「核心情報はこう取れ!」 インテリジェンス手法 パート2
前回の投稿からかなり時間が経ってしまいました。お待たせいたしました。「核心情報はこう取れ!」パート2です。
1 インテリジェンス手法あれこれ
OSINT(オープンソース・インテリジェンス):公刊情報の分析研究を基とするインテリジェンス活動
SIGINT(シギント):盗聴、衛星情報などのシグナルを用いて行うインテリジェンス活動
HUMINT(ヒューミント、フミント):基本的に「人」を介してつまりフェイス・トゥ・フェイスでの面接技術により行うインテリジェンス活動
2 最先端のHUMINT
アバターと呼ばれる擬似人格を敵組織のダークサイトなどに侵入させ敵組織からテロ情報などの生情報を適時的確に入手する手法がイスラエルにて用いられているようです。主に、イスラム過激派対策向けです。実際に工作員を敵組織に潜入させて敵の情報を入手するのは人命などのリスクも高いため、危険を伴うミッションではこのアバターが利用されているようです。
3 ビジネスシーンでの活用はできるのか?
上記のアバターを敵組織に投入して情報を入手する最先端のHUMINTではなく、アナログ的なもっと人間臭い手法も厳然として存在しています。米英などの西側対外情報機関(CIA、MI6)や中国ロシアなどの共産圏国は、こうした手法により世界のあらゆる国々の様々な人々から今こうしている間でも各種の有益情報を得ているのです。
では、このようなHUMINT手法は一部の情報機関や国々のエージェントにしかできないものなのでしょうか?答えは「ノー」です。
インテリジェンス手法を基礎から学び実生活で実践・発展させれば、誰でもいつでもビジネスの現場でも活用できるのです。
4 インテリジェンス手法と向き不向き
まず最初に申し上げておきますが、このHUMINTによるインテリジェンス手法は人を選ぶ、つまり向き不向きがあるということです。
消去法でご説明しましょう。向いてない方とはどんな方か?
🔹 人とのコミュケーションが苦手な人、人と話すことが嫌いな人、リアル人間関係よりもSNSの方が向いていると思う人、リアル友達が極端に少ない人
🔹 場の空気が読みにくい、読めない人
🔹 観察力・注意力が「極端に」低い人
🔹 新たなことにチャレンジ、勉強する精神に欠ける人
🔹 友人知人、得意先からのメッセージ、メールなどへの返信や対応に12時間以上かかっている人
🔹 人との約束を守れない人、時間にルーズな人
🔹 不誠実、不義理、都合が悪くなった場面から逃げてしまう人(度胸のない人)
🔹 世話好きではない人、人の喜ぶ姿を見ても何とも思わない人
🔹 マニュアル人間。人が敷いたレールの上しか走れない人、応用力に欠ける人
🔹 趣味や好奇心のない人
などでしょうか。上記に該当していない方は、基本を学び訓練を積めば必ずや立派なインテリジェンス・オフィサーとして企業、組織に貢献できること間違いなしです。
5 インテリジェンス手法は後天的なもの
人間誰しも万能ではありません。上に列挙した項目に該当していても日常の何気ない努力や気の使い方で改善できるものばかりです。何よりもインテリジェンス手法は、最初から身につけて生まれてくるそれこそお釈迦様以外の人にとって見聞きするのは初めてのことばかりであり、練習すれば身につく後天的なスキルです。サッカーや野球の上達と酷似しています。理論と基礎を学び、実践を積み重ねていけばスキルやレベルは上がり活用の場もどんどん増えていくことでしょう。
6 これからの話
今回のお話で、インテリジェンス手法の種類や向き不向きの話、そして選抜された者だけでなく、一旦スキルを身につければ誰でもインテリジェンスの手法を毎日の生活やビジネスに活かせることがお分かりになられたと思います。
次回からは、理論の基礎から少しずつご紹介していくことにいたします。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。このシリーズでは私の経験を踏まえたお話をご披露させていただく予定です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
⏩ 続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?