【お悩み相談】 知り合いは多いけれど友達は少ない
誰かにわざわざ話すことでもないけれど、
もしも誰かが「悩みとかない？」って尋ねてくれたら
深夜0時、暗闇にまぎれて、こぼれ落ちる言葉があるかもしれない。
おとなの保健室”深夜のお悩み相談”
今日は、このあいだやったプレゼント企画のときにいただいた悩みにお答えします。
今の悩みは、知り合いは多いけれど友達は少ないことです。
いま、あなたが隣に座ってくれているかのように、つらつらおしゃべりしてみました。
長文なので、流し見読み推奨です。
友達が少ないことって、いけないこと？
この質問って、「友達ってそんなにいなくても大丈夫だと思いますよ」って返すのが、いちばん簡潔だとは思うんです。
友達に友達が何人いるのか、っていうのはわからないですが、
たとえは、わたしの実母に関していえば、会える距離にいる友達はひとりです（その他、仕事仲間や先週、お師匠さんなどはいるけれど）
あとは、東京を中心に、大学時代のときの友達が数名います。
つまり、ここ数十年「新しい友達」には出会っていない。（認識が違ったらごめんママ）
兄に関していえば、友達ゼロです。
このひと、本当に友達を必要としないタイプなんです。
このふたりの血の繋がった家族が不幸かと言えばそうではないので、友達が少ないことそのものは問題ではないと思うんです。
あなたの悩みは、「友達が少ないこと」ではなくて「知り合いは多い」のほうに隠されている気がします。
きっと、「困ったときに、頼れる・相談できるような人」「気兼ねなく話せる人」が少ないということに悩んでいるのではないでしょうか。
そんなひとに「友達いなくて平気だよ！」っていうのは、違う気がして
わたしと友達のこと
こういう相談をいただいたということは、おそらく「松永には素敵な友達がいる」とか、「友達が多い」と思っていただけてるんじゃないかな。と思います。
だってわたしに、「料理できるようになりたいです！」とか「英語しゃべれるようになりたいです！」って相談しないですよね。どんな要素どこにもない…
おそらく、相談していただけるならば「毎日料理をしたい」など、「毎日継続」に寄る気がします… これは、note毎日更新の実績があるから。
そう、だからとっても嬉しいです。
わたしの友達への愛の評価だと思って嬉しく受け取り、全力で回答させていただきます！
友達は多い？？
で、実際「友達は多いのか」ってところなんですけど、わたしの中では「別に多くないんじゃないかな〜」と思っています。
ただ、前述したように他人と比べる方法がないので、実際のところはよくわかんです。
周りの人のほうが友達多そうに見えるけど、本人から見たら「頻繁に会っている人は仕事仲間であって、友達ではない」ってことかもしれないし。
でも、「友達多いね！」って言われたことはあります。
それは「友達少ないよね…」っていうのは、基本的に言われないだけかもしれないけれど。
「多い」って言われた原因は、「大学を出てから友達が増えた経験があるから」のような気がします。
最初に母の話をしましたが、母は友達の大半に大学時代に出会っている。
わたしも基本的にそうです。
もちろん、それ大学以前の友達というのは”存在”してはいますが、会うことはないです。（例外的にひとりだけいる。でも、ほんとこの人だけで、会うようになったのは去年くらいからです）
そんなわたしですが、音楽活動を通して友達を増やすことができました。
でも、相談者さんと一緒で、基本的に増えるのは知り合いばっかり
ライブハウスで会えば、旧知の仲みたいに話すけど、一応相互フォローしてるだけ
めっっっちゃ申し訳ないけど、今相互フォローになっていて、界隈の人が共通フォロワーになっているけど、「誰？？？？」って思うひと、たくさんいます。
ライブハウスの外で、今でも会うような友達は数人です。
確実に、年に数回会い続けているのは、ひとりだけかもしれない…
何が言いたいかって、「わたしも大学時代の友達を除けば、知り合いばかりが多いタイプ」なんです。
ライブハウスの出入りもほとんどしないので、もう知り合いでもないかもしれない…なんていうか、然るべき場所で、挨拶しなきゃいけない人が一定数いる。みたいな
こういうのは、ほんと例外です。
知り合いと、友達の違い
結局、「知り合い」と「友達」の違いってなんだろう。
って考えたときに、今回の質問に帰ってくるんです。
「知り合いは多いけど、友達は少ない」
知り合いにはできないことがあって、友達にだけできることがある、
それが、「困ったときに、頼れる・相談できる」「気兼ねなく話せる」「会ったら安心する」とかに繋がるんじゃないかな。
そして、「友達と過ごす安心な時間」というのは、わたしがいちばん大切にしていることで、友達について書くとき、色濃く滲んでいる部分だと思います。
そういう友達が欲しい…って話のような気がします。合ってるかな？？
友達を作る方法
いやいやそんな方法あるの？？って感じなんですが、わたしなりに”ある”と思います。
ただ、わたしは人を見る目がめっちゃあるので！！
「コイツいけるな」「友達になりたい」っていう見極めハント能力が高いです。
だから、友達関係で嫌な思いをしたこととか、裏切られたこととかはないです。
それは、どれだけ親しい人でも、時がくればあっけなく距離を置くことができるという冷酷さみたいなものも持ち合わせているからだと思います。
で、「オフ会とか、パーティーとか、ライブハウスとか、人が多いところに行って話しかけまくれ」とか、「SNSでリプ送れ」とか、そういう「知り合いを増やす方法」も割愛します。
そこで増えるのは知り合いだけ
で、そこからどうするの？という話をします。
友達になりたい人と、友達になる方法
っていうのがあるんですよ。
これ、恥ずかしいからずっと内緒にしていたんですが、このあいだ本の感想分で暴露しました。
もう時効かな、と思って
それはずばり、「悩み事を相談すること」
いやいや「悩み事を相談できる友達が欲しいのに、いきなり悩み事なんて…」とお思いになるかと思います。
その通りだとも思います。
この意図は「自分の手の内を明かす」というところにあります。
「あなたに大切な話をするね」と言うこと。
これもめっっっちゃ必殺技なんですけど、「ヒミツを三つ持つこと」と教えてくれた人がいます。
「ひとつめは、誰にでも話せるヒミツにすること」
このヒミツを持つと、いきなり誰にでも悩み相談できるんスよ…すごくないですか？ これほんと、誰にも教えたくなかったんですけど、あなたがわたしにヒミツを打ち明けてくれたことが嬉しかったので、口を滑らせました！
たぶん、そういうことの連続です。
あとは、前述した「聞く習慣」読んでください。
こういう小技みたいなのがめっちゃ多い。
この小技の中から「あなたがされたら嬉しいこと」を、「仲良くしたい人」にしてみてください。
あとは、
会い方も大事
だと思います。
わたし近年悩みだったんですけど、大人数の飲み会好きじゃないんスよ
自分が飲まないからだと思っていたんだけど。
実はわたし、「3人以上での会話」があまり得意じゃない。
4人になると「わざわざわたしが話すことじゃないか〜」と思って黙っちゃう。
会話の”キャッチボール”ができる人数が、わたしにとって3人までだったんです。
だから、仲良くなりたいなと思った人には「お茶行こう」と誘ってハントします（笑
嫌われたらどうしよう？と思わないでもないですが、嫌だったら返事がこないだけ。わたしはLINEに「気軽に誘うから、気軽に断ってね」って書いてます。
あと、スケジュールを立てるのも苦手なので「明日どう？」とか「来週のどっかあいてない？」とか、直近の予定を送るようにしたり。
今の場合は体調も安定していないので、「直前の連絡になっちゃったり、ドタキャンしちゃうかもしれないけどいい？」って先に確認を取るようにもしています。
みんなだいたい、「いいよ！」って言ってくれる。
今までは「スケジュール組むのが苦手だから、友達に連絡できない」と思って十余年過ごしてたの。ばかみたいだよね。
とある友達は、共通の知人を通して会いたい。と言ってくれていました。
もしかしたらこの子は、「2人で会うのは苦手」なタイプかもしれないです。
あなたはどうですか？
何人で会うと安心する？
お酒は入っていたほうがいい？
招くのと、招かれるのどっちが好き？
あなた自身の”得意な会い方”で、あなたの”ヒミツを共有すること”で、友達になってゆくんじゃないかなァと思います。
違うな。と思ったら
また距離取ればいいんです。
あとは、「友達はたくさんじゃなくてもいいから、複数持つこと」をオススメします。
これは、ひとりに依存しないため。
依存先をたくさん持つことが、独立しているということって友達が言っていたの、妙に納得しています。
例えば、「彼氏ができない」と悩んでいる友達に、彼氏との楽しかった話とかはしづらい
「仕事でうまくいかない」と思っているとき、友達の「仕事でめっちゃ儲かった」って話を聞きたくない、みたいなこともあると思います。
わたしは以前、無職だったときに「就職が決まったよ！」と親友から連絡をもらい喜びましたが、親友は「君は職を失ったところだったのに、ごめんね…」と謝ってくれました。
こちらぜんぜん気にしていなかったけれど、そういう気遣いだと思います。
友達って、何でも話せる人ではない。
あなたと一緒に過ごす時間が幸福だ、と思える相手が友達です。
わたしには十年来、定期的に会っている友人がいますが、それこそ10年くらい前に「このひとに自分の悩み相談をするのをやめよう」と決めました。
彼女は自分の仕事が忙しく、悩み、夢中で走り抜けていた。
そんなときに、自分の話をして彼女の足を引っ張りたくなかった。
彼女は、自分の傷と、他人の傷を線引きすることが苦手で、何でも一生懸命な人で、わたしの話にも真剣に向き合ってくれることが、わかっていたからです。
今でもわたしたちは友達で、
わたしは彼女を、家族のように大切に思っています。
10年経って、いまはそれほど強い意志で「悩みは話さないぞ」と思っているわけではないですが、悩んでいることを話すことは少ないかもしれません。
それでも、「君といるときの自分が好きだ」と言ってくれた貴重な友達のひとりで、わたしも同じ気持ちです。
今、そばにいてくれる人たち
ここ数年で、友達との距離が少し変わりました。
それは世の中的なものもあるし、自分の体調もある。
あとは、各々のターニングポイント的な問題で、「男友達に彼女ができた」とかね。
去年まで、めっちゃ会ってた人と、いまはあまり会わなくなったりもしています。
それこそ、noteの連続更新をはじめた1200日前には、あんまり会わなかった友達が、最近たくさん遊んでくれたりしています。
友達って、定期的に会い続けなきゃいけない存在じゃないからね。
会いたいときに会えばいいから。
それこそ、仕事頑張りたいときには、仕事頑張っている人に会えばいい
恋人のことで悩んでいることがあるときには、恋人のことを知らない友達のほうが相談しやすかったりもします。
そして、「自分の体調」を考えたときに、「会いたいと思う人」をすなおに選べるようになりました。
数多ある時間で、惰性で、とりあえず会うっていう余裕がなくなったから
その他、一部例外がありますが、わたしが対人関係で苦手なことを書いておきますね。
このへん意識してやめたら、ラクになりました。
対人関係で苦手なこと
・3人以上で会うこと
・飲み会
・LINE（特に、4人以上のグループLINE）
・SNSのリプ（いただくのはとても嬉しいです！！ほんとに！！返事がへたでごめん）
・食事（しゃべりながら食べるのが難しいので、無言になってもいい相手とだけ食事します。それ以外は食べない）
・先のスケジュールを組みすぎること
・電話（場合によって。気軽にかけられるタイプではない）
逆に、得意なこともあります。
対人関係で得意なこと
・2人、3人でお茶すること
・手紙を書くこと
・ふらっと連絡すること
・ふらっと断ること
特に大切なのが、ふらっと断ること。
これができるようになって、めっっっちゃラクになった。
例えば今までは、「今晩は気合い入れてエッセイ書くぞ」とか、「水曜日は絶対スタバ寄ってコーヒー飲んで帰る」みたいな、自分の予定がある日にお誘いが入ったら、一喜一憂してました。
せっかく誘ってくれたし、わたしの予定は別に動かせるし、とかね。
このときに「じゃあエッセイはまた明日！」とか「スタバは木曜日でいっか〜」と思えたら、予定を受ける。
でも、そう思えないときは「今日はゴメンね！」って素直に言う。
お互いがそれでいいんだと思います。
あと、コミュニケーション手段。
わたしはとにかくLINEが得意じゃない。
SNSのリプも、正直にがてという、古代人です。
でも、手紙は好き。
わたしの場合は、1ヶ月にLINEしている人の数よりも、暑中見舞いや年賀状を出す人の数のほうが多いと思います。
なんとなく、「言いたいことがあるなら会ってから」「会うにはLINEしなきゃ。でもするほどじゃないし」みたいにゴチャゴチャ考えていたんですが、今ではふらっと手紙書きます。
手紙は返事もいらないし、相手も好きな時間に読んでくれる。
ただ、「手紙は苦手」とか、「返事を書かなきゃいけない」と思わせてしまう可能性があるので、送る相手は選んでいます。
返事が欲しいわけではありませんが、何通も送って返事がこない（そして会う機会もない）友達には、ちょっと控えるようにしたりはしてます…負担になってたらスマン。メルマガだと思って欲しい。
最近はとにかく身体がままならず、会いたい人に会えない今日このごろなんですが、それでも手紙を書いています。
もし、わたしがあなたに会いたいと思ったとき
あなたの人生からわたしが消えていないように、願いを込めながら、ペンを持つようにしています。
（さいごに）
ずいぶん長くなっちゃった。
少しでも参考に？なれば嬉しいです。
ゆぴさんの「聞く習慣」は、ほんとにヒントになると思う。
この本読んで、いろんな人とおしゃべりしていく中で、友達って見つかるんじゃないかなと思います。
このたびはご質問どうもありがとうございました！
わたしも、知らない自分自身のことを紐解けて楽しかったです。
何より、「友達」に関する質問をもらえたことが、ひとつ大切な勲章になりました。
また何かあったら気軽に声かけてください
2023年10月3日 ねる
あなたの、健やかなる日々を願って
下記、家族通信。
表面では言えない、「対人関係でマジでやめたこと」
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