新たな助っ人陣について

このオフ、鹿島アントラーズは現時点で二人の助っ人外国籍選手を補強。

先ずはエベラウド。以前に来たら尻尾を振ってスタジアムに駆け込む助っ人として紹介している選手。早くスタジアムに駆け込みたい。経歴はこちらで。経歴などは相当信頼できるが契約期間や市場価値についてはあくまでも参考に。情報の取捨選択、お願いします。

皆さん散々見たであろうプレイ映像。

いいとこどりの映像だと強烈なフィジカルを生かしたエリア内でのフィニッシュが目立つがフルマッチを2試合ほど観た印象だと、(下位クラブらしく)DFラインから吹っ飛んでくるアバウトなロングボールを相手SBとの理不尽なまでのフィジカル差で納めるシーンや、サイドに大きく開いてからのカットインも目立つ。(実際、右ワイドで起用された試合もあるようである。)

フィジカルに相当自信はあるようだが、背負ってのポストプレイはあまり見て取れなかった。ここらへんはチームのスタイルに左右されるだろう。日本のレベルなら求められればなんなく背負えるはずである。シャペコエンセでは相手DFを押し込んで背負うシーンよりもセンターラインまで下がってボールを受けてから簡単に捌くシーンやノーステップでサイドチェンジを決めるシーンも目立っていた。

田中滋氏も“今までの鹿島なら連れてくることが出来なかった選手”と評していたが正に。尻尾を振ってスタジアムに駆け込みたい。

二人目がファン・アラーノ。インテルナシオナルから2部のコリチーバへ貸し出されていた選手。コリチーバではジョルジーニョの指導を受け、チームは昇格も決めている。獲得に影響したかは定かではない。経歴などはこちらで。

チームは第2ボランチとして獲得したとのことであるが、コリチーバの試合映像を観る限り、中盤3枚でアンカーの前、或いは両ワイドでのプレイを得意にしているように思える。タッチは繊細で前への推進力がある。また、守備時にはその小さな体格からは想像が付かないハードなボディコンタクトも辞さない。とはいっても2ボランチとして起用するのであれば相方の負担は大きくなりそう。三竿さん、今年もよろしくお願い致します。

皆さん散々見たであろうプレイ映像。

おまけに。移籍の噂(あの程度のものを噂と呼ぶかはさておき)があるセルジーニョの代役としてパルメイラスから獲得の噂(あの程度のものを噂と呼ぶかはさておき)があるゼ・ラファエル。(発音はハファエル、か。)両ワイドでプレイ可能なアタッカー。経歴などはこちらで。

DAZNマネー以前では冗談でも名前を出さないレベルの選手である。もちろんいい意味で。このレベルまで来るともはや“当たるか分からないガチャ”というところからは一歩二歩抜けている。普通にやれば活躍するのである。DAZNマネー以降にブラジルから連れてきたレアンドロとセルジーニョがそうであったように、これから連れてくる助っ人選手は“当たりか大当たりか”という段階に来たと認識している。いつまでもガチャだもっさりだ経歴がどうだと言ってる人とは友達になれそうにない。彼は足が遅いと書かれているのを見かけたがそんなことはない。勿論チアゴ・マルチンスのようなスプリンターではないが、ボールを持った時のスピードは十二分であるしその迫力は普通ではない。

そしてこの3人は何れもポジティブトランジッションに強みがあり、新監督の指向するフットボールを表現することを大いに助けてくれるだろう。

プレイ映像、すごいですね。

ちなみにパルメイラスが引き抜く前のバイア時代のプレイ映像、すごいですね。引き抜いたパルメイラスの当時の監督はフェリポン。フェリポンのお墨付き。

もう一つおまけに。

ザーゴ新監督と共に発表された新コーチ陣の中に名前のあったギリェルメ・ロドリゲス氏。彼は昨季モンテレイ(あの北中米カリブ海王者のモンテレイである)でパフォーマンスコーディネーター?という役職を与えられていたとのこと。これはフィジカル面とメディカル面を繋ぐような役割だろうか。モンテレイは前年に怪我人が続出したことで彼をブラジルから引き抜き、メディカル/フィジカル面の改善を図ったとの記事も。彼は先ず練習スケジュールから見直し、土曜日に試合があった場合は日曜日をオフからリカバリートレーニングへと変更(月曜をオフに)したとのこと。

また、モンテレイに引き抜かれる以前にはRBブラジル(ここでザーゴと被っていたはず)やコリンチャンス、山東魯能(何れもおそらくマノ・メネゼス体制)などでもフィジカルコーチを務めていたとのこと。コリンチャンス時代には定番のCK値に加えサーモグラフィーで筋肉の疲労度を観察する機械やGPSでの走行データ管理等、新しいギアの導入にも積極的だったよう。アレックスPTのように新しいギアを積極的に導入する動きも見られるか、期待したい。新クラブハウス設立に向けてこういった人材がこのタイミングで鹿島に来てくれたことに感謝したい。(彼がザルツブルクの施設を視察する写真も)

昨年のCWCではリバプールに敗戦。彼もまたCWC戦士である。

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変化への不安を大きく大きく上回る期待に包まれた新シーズンに向けて。本当に楽しみ。

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