加して欲しいと思っています。

何せまだギンは高校1年生。伸び代しかありません!

そして、読者の皆さま、ぜひこの手の分野にお詳しい方がいらっしゃいましたら、ご指導ご鞭撻(もしくはギンへの課題設定でも)の程よろしくお願いいたします!


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