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イベント出展@三軒茶屋 のお知らせ(参加後記あり)。

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これまで、「手づくり市」や「アート&クラフト展」、「デザインフェスタ」や「文学フリマ」など、色々と少しずつ参加してきて、それぞれの場所で独自のカラーがあって面白かったり反省したり、感想はその時々で様々だけれど、この2022年に思うことは、結果はともかく、イベントが無事に開催されるだけで感謝!!しかありません。

さて本日は、来たる11/26(土)27(日)に東京都世田谷区の三軒茶屋キャロットタワー(駅ビル)26階スカイキャロット(展望階)にて開催される「起業ミニメッセin 三茶」と題された、世田谷にゆかりある女性起業家たちによるマルシェのご案内です。

画像からサイトへ飛べます。

三茶(さんちゃ)こと三軒茶屋は、人気ドラマ『すいか』(小林聡美さん主演、木皿泉さん脚本)のロケ地で知られるそうで、あとはカフェマメヒコがあったり、屋上テラスがあるカフェ併設の書店『twililight』、世田谷パブリックシアターや三軒茶屋シアタートラムなどの劇場などもあったり、関西から来た私には、そこが東京の中でどんな立ち位置の街か不明ですが、路地を迷路みたいに進むのが楽しいエリアだなと。

その三軒茶屋のランドマーク、キャロットタワー26階は展望フロア兼ホテルのラウンジ(奥はレストラン)となっていて、その一部が二日間だけ、展示会場になるようです。

展望フロアからの眺望

参加者は一般的なイベントと比べると少なめ(40ブース程)で、販売メインではなく「女性起業家が自分の事業をPRし、他の起業家さんやお客様と出会い、様々な学びを得る機会にする」ことを目指し2005年から開催されている男女共同参画センター主催のイベント、なのだとか。
告知しながらなんだか他人事になっているのは、関東に越して来たころ、図書館の入り口で出展者募集の案内を見つけて応募したものの、今ひとつ状況がわかっていないせいでしょうか。聞いたところによると、「自分で呼ばないと、イベントそのものに集客力はないですよ」とのことなので、穏やかで和やかな時間になりそうだなという予想をしながら展示内容を考えているところです。

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私がハニホ堂という屋号でイベントに出展するようになったのは2019年の秋。
一時期は小さなお店も開いていました。
おもに自作の紙雑貨やZINE、そして他の作家さんに声をかけて自分の企画した商品を作ってもらって販売したり、色々とその時々でやっていますが、イメージとしては、子供の頃憧れた駄菓子屋さん風の空間でやりたいことを見つけたり、少しでもマシな作品を生み出す一歩になれば…という思いでいます。

すべての原動力は、初めて参加した京都・知恩寺の手づくり市や「アートクラフトフエスティバルinたんば」で、「私は全然ダメだな。もっともっとどうにかしていいものを発表したい」という悔しさ、恥ずかしさ、自分への喝からでして、今もイベントに出るたび「うわー、今度こそは」と項垂れて、またやる気になるという感じ。

それでは、今回展示予定の品から、今準備中のものたちをいくつかご紹介します。参考までに、今年の5月に文学フリマに出展した時のブースがこんな感じでした。

この時、たくさんの方がブースを訪れて新作ZINEも売れて嬉しかったのですが、大きな反省点は「展示内容が多すぎて、フリマのようにお祭りのように、通りすがりに買っていく方にモノを売るだけの行為になってしまった」ということでした。ZINEを売りたいイベントなのだから、潔く他の雑貨は諦めてZINEだけを展示すべきだと頭では分かっていながら、それだと私のブースには誰にも立ち止まってもらえないから、何か少しでも目を引く展示が絶対に必要だと考えたのが一つ。もう一点はブースで自分の顔が見えると、前を通るお客さんに「こんにちは〜」と声をかけないといけなくて、声をかけた瞬間逃げられるだろうという不安。
また閉所恐怖症気味なので、1ブースだと狭くてしんどくなってしまう(時節柄のリスクも考えて)ので2ブース取って長机を最大限利用しないといけないと思って、という理由から最終的にてんこ盛りになってしまってキャパオーバーになったのでした。

そんな経緯から、今回まったく毛色の違うイベントではあるものの、ブースは、上の画像と同じ長机を使う可能性が高いということで、私は数ヶ月前から自室でシミュレーションを始めました。

画像の左右でだいたい170㎝ほど。

まず、文フリの時のおみくじの箱とパネルをひと回り小さくして、もとのおみくじパネル(自立スタンド付き)を再利用して、缶バッジ見本を貼り付けてみた。上の方のバッジが天井を向いているのは、展示したとき見下ろしても少しでも絵が見えるよう工夫したため(裏に段ボールを敷いて角度をつけている)。

確かどれでも一個200円です。

100円ショップのスタンドを利用して自立させた有孔ボードは今回新たにコラボ企画として展示するマスク(メガネ)コードのためのスペース。立体的にポストカード類を展示できる段ボール棚を買ったものの、展示スペースはもう足りていない。

文フリで苦労したのは、自作のマッチくじ、という商品。本来はいろは順に47種類あり、おみくじのように中(絵柄)が見えない状態で引いて何が出るか(マッチ箱の中に小さなおみくじもあり)を楽しんでいたくものだけど、在庫が47そろっていない場合に透明な袋に入れて好きな絵柄を選んでいただく方針にすることがあり、それがこんな感じ。

これで20種類ほどなので、この箱が二つ必要になる。

これを文フリでやってしまって、「や、ぬ、き、をください」だとか「そ、ね、はありますか」と聞かれてそれを台の下の段ボールの中から探したり、お客さん自身がどれにしようか迷いすぎて時間がかかる…だけど時間をかけて決めても「あ、すみません、それ品切れです」とか店主(私)が言うものだから、時間と手間をドブに捨てるような感じでした。
なので今回、「おみくじ」形式で引いてもらうのがやはり一番と言うことで、47種類を2セット作り直しました。白い無地マッチに、A3用紙に20種類ほどラベル印刷してある紙を一枚ずつカットして貼り、中に小さなおみくじを入れる作業です。

中のマッチを確認して、どう見ても商品としてはお出しできないものを抜き出します。

その後、中が見えないようにして、こんな感じに。

中が見えない状態になったのに1セット46種類しかないことに今気づいてうなだれる(自分でももう何が足りないか分からない)。二日開催なのでマッチくじは2セット作成しました。

自作の「はにほみくじ」も、A3に10種類のおみくじをレイアウトしたものを5版下分印刷して、それを自分でカットして折りたたんで剥がせるシールで留めて、47種類ずつ袋にまとめて二日分用意しました。

あとは、先日、近年お取引を始めた企業様とランチをする機会があったので、その時にこのイベントの案内状を渡したところ、見に来てくださるとのことで、「普段の他の仕事などが見たい」とのご要望があったので、ポートフォリオを少しだけ分厚めに作成。

いつもイベント時などに作る「ハニホ堂つうしん」は、特別版。三百円ほど当ブースでお買い物してくださった方にお渡しするもので、一度だけハニホ堂がシンプルなイラストやデザインを8240円(ハニフォ円)で作成しますと言うサービス付きのちょっとした読み物となっています。
ハニホ堂つうしんは普段はA3サイズの紙を折りたたんでいますが、今回印刷のグラフィックさんでA4サイズのフライヤー印刷(オフセット)が特価になっていたのでA4の4つ折りサイズにしました。

そして今回新たに手芸作家・講師のyun*styleさんにお願いして、マスク(メガネ)コードを販売することになり、紐部分に手間がかかるということだったので私も不慣れながら様々な太さ、色のコードを買ってきてYouTubeなどを見ながら編んで、それを商品に仕上げていただいているところです。

作家さんのお手本(左下のオレンジ紐)を参考に自作したコードたち。様々な編み方を知りました。
yun*styleさんから「途中経過ですがこんな感じで制作してます」と届いた画像です。私が苦戦したコードをいくつか利用してくださっているのが分かります。変身ぶりがすごい!

ブランド名は、yukkurich(ゆっくリッチ)になりました。

この企画を思い立ったのは、2020年、マスク不足だった頃、同時に世界中で様々な職種の方が苦境に陥っており、知り合いのタイ在住のカメラマン奥野さんが地元の縫製工場の職人さんの仕事を生み出すために布マスクを製作され、私はそれを輸入販売していたのですが、3度目の追加輸入のあたりから不織布マスクの供給が国内で安定して、「え、まだ布マスク売ってるの」と言われるようになり結構売れ残ってしまった…という経緯があり、お店を閉じてからは販売する機会がなかったので、今回マスク関連のものを何か提案して、一点ずつデザインの違うマスクコード(メガネにも別売の器具をセットして使用可能)をお手頃に販売することにして、お買い上げの方に布マスクをおつけしようかなと考えています。

ポケット付き布マスク

このマスクを企画販売されていた奥野さんは現在、タイで観光業のために家族と引き離されたり過酷な環境に置かれたたちの現状を追い、人間至上主義で良いのかを問いただし、動物の尊厳と今後の地球について考えさせられる映画を撮影中で、先ごろドキュメンタリー映画の登竜門「Tokyodocs」に選ばれ、様々な国から声がかかっているそうで、私も映画の完成と国内での上映を心待ちにしているところです。

そしてコラボといえば、2016年からISSHOシリーズで創作を「ご一緒」しているfqdesin.okudaさんとの作品も展示します。iichでも販売していただいていますが、その中から一部だけ展示販売する予定です。

フラットタイプやサイズ違いもあり。
キツネペンダントと、「いなり」か「葉っぱ」ピアスのセットで。

コースタートレイやアクセサリーの他、もともとは、いつもスマホを箱ティッシュに立てかけていた甥のために企画したユーティリティースタンドを持っていきます。

左はスマホやCDを載せて、右はショップカードやポストカードなどを。

その時々に入手できる木を使ってくださるのですが、以前「強度に問題があるので、全て作り直します」と申し出られたこともあり、また私が「濃い色の木の方が人気があるのですが…」と伝えたところ、今回オニグルミで製作してくださいました。ISSHOシリーズは在庫があるものに限り、こちらで購入可能です。

乾燥中の様子を送ってくださった画像。塗装の油分が残ることから乾燥時間を長めにしていただいた。

このnoteを目にされた方が来られるかどうかはともかく、通りすがりのほのかな出会いを楽しみにしています。他の出展者さんたちの活動を知ったり交流することも含め新たな学びに期待しつつ、おもにコラボ企画商品の販売、頑張ります!

応援している福島県相馬市のもくもくさんとのコラボグッズも展示します。上に画像を載せた缶バッジもたび重なる地震に見舞われながら何度も立ち上がる皆様への応援も込めて「もくもく」さんに発注したものです。
開催まであと1週間、の写真です。

【参加後記】


無事に二日間の展示を終えました。展示内容を好意的に見てくださるお客様の優しさ、熱心さ、お子様方の表情の豊かさ。出展者の方とお話ししたり、無料なことに恐縮するほど丁寧なカラー診断を受けてテンションが上がったり、イートインで飲んで美味しかった紅茶を買ったり、他の起業家の方々の姿勢に学びつつ、その場での時間を楽しみつつ、全体的にのんびりした二日間を過ごせました。

わざわざ足を運んでくださったお取引先様や友人もいて、出展者としていつもとは様子が違ってソワソワしている私に会ってもろくにお喋りもできないし落ち着かないことだと思うのだけれど、それを承知の上で、激励を兼ねて現地まで会いに来てくださるというのは、簡単なようで誰にでも出来ないことだと思うのです。だからこそ、顔を見せてくださった方々に、私は二日間を通してはちきれんばかりの感謝と敬意と親愛の情を抱きました。
一度だけクラウドファンディングをした際にも一人で行動していたので孤独だったし思うように行かず、その時にも強く思ったことですが、いざという時に骨を折ってくださる方、力を授けてくださる方への感謝をいつまでも忘れずにいたいです。

会場でお買い物してくださったお客様、ありがとうございました。
展望フロアという素敵な会場で、魅力的な作品(商品)を展示しておられるブースに挟まれた位置だったことにも感謝しています。参加者やイベント関係者の方に関西の方が多いと分かって和んでしまい、つい関西弁丸出しになってしまってちょっとリラックスしすぎましたが。はは。

ブースの様子(開始前)
主催者様から後日いただいた写真