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世田谷線さんぽ。

haniho_kum

東京で暮らし始めて数ヶ月。

この7月から世田谷線沿線のお店の棚を一つ借りて展示販売することになったので、そのお知らせがてら、今日は世田谷線界隈のことを少し。

レンタル料がひと月2,400円ということで(もっと低価格の棚もあり)4ヶ月棚を借りることにしたものの、この猛暑で散歩がてらお店を訪れてショッピングする人は果たしてどの程度おられるのだろうか。納品に行った日に、そんなことをチラッとギクッと思ったのだけれども、自分のアバター的な存在(自作の品々)がお店で未知の誰かと出会ったり、他の方の作品などと並んでいると想像するとなんだか少し面白いのかなと。

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私が世田谷線をはじめて利用したのは、以前世田谷文学館で開催されていた「描くひと 谷口ジロー展」に出かけたのが最初で、たしか下高井戸から京王線に乗り換えた記憶がある。その時は「京都の叡電や嵐電っぽいな」と少し懐かしく思っただけで強く印象に残ったわけではないけれど、その後、沿線界隈の2カ所のクリニックに通院することになり、周辺を歩いたりお店に入ったりするうち、徐々に親しみを覚えるようになった。

世田谷線の全ての駅。端から端までの所要時間は17分程度、駅と駅の間隔は1㎞未満。

ある時友人と沿線散歩をしようと誘ってみたところ、都内在住の人も神奈川の人も「世田谷線は乗ったことないし、それ以前に三軒茶屋にいくのもはじめて」というので驚いた。そういえば、私は東京に越してきてから同じ東京に住む兄にまだ会ったことがない。おそらく実家(京都)で会う方が早いだろう。東京は広いのだなぁ。
とにかく、世田谷区だけでもとても広いのだった。世田谷区で利用できる路線はこのような感じで、世田谷線はいくつかの主要路線同士を結ぶ役割を果たしているのが分かる。

エリア分けは、世田谷みやげ2022に載っていた地図を参考に作成しました。
①〜⑤は、他府県にいた時から耳にしたことがある駅名を目印に入れてみました。

世田谷線の発着駅、三軒茶屋駅のキャロットタワー無料展望台から見た世田谷線はこんな感じ(下の画像右側)。

下の駅を撮ったものとこちらは世田谷線散歩をした際に友人が撮影したもの。

線路の途中にモフモフの緑多めになっているところがあり、目に優しいです。

沿線には豪徳寺や松陰神社など見どころも多く、住宅地に点在するお店、例えば猫に関する本だけを扱う本屋さん(西太子堂近く:Cat's Meow Books)や、今回私が棚を借りることになったギャラリー雑貨店(若林駅近く:世田谷233)、一品料理も充実している蕎麦店(世田谷駅:いづみ家)、あんみつやぜんざいなどが美味しい甘味処(山下から徒歩すぐの小田急豪徳寺駅の前:おじか)など、見つけて「やったぁラッキー」と思える場所に出会えると楽しい。線路沿いを歩きながら何色の電車が来るか待つのもいい。

自分であまりうまく撮れなかったのでphotoACから無料ダウンロードしました。
これは自分で撮ったもの。若林駅と西太子堂の間あたり。他にも緑や赤、青の車体も。
左上から時計回りに、お蕎麦屋さんのほろ酔いセット700円、豪徳寺で一番小さな豆サイズの招き猫。この時の豪徳寺は工事中でした。線路沿いには季節の花が目に嬉しい。このときはタチアオイ。猫の店長さん?スタッフさんがいる素敵なお店で本を買うとカバーをつけてもらえます。宮の坂駅で旧玉電デハ80形が展示されています。中にも入れる!松陰神社で引ける吉田松蔭先生のお言葉みくじは内容充実!中央の写真は西太子堂駅と若林駅までの車窓から見えるギャラリー世田谷233の外観。表のベンチでコーヒーを飲むお散歩中の方も。
世田谷線に限らず、世田谷エリア全体の案内の冊子がこの他にも、キャロットタワーの展望台や世田谷線乗り場近くの案内所に置いてあります。

普段、写真をあまり撮らないので、本当はこの他にもいいなと思った風景やお店があったのだけどなぁと思いつつ割愛。それでは最後にご案内。

今、シェア型の本棚や、手作り雑貨のレンタルボックスのお店をよく見かけるけれど、まさか自分が借りようとは考えたことがなかったので、なぜこんなことになったかといえば、車窓から見えて気になっていたちょっと怪しげな(笑)お店に入ってみたところ、私が去年まで奈良でハニホ堂という店をするきっかけになった「こういう空間いいな」と思った、千葉県佐倉市にあった、デザイナーさんが営んでいたレトロな雑貨店になんとなく似ているというか、枠にハマらずに皆さんが好きなように展示されている作品が魅力的で、いいなと思って。

中央下段が「ハニホ堂」のスペース。他の方がシンプルに展示されているのに比べて置きすぎてしまいましたが、納品当日マッチくじを買ってくださった方が…(涙)
素敵な模型。ギャラリー世田谷233の外観です。映画製作に携わっておられた方が寄贈されたそうで、他にも作品が展示されていて、そのクオリティにびっくり。
個性豊かな作品やアクセサリーなど綺麗なもの、可愛いものもある一方で、池上遼一(史村翔 原作)の『サンクチュアリ』や古いレコードがたくさん棚にあったり(レコードは非売品とか)して渾然としているのがよい。下段左の233アートガチャのほか、オリジナルのおみくじが楽しいので是非おすすめです。
右上の棚は「悩み相談を無料で受け付けます」というような悩み相談箱。ファイルには過去のご相談と回答が、左の箱は新たな相談を入れるためのものかと。上から3段目左は初めて訪問した時に惹かれた作品で、下の引き出しを開けると過去作品のファイルなどが。こうしてみると棚は自分の心を表すようで、ハニホ堂(中央下)はごっちゃごちゃですね。次回どうにか改善したい。

最初に訪問した時に傘を忘れてしまい、後日傘を取りにもう一度足を運んで、三度目には棚を借りる申し込みと納品をしていたのでした。美味しいドリップコーヒーが200円だったかな、で飲めるのも嬉しくて。お店の方が穏やかで居心地よく過ごせて、と言いつつどういう空間なのかは今もはっきり分かってはいないけれど、他のお店に行ったり通院や追加納品(レイアウト変更)の時にでも、ゆっくりお店を眺められたらと思っています。

不思議な空間、ギャラリー世田谷233のHPもよかったらご覧ください。
遠方の方も棚を借りて展示、委託販売などできるようなのでご興味ある方はそちらも。

訪問する際は三軒茶屋から歩くか、西太子堂駅か若林駅から見つけてください。
お店のHPからお借りしました。営業時間 11:00〜19:00
定休日 毎週火曜日、第1・3水曜日

ミスはいつものことですが、ポストカード全種類と新柄を作ったはずなのに、緑とピンクを持っていくの忘れたので7月中旬頃に内容変更または補充します。8月以降は木工作品ISSHOシリーズメインに、9月はブックカバー特集にするなど、四ヶ月の間、少しでも変化させたいです。

ポストカードは直接販売の時と少し条件が違うため150円に設定していますが悪しからず!

【2022年11月追記】
展示期間は無事終了しました。お買い上げいただいたお客様、棚をご覧いただいた皆様、お世話になった世田谷233さんに感謝申し上げます。またどこかで〜