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いろはにほ4コマ日記(1)ゐ〜も

今年は春に引っ越しした関係で地元の病院で出してもらっていた薬が切れて長期間放置してしまい(紹介状をいただかずに来てしまったため)、持病が少しぶり返して痛みで何もできない日が続き、「痛みってのは、花粉症と同じで去ってしまうと、途端に最初からなかったような気になって次への備えを怠ってしまうんだなぁ」と猛烈に反省する日々を送った私です。

それなのに、先日久しぶりに帰省してやっと診察を受けられた時、「(新居近くの病院へ行くまでの分として)お薬のほうは3ヶ月分、痛み止めの方は50回分出せますけどどうしますか?」と聞かれて「ひぇっ50回も痛い日があるって想像するだけでうんざりするぜっ」と思い、つい「いえ30回分で大丈夫です」と変なところでサバを読んでしまった。

今年は新たに内科にも通い出したので薬代や検査代がさらに上がり、体調面以外のところでも空回りや不振が多く、何か新しいことにチャレンジして気を取り直そうとか、楽しいことを見つけて気を取り直そうとしても却ってミスや失態、物忘れなどで冷水を浴びるような思いがしたり。

「この感じ、どっかで覚えがあるなぁ。何をやっても残念な感じに終わるこれって、おみくじの凶の運勢の時に書かれている文章そのまんまだなぁ…」と先日ふと気付いてしまったのでした。

例えば過去に古いおみくじをもとに自作したZINE『レッツおみくじ』から、自分に告げられているような凶の運勢判断を3種類抜き出してみるとこんな感じ。

このみくじに遭う人は、どのようにしても運気がまだやって来ず、思い通りにいかない。思案して手段を変えても好転しない。
真心をもって尽くしても評価されず苦悩している。そんな時、青空に向かって香をくべても心は晴れず煙となって消えてゆく。それでも投げやりにならずにいれば過ちは少ない。じっと我慢して時節のくるのを待つこと。
このみくじに遭う人は運気が衰え、身に覚えのない災難に遭い、居場所にも困る有様である。ただ正直に振る舞い、運気回復の時を待つこと。

これらは自分的にはかなり「優しい凶」で(凶の中の凶には目を背けたくなることまで具体的に書いてあるので)、むしろこれを見て「今は時期が悪いんだな。もう少し待ってみよう」と励まされるような気がするのだけど、自分に限った話ではなく、「おみくじ100種類のうちの3割近くが凶だということは、誰しも人生の中では良い時と悪い時があるのが当然」だともとれるし、「良いことばかりあって願いが全て叶うなどとは思うな」という戒めというか、多くを望みすぎることや利己主義への牽制もあるのかもしれない。

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ところで私は今年、1月から日記代わりに「いろは順」にタイトルをつけて、実体験や実際に感じたことをベースに4コマにしてTwitterに載せてきて、かなり途切れ途切れではあったけれど、この10月になって、やっと「いろは〜せすん」までの一週目が無事に終わろうとしている。

漫画を描いても特にいいことは昔も今もないけど、「いいね」を押してくださったり、時折感想をくださったりする方のお陰で「ああネット上で私だけ惑星に一人じゃない」と思えたり、後から見返してみると、「かなり凶っぽかった今年の自分」が、結構「くすっ」「ふはは」「トホホ」な出来事に包まれて平和だったことに気づけるのがありがたいです。

痛くて寝て過ごす日が多く、仕事やその他で色々と絶望的な心理状態(そんな時は昔新聞から切り抜いた、町工場を経営する方のインタビュー記事を読み返すのです)に陥った、というだけでなく、それなりにオモロイ日々を過ごせた(ている)と、漫画にして後から振り返ってやっとそう思えることに自分で励まされる感じ。

で、前に途中でまとめてnoteに「う」まで載せていましたが、

今日は「ゐ」から終盤の「も」まで一気にどどんと載せてみます。途中、「お」がダブったり、今の前の家(街)の頃の記憶なども織り交ぜてちょっと月日が前後したりもしていますが、あしからず。

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残る「せすん」は二回に分けて近日Twitterに載せます。もしよかったら。

最近、長年の知り合いで、趣味でもあり仕事としても制作する4コマを描き始めた頃にお世話になった方が久しぶりにメールをくださって「kumさんはいつからか変わりましたね」と書いておられて。

何度か同じことを手紙やメール等で書いて来られるので、きっと「年々苛立ちやすくなり、温厚さが消えたってことかな」とギクっとして、何か不快にさせたりガッカリさせたり知らぬ間に傷つけたのかもしれないなと。けどまぁ、自分でも気にしてるけどどうにもできないし、嫌ならどうか距離をそっと置いてほしいなぁ…と思いつつやんわりお返事したら、そうじゃなくて。

「kumさんは私生活でも介護など経験して仕事やお店をしたりして色々活動していて、まぶしくてなんだか遠く感じてしまって、嫉妬のようなものでした」というような内容で。

彼女はある時から「最近はあんまりブログや4コマなどを見る時間なくて…ごめんなさいね」と仰っていて、ただ、同じような内容だから飽きられても当然かと気にしてなかったのだけど、そうじゃなくて、どこかに鼻につく「私、色々やってます」感が出てしまっていたのかもしれない。でもそれは、フリーランスだからネガティブなことばかり書けないのと、プロモーション的なものやお付き合い的な流れもあったり、暇だと思われると昔から色々手伝ってとかアレやってと店番や代行業的なことを突然頼まれ(見下され)がちなので忙しそう、手が回らなくて大変なんだよって風に見せたい面もあるというか。

彼女が親しみを持ってくれていた頃の日記4コマは、「仕事がない、暇すぎてどうしよ」って話や、テレビにツッコんだり散歩中に目撃したちょっとしたことなどを描いていて、実際には今と全く変わってないのです。わはは。

だからその方に、むしろ今の漫画も読んで欲しかったなと思って、今日は今年に描いた私生活漫画を一気載せしました。

最後におまけの昔はにほさん。今も昔もその場しのぎでのほほんと生きてます。

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