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妖怪歩行

今日は眠い。
どうしても眠い。
松永”爆睡”の二つ名が炸裂している。

それでも、帰ってきてシャワーを浴びて、洗濯をして、ごはんを食べてから昼寝したのはほんとうにえらい。
あんなにもずっと、すぐに眠れる状態だったのに。

深く眠らないように、ソファーに転がる。
22時10分の目覚ましで起きて、それからごろごろして、ごろごろして、上半身を起こしてみたけれど、ぜんぜんダメだった。

そうだ。
わたしの人生っていつも、ぜんぜんダメだ。

ダメはダメなりに生きていくのだ。
開き直ってコンビニに行くことにした。
深夜の散歩コース、少し遠いコンビニまで。
アイスコーヒーでも買ったら元気になるだろう。

同居人が付き合ってくれると言ったので、一緒に歩いた。
“共視効果”の話を聞いてから、一緒に歩くことはなんとなく推奨されている。
ぼおっと一緒に暮らしていると、生活のリズムも、休みの日も違うから、本当に同じ家に住んでいるというか、同じ部屋に住民票があるだけのふたり組になってしまう。
なんで、コイツ今日もここに帰ってくるんだろう。あ、他に家がないからか。みたいな。
まあ、それもそれでいいのだけれど
たまには、一緒に歩いたっていいじゃないか。

あんまりいろんなことを気にしないわたしも、さすがにひとりで歩いているときに歌ったりしないけれど、同居人がいれば無敵だ。
今日は、スガシカオの話をした。
わたしは、「Thank you」と、「アシンメトリー」「午後のパレード」「真夏の夜のユメ」を少しずつ歌った。
スガシカオの曲は難しい。
本人はあんなに簡単そうに歌っているのに、譜割りも音程も、なにもかもが簡単に追えなくてびっくりする。
歌詞もちゃんと覚えてないし、なんだかエアプみたいだ。

同居人は、新譜の「さよならサンセット」と「国道4号線」がすばらしいと言っていた。
そうなんだよ、すばらしいんだよ。
でもわたしはスガシカオの、(笑)みたいな、すばらしくなさすぎないというか
名曲じゃない感じの曲もすごい好きだ。
「Thank you」とか、アルバム1枚めなんだけど「ねえ 明日死んでしまおうかしら」からはじまるの。そういうところ。

コンビニに着いたら、ポケモンの絵がついたチョコレートを見つけた。
いろいろ種類があって、ルカリオとフライゴンを選んだ。
なんとなく「自分できちんと応援したい」と思った2匹。
ピカチュウとかメタグロスとか、グレイシアとか、他の誰かが応援してくれるような気がして。
いや、ルカリオとフライゴンだって人気者だって信じているけれど。

あと、「ねるねるねるね」とザバスを買ってもらった。
わたしはいま「松永ねる」という名前で活動(?)をしているわけだけれど、これは「寝る」であり、ゲームで使っている「ねるね」という名前からとった。
「ねるね」は、「ねるねるねるね」からとった。
どうぶつの森で自分の名前を決めなきゃいけないときに、「ねるねるねるね」を食べていたから。という理由で、それからずっと使っている。
すごく好きな食べ物ってわけじゃないけれど、「ねるねるねるね」のことを、どうも他人に思えない。ときどき買う。

ザバスを飲みながら帰ってきて、エッセイを書いている。
スガシカオでも聞きながら感動的な気分で、今日の夜の散歩のことを書こうと思ったけれどぜんぜんダメだった。
日本語の歌詞を聞きながら、自分の感情を書くって難しい。
「買いたいモノ5選」とかだったら、書けるんだけどなァ…

いやでもほんとうは、ちょっと恥ずかしいだけだと思う。
いや、眠いのがいちばんなんだけど。
コンビニ行ってザバス飲んで、眠気とおさらばして、集中力を手に入れられるんだったら毎日行ってるわ。でもそうじゃない。

眠いうえに、恥ずかしい。
友達に書いたものを褒められて、すごく嬉しいのに、なんだか恥ずかしい。
時間やてまひまをかけて、「よいもの」をきちんと、美味しい料理みたいに出せたらいいのに。
わたしの最近って、リュウジのレシピでいうんだったら、虚無のほうだから。
ごはんのうえに、たまごどうふをかけて食べちゃうようなアレだから。
いやいや、リュウジのレシピは全部美味しいんだけど、「至高の~~~」とかのほうが、なんかちゃんとしてるじゃん。
ちゃんとしてないほうなの、わたし。最近。
だからちょっと恥ずかしい。
でも、嬉しい。だから恥ずかしい。

明日の朝になったら、もうちょっと目も覚めて、きちんとニンゲンみたいな顔で、「ありがとう」って言うから。
今日のところは、妖怪「松永爆睡」でいさせてくれ。
頼む、もうちょっと。
もうちょっとだけでいいから。




※共視効果のはなし(ぜひツリーぜんぶ読んで欲しい)


※リュウジの最近気になるレシピ


※now playing




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