2020年の振り返りと2021年の方針

独立した2018年から毎年恒例にしている、年に1回の振返りポエムです。書いておかないと、何をやっていて何を考えていたかを忘れてしまうので...。

今年は毎月の振返りではなく、やったことを見出しにして所感を書いていくような感じにしました。

コーディングが基本

仕事の軸はコーディングです。独立した当時から外向けに出している自分の強みやブログ運営の方針は変えていないので、ご相談いただく仕事の大半は当たり前ですがコーディング案件になります。

デザイン会社さんと組んで形式ばったオフィスの会議に参加させていただいたり、HubSpotのカスタマイズ案件を担当させていただいたり、100ページ超えるような案件に関われたりと、コーディングを続けるだけでも、まだ新しい体験には出会えるんだなって思ったりします。

そして、3年近くコーダーとしてやってきて、ようやく自分なりのコーディングの考え方もまとめることができました。

自分の方法をまとめたのは、マニュアル化って部分を考えているからでもあります。これは今後は自分の役割を抽象的な方面にシフトしていきたいと考えているからですね...(ここは後述しています)

ディクレクション業務

今年は過去の繋がりやブログから、ディレクターとして対応させていただく案件も増えてきました。コーディングと使う脳みそが違って、クライアントの具体的(あるいは抽象的)な要望を → 抽象化してまとめる → ホームページとして具体化するといった作業となり、めちゃくちゃ疲れます。

ただ、人間は不思議なもので経験を重ねていくと段々と慣れてくるんですね。だから食わず嫌いしているものでも、ちょっとずつでも摘んでいくのは大事だと思います。(慣れたときに、そっちの世界の方が好きになる可能性があるので)

ディレクション案件は7件ほどさせていただきました。

対応例)
■ 中・高等学校
[https://takigawa2.ed.jp/](https://takigawa2.ed.jp/)
※ オリジナルテーマ

■ お菓子作りブログ
[https://outiokasi.com/](https://outiokasi.com/)
※ オリジナルテーマ

■ 三重の美容院
[https://graciahair.com/](https://graciahair.com/)
Snow Monkeyで制作

また、ありがたいことに月額の運用案件も少しずつ任せていただけるようになってきました。ただ、十分な価値を提供できているかは正直怪しいところですね...。

東フリとズブズブ

Web制作コースのデイトラが無料の当時からカリキュラム作成のお手伝いをさせていただいたりと、そこから長いお付き合いをさせていただいてます。

メンター業や独立サポート、勉強合宿、オフ会など、事あるごとに関わらせていて、ふつうにコーダーやっているだけなら、できなかった経験をたくさんさせてもらいました

そして、2021年はオフラインでデイトラ生が集まれる仕組みが動き出そうとしています。

東フリ以外からだったら基本的にこういった依頼は受けないのですが、来年は自分も参画して多くの方と楽しく交流できたらと思っています。どうせやるなら参加したくなるようなイベントにしたいですね。

自分は東京での開催がメインになると思います。またアナウンスすると思うので、お近くの方はぜひお気軽にご参加ください!

新しい技術の習得

振り返ると以外と新しいスキルを学んでいて少しホッとしています。体感だと何も変わっていない(というか、やったこと覚えてない、、、)と思っているので、自己肯定する意味でも振り返りは大事ですね。

フロントエンド(JavaScript)

2020年の方向性として「フロントエンドエンジニアとして尖っていく」で考えていました。JavaScriptの本を読みメンターを付けてサンプルサービスを開発したり、JavaScriptの勉強会に参加したりしていました。

ただ、勉強していく中で思ったのは、まずめっちゃ難しい。。難しいことを追いかけ続ける自信がない、、、(体力もなくなっていく、、、)ってことですね。

JavaScriptはコーディングでも使うので勉強してよかったと思っていますが、これを主軸に戦っていく自信を持てなかったのが正直なところです。

Shopify

独立サポートのメンターしなかったら触っていなかった可能性が高いですが、「受講生がガンガン触っているのにメンターが知らないっていう状況はありえないだろ...」ってことで勉強して2件ほど実際に案件対応まで経験しました。
(トレンドを知れて強制的に勉強せざるを得ない環境にいれることが幸せ)

Shopifyの伸び方はえげつなくて、CMSの需要ではWordPressに次ぐ2位まで来ています。(伸び率もすごくて、ここ数年2位のCMSは基本1%台だったと思いますが、Shopidyは12月時点で3.2%まできました)

EC用のASPの位置付けではありますが、将来的にはCMS選定の1つとしてWordPressと比較しているかもしれません。

NoCode

今年はNoCodeブームが起きた年でもありました。SNS上だけでなく一時期は大手メディア媒体でも紹介されるような盛り上がりようでしたね。

自分はホームページ制作を主軸としているので、webflow触ってみました。手で書いているコーディングをGUIでやっているような感覚で、Web上のほとんどの表現は再現できるように感じました

今すぐコーダーが不要になるかと言われると後5年とか10年くらいは大丈夫な気はします(肌感)が、AIによってコーダー職の需要が減っていくことは規定路線ではあるので、こういったツールに触れたり、定期的にポジションを見つめ直すのは大事かもしれません...。

2021年の方針

仕事には、
- やることが明確な具体的な仕事
- 不明瞭なところを整理して具体化していく仕事
の2種類があると思います。Web制作でいうと、コーダーは具体的でディレクターは抽象的ですね。

具体的 or 抽象的のどちらに仕事の軸を置くかという部分で、2021年は抽象側に軸を置きたいなと。

大きな影響を受けたのは「具体と抽象」。ここ1年くらいモヤモヤした部分を言語化してくれたような気がします。

[方針1] 作業者としてのコーダー仕事は基本しない

今まで「デザインカンプ通りにコーディングする」という仕事をメインにしてきましたが、来年はもうやめようかと。今いただいているお仕事を完遂(来年の2月くらいまでありますが...)したら、よほどの事がなければ基本は受けない方針で動きます。

理由としては、主に2つ。

- 具体的な仕事はAIに代替される世界線にあること
- 結果が保証された仕事になってしまったこと

将来的に縮小するであろうスキルに依存し続けるのは怖いということと、コーディングで比較的満足してもらえることも分かったし、作業していて焦ることもほぼない、って状態になってしまい、学びしろが薄くなってしまったことですね。

コーダーとしての受託仕事はまだ5年とか10年とか残る気はしますが、縮小する未来であることは間違いなく、そこに依存し続けないことが大事かと。

レジ打ちを早くするスキルを磨いても、自動レジやAmazon Goが当たり前になれば、仕事のスキルとして発揮しようがない、ってことですね。。。

[方針2] 考えて答えを出さなきゃいけない仕事をする

わたしがこれまで避けてきた答えがあいまいな仕事に答えを出す仕事を増やしていこうと。

答えがあるからコーダーを選んだ自分にとっては、ディレクションであったりコンサルみたいな仕事は極力は避けていきたかった仕事ではあります。ただ将来を考えたときに、抽象的な仕事をできた方がメリットが大きすぎると感じ、一旦はそっちの道でチャレンジしようと考えるようになりました。 

- 具体的な仕事から順にAIに代替されてしまう
- 抽象的な仕事が合わなかったとしても、具体的な仕事には戻りたい時にいつでも戻れる
- 具体的な仕事は時間が拘束されるが、抽象的な仕事は時間を割り振りできる
- 抽象的な仕事は応用が効きやすく転用しやすい
- 抽象的な仕事は裁量権が多い

ここ半年ほど悩んでいたのは、具体の仕事をしている限りは時間が拘束され続けるということ。時間と場所が自由なだけで、時給で仕事をしているのと変わりません。

そして一番ボトルネックだったのが、外注しづらいということ。「具体の仕事を売りにしてフリーランスとしてやっていると、具体の仕事ができるあなたに発注」という形で仕事が来ます。そうなると、タスクに対して自分が指名されているので自分がやらないといけない。

商流って基本的には抽象的な事象を具体化する過程で降りてきていて、抽象寄りに位置する人が具体的なレベルに落とし込んで仕事を割り振っているという構図ですよね。自分のように末端の具体(これ以上具体化できないレベル)の部分を仕事にしていると、必ず自分が対応せざるを得なくなってしまいます。

この悩みを解消する方法が仕事の抽象度を上げるということでした。時間を確保したいなら具体の人に外注することもできるし、自分の時間が余っているなら外注せずに自分がやってもいいといった感じで裁量権があるということですね。

あと保険じゃないですが、具体の仕事ってある程度の実績を作っていれば戻りたいときにすぐ戻れると思います(それが手に職ってことかと)。なので、目先のお金が必要ない人にとっては、ふらっと抽象度の高い別の仕事に移動して試す期間をつくるのもありだと。

[方針3] 乗っかる

今年の後半から、自社商品という形でプラグインの開発やテーマの開発といった所に注力していましたが、自社商品を作るのは一旦やめようかと...。

理由としては、

- 作った商品を2年、3年と改修し続けられる気がしない(興味が別のところに移りがち...)
- 作ろうと構想したものの競合を調べてみると、十分なものが既にあったりする

といった感じで、自分で作るよりも既存のプラットフォームに乗っかった方が合っているなって。

来年の動きとしては、

- 制作会社さんとShopifyテーマ開発
- Snow MonkeyをベースとしたWeb制作(テンプレート開発)

WordPressテーマ作成に関しては、Snow Monkeyコミュニティの盛り上がり、テーマのクオリティどれをとっても超えられる気がしないので、ありがたく乗っからせていただき、コミュニティの盛り上げに少しでも貢献できればと思っています。

まとめ

といった感じで、今後の方針のどれもが抽象的な目標になっており、来年の今頃には「あーそんなの言ってたな」なりそうで怖いですね。

ここを軸にして具体的なアクションに落としていきます。来年も同じようなことしていたら、誰か叱ってください...。

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